堕ちる、熔ける、嗤う。 3-2


「………、…っ──────っっ!!」


 ずぶぅうううっ、と肉棒が一気に入って来て、スコールは背を弓形に撓らせた。
指とは比べ物にならない圧迫感に、痛みだけでなく呼吸する術すらも奪われて、スコールは息を詰めて空を仰いだ。
目を閉じていても瞼を貫く燦々とした太陽の光が感じられて、此処が外である事、今が昼間である事が思い出される。


(最悪、だ……っ!)


 木箱の上で痛い程に拳を握り締め、スコールは胸中で叫んだ。

 痛い、苦しい、気持ち悪い。
腹の奥から胃液が上って来るのが判ったが、スコールはそれを吐き出す事を赦さず、強引に飲み下した。
喉が灼けるように苦しさを訴えていたが、此処で口を開いてしまう訳には行かない。
辺りにちらほらと感じられる人の気配が、スコールの自我と矜持を危うい所で踏み止まらせていた。

 体を強張らせたままのスコールに構わず、兵士は腰を振り始めた。
高いカリ首が肉壁を抉りながら、前後にストロークする。


「くっ、ふっ…!うっ……んぅっ…!」
「なーんか、雰囲気出ねえなあ」


 ぐちっ、ぐちっ、とスコールのアナルを犯しながら、兵士が言った。
強姦に雰囲気もクソもあるか、とスコールは口の中で毒を吐く。

 ぐいっ、とスコールの髪が引っ張られた。
頭皮の痛みに顔を顰めるスコールの前に、もう一人の兵士のペニスが突き出される。
体内にあるものと同じく、気持ちの悪い形をしたそれに、スコールは顔を顰めて目を逸らす。
兵士はそんなスコールの口元に、固くなったペニスの亀頭を押し付けた。


「……っ!」
「時間がないんですよ、指揮官殿」
「それとも、二本挿しでもしてみます?」
「うぅんっ……!」


 ずんっ、と躯の奥を突き上げられて、スコールの躯が跳ねる。

 既にアナルは咥えたペニスで隙間なく埋まっており、二輪挿しなど出来る訳もない。
だが、スコールがどんなに無理だと言った所で、男達はする気になればスコールの意思など無視して実行するだろう。

 くそ、と顔を顰めながら、スコールは口を開けた。
目の前で反り返っているペニスの裏筋に、ゆっくりと舌を這わす。
興奮を抑えるような吐息が頭上で漏れたのが聞こえた。


「んっ…んんっ…!は、ぐ…っ」


 秘奥をずんずんと無遠慮に突かれながら、スコールはペニスを口に咥えた。
膨脹したそれはスコールの小さな口を一杯にさせ、それでも咥え切れずに根本が余っている。
亀頭の窪みに舌を押し当てて、ぬろぬろとしゃぶる行為は、自身のプライドを酷く傷付けられる行為であったが、下肢を突き上げる衝撃に情けない声を出すよりはマシだと割り切ってしまう事にした。

 据えた匂いが口の奥から鼻に抜けて、スコールは匂いが目に染みて来るのを感じた。
匂いを嫌って息を詰めるスコールだが、息苦しさに喉奥が締まり、力んだ躯に伴ってアナルがペニスを締め付ける。
その締め付けを楽しむように、背後の男の律動が速くなって行く。


「おっ、ほっ、ほっ、」
「う、ふぐっ、ふぅっ…!ん、ぢゅっ…!んんっ…!」


 パン、パン、パン、とスコールの尻と男の腰がぶつかる音がする。
下手に音を立てたら誰かに見られるかも知れない、と言う恐怖を抱いているのは、スコールだけだ。
男達は自分の欲望を満たす事しか考えていないから、現状が見付かった時に自分達がどんな誹りを受けるか等、どうでも良かった。

 体内で擦れるものが質量を増して行くのを感じて、スコールは雄を咥えたまま、ゆるゆると首を横に振った。


「ふっ、ふぅっ…んぶっ…!」
「そう焦らないで下さいよ。もうちょっとだから」
「んんぅっ……!」


 ぐりゅんっ、と最奥を抉られて、スコールの腰がぶるりと震えた。
青灰色の瞳に涙が滲むのを、前を陣取った男が見下ろし、舌なめずりする。


「こっちはもっとちゃんと舐めてくれないと。終わりませんよ」
「う、う……ん、ぶぅっ…!」


 眉根を寄せ、悔しさと息苦しさできつく目を閉じるスコール。
舌の動きは完全に止まり、下半身を襲う強い衝撃に躯を揺さぶられるばかりとなっていた。

 ちっ、とスコールの頭上で舌打ちが鳴る。
直後、男はスコールの頭を鷲掴みにすると、動かないように固定して、自らの腰を振り始めた。


「んぶっ、んぉっ、んほぉっ!」


 ずぽっずぽっずぽっ、とペニスが口を激しく出入りする。
好き勝手に咥内を蹂躙される事を嫌って、拒否しようと舌が楯になろうとするが、強く突き入れられれば呆気なく退かされた。


「っあ〜、やっぱこっちの方が良いわ」
「お前、イラマ好きだもんなぁ」
「ふっ、おふっ、ふぐぅっ…んんんっ!」


 上下を同時に乱暴に掻き回されて、スコールは押さえ付けられた頭をゆるゆると揺らした。
しかし、口を塞がれ、急所を抉られた状態では、碌な抵抗も出来ない上、男達は脂の下がった貌で笑いながら見下ろしているだけで、スコールの解放を求める声など聞いていない。

 スコールの爪が木箱の縁を引っ掻き、震える爪先が砂を蹴る。
身を捩って逃げようとするスコールの体内から、ずるううっ、とペニスが抜けて行く。
肉ヒダを持って行かれる感触に、スコールの躯が跳ね、擦り合わせた膝がガクガクと震えていた。


「指揮官殿、あんまり暴れんで下さいよ。服が汚れたら不味いでしょう?」
「んんっ…!んっ、んんっ、んぅんっ…!」
「ほら、奥までちゃんと咥えて。精液ってのは中々落ちないモンなんだから」
「あんたの為を言ってるんですよ、指揮官殿」
「ふぐぅんっ!」


 ずぐっ、と喉に届くほどに深くペニスを突き入れられて、スコールは目を瞠った。
同時に、アナルの入り口でカリを引っ掛からせて遊んでいたペニスが、最奥の壁を突き上げる。
ビクッ、ビクッ、とスコールの全身がピンと強張って痙攣し、かと思うと、次の瞬間にはぐったりと脱力した。

 木箱に上半身を預け、震えていた膝も頽れてしまったスコールを見て、ありゃあ、と男達が然も面白そうに言った。


「……ん…ぉ……っ…」
「指揮官様ってば、イっちまったんですか?」
「…ふ、う…ひ、っへ……は、…いひぃ……」
「ああ?イってない?」


 ペニスを咥えさせられたまま、くぐもった言葉で否定するスコール。
しかし、兵士はにんまりと意地の悪い笑みを浮かべ、


「あー、そっかそっか。指揮官様は、こっち弄られないとイけないんだっけなぁ」
「────ふぁっ!」


 ぐいっと片足を持ち上げられて、木箱の上に乗せられる。
膝で包まっていたズボンがずれ落ちて、足首に絡まった。
下肢がすっかり空気に晒されたのを感じて、スコールの躯がぶるりと震える。

 露わにされた筈のスコールの陰部であったが、其処にスコールの雄を象徴させるものは見えなかった。
其処には厚手の医療用ガーゼとテーピング用のテープが貼られており、スコールのペニスを隠している───前貼りであった。
しかしガーゼは中途半端な大きさで、根本から竿は隠しているものの、亀頭口だけがひょっこりと顔を覗かせている。
その先端に、円形の小さなものが埋められているのが見えた。

 ガーゼとテープの隙間から指が侵入し、スコールの雄を爪先で擦って遊ぶ。
ビクッ、ビクッ、と顕著な反応を返すスコールに、兵士はにやにやと笑いながら、薄皮を摘まんで引っ張った。


「んっ、んんっ!ふぅう……っ!」
「ほれほれ、もうこんなにしちまって。今にもイきそうじゃないっすか」
「んんぅう……っ!」


 ぐにぐにとペニスの皮を捏ねられ、スコールの腰をぞくぞくとしたものが駆け抜ける。
スコールの太腿ががくがくと震えて、アナルに咥えたペニスが強く締め付けられた。

 更に兵士は、ペニス先端から飛び出している突起を摘まんで、円を描くように動かし始める。


(ひっひぃっ、あぁっ!やめ、やめっ…!)


 涙の滲んだ目を見開いて、声にならない声で訴えるスコールだが、兵士の悪戯は止まらない。

 ぐりゅっぐりゅっぐりゅっ、と指一本分の太さの棒がスコールのペニスの中で暴れている。
それはスコールが愛用していた万年筆で、今回の訓練作戦が始まった時、メモ用にと持ち込んだものだった。
それが持主であるスコールの尿道口をみっちりと塞ぎ、深くまで潜り込んでいる。

 スコールの躯は、万年筆によって与えられる快感に、完全に支配されていた。
歩いているだけで体内を抉られ、その度に躯が熱を孕んで仕方がなかった。
その刺激による反応は、テープとガーゼで押さえ付けられている為、傍目に気付かれる事はなかったが、それが反ってスコールを苦しめる。
誰に気付かれる事もなく、じりじりと躯を焼く刺激に、スコールは人知れず悶え続けていた。

 そのまま入っているだけでも辛いと言うのに、深い位置を大きく掻き回されては、あっと言う間に意識が飛びそうになる。
しかし、スコールが気を失う事は赦されなかった。
兵士は穴から覗く先端を摘むと、上下に激しく抜き差しを始める。
スコールは咥内に男のペニスを咥えたまま、くぐもった悲鳴を上げていた。


「んぐっ、んぐっ、んふぅうっ!ふっ、ふぅうんっ!」
「ほらほら、あんまり声上げると見付かるぜ?」
「んぅううっ……!」


 前の兵士がスコールの頭を掴み、喉奥までペニスを突き入れる。
圧迫感と嫌悪感で吐き気を催したスコールだったが、頭を振る事も叶わず、ペニスを根本まで咥え込んだまま、ビクッビクッと四肢を戦慄かせた。
背後の男はそんなスコールの背中を見下ろし、アナルに自身の凶器を埋めたまま、スコールのペニスに挿入された万年筆を動かしている。


(ひっ、ひぃっ、あぁああ…っ!いや、いやだ、いやだぁあ…っ!そこ、動かすなぁ……っ!)


 にゅぽっ、にゅぼっ、と尿道を何度も出入りする固い感触。
スコールがどれだけ嫌がっても、腰を振って逃げを打っても、それが完全に出て行く事はない。
万年筆が尿道をずるずると激しく擦る度、スコールは言い様のない快感が全身を襲うのを感じていた。
その快感に流されてしまいそうで、スコールは両手を突いた木箱に爪を立て、必死で意識をこの場に留める。

 強い嫌悪感と、陰部から競り上がってくる耐え難い衝動に、スコールの躯が強張って行く。
アナルに咥え込んだペニスがぎゅうぎゅうと締め付けられ、背後の兵士は唇を噛みながら、スコールの陰部を虐め続けた。


(んっ、んっ、あぁあっ…!ひっ、なかっ、中擦れて…っ!)


 ずるっ、にゅぶっ、ずるっ、にゅぶっ、と抜き差しを繰り返す万年筆。
引き抜かれて行く瞬間、スコールの躯は大きく戦慄いて、細い腰が万年筆を追うように前に進む。
その瞬間に万年筆が付き入れられ、深くまで挿入され、狭い奥を抉られる。


「んぐっ、んん……ふぐぅっ…!う、う…うぅんっ!」
「ほら、指揮官様、口止まってるって。ちゃんと舐めてくれないと終わりませんよ」
「んぶぅ……っ!」


 口の中でペニスが動き、スコールの頬を内側から押す。
整った貌が不格好に歪むのを見て、兵士達はさも可笑しげに笑った。

 ぐりぐりとペニスの中を掻き回される刺激に、頭の芯が灼けて行く。
早く終わってくれ、とスコールは心の底から願っていた。
その為には男達を満足させるしかなく、アナルを強く締め、口の中のものに舌を這わす。
鼻の奥から漂う据えた匂いに耐えながら、スコールは男達への奉仕を再開させた。


「ん、んぢゅっ……んぶぅっ…!う、うふっ…ふぅんっ…!」
「そうそう、ちゃんと竿舐めて」
「腰も触れよ。雌穴ちんぽ苛めが好きだからって、自分ばっかり気持ち良くなってんじゃねえぞ」
「うっ、うっ…ひゅき、じゃ、な……んふぅんっ!」
「そんな甘ったるい声出して、好きじゃねえ訳ねえだろ」
「んっ、ひが、ひがう、ひが───うぶっ!?」
「喋ってるヒマねえって言ってんだろ」


 ぐぶっ!と喉奥にペニスを突きたてられ、スコールは息苦しさと嘔吐感で涙を流す。
くそ、と胸中で吐き捨てて、スコールは竿の根本に舌を絡ませた。

 ぴちゃ、じゅぷ、ちゅぱ、と唾液の音を立てながら、スコールは必死で男達に刺激を与える。
片足を木箱に乗せた不自然な体勢のまま、腰を上下前後に揺らして、体内に居座るペニスをマッサージする。
しかし、碌に力の入らない躯では体を揺さぶっているのが精一杯で、その動きも短調なものにしかならない。

 ちっ、と背後で舌打ちが聞こえた。
不味い、と悟ったスコールは、ペニスから口を離して訴えようとした。


「待て、ちゃんと、ちゃんとする────からぁあんっ!」


 スコールが最後まで言い終わるのを待たず、兵士は腰を強く叩きつけた。
反り返ったペニスが根本まで一気に挿入され、身体を持ち上げるように直腸を突き上げられて、スコールは堪らず高い声を上げる。


「やっべ。おい、声でけーよ」
「あ、あっ……あ……っ…」
「聞いてんのか?それとも、マジで見付かりてえの?」


 言いながら、兵士はゆっくりと円を描くように腰を動かし、ペニスでスコールの直腸全体を弄る。
スコールは呆けた表情で虚空を見詰めながら、ビクッ、ビクッ…と躯を震わせていた。


「ふあっ、あっ…あぁっ……奥っ…奥にぃいっ…」


 行き止まりを押し上げられる感覚に、スコールはずくずくとしたものが躯の奥から湧き上がってくるのを感じていた。
スコールの薄い腹が震える動きと揃って、アナルがきゅうっ、きゅうっ、と脈動する。

 呆けて唾液を垂らす口に、ペニスが押し付けられた。
抵抗を忘れた口は、ずるりと呆気なく雄を受け入れる穴になる。
兵士はそのまま腰を振り、スコールの口をオナホール代わりにして、自身を昂らせて行く。


「良い感じに蕩けてんな」
「んっんっ、んぉっ、おぉふっ…!んぶっ、ふぐぅっ
「素直になって来たじゃないか。やっぱりちんぽ苛めがイイんだな」
「んふぅうんっ


 兵士が万年筆をぐりっと回転させると、スコールはまた高い声を上げた。


(あああっ!ひっ、だめっ、だめなのに…!そこ、いじられたら…何も、考えられなくなる……っ!)


 万年筆をずぽずぽと出し入れされ、スコールは背を撓らせて、腰を突き出して尻を振る。
快感から逃げるようにも、求めるようにも見える仕草に、男達の欲望が煽られる。
上下の口に埋められたペニスがむくむくと体積を増して、スコールの口とアナルを圧迫していた。

 抵抗を忘れたスコールの躯を、二人の兵士は好き勝手に揺さぶった。
背後の兵士が激しく腰を振り、ずんずんとスコールの下肢を突き上げる。
不自然な姿勢の所為で宙に浮いた片膝ががくがくと震え、手は白む程に強い力で木箱に爪を立てている。
アナルの中でペニスが前後に動く度、絡み付く肉ヒダが強く引き摺られ、スコールは直腸が裏返ると思った。
その瞬間が一瞬頭を過ぎって、恐怖で躯が強張るが、男にはスコールがペニスを締め付けて強請っているようにしか見えなかった。


「んっ、んぐっ、ふぅんっ!うっ、うぅっ…!んほぉっ!」
「くっ、そろそろ……っ!」
「んんぅっ、ふぅっ、おふっ、あふっ、んふっふぅんっ


 スコールの直腸は、既に男のペニスで一杯になっていた。
どれ程大きなものが其処に入っているのか、考えるだけでも恐ろしかったが、幸か不幸か、既にスコールにそんな思考力はない。
彼は肉ヒダを絶え間なく耕される快感に翻弄され、何も考えられなくなっていた。

 口の中のペニスもむくむくと膨らみ、先端から粘着液が零れ出して、スコールの舌に絡み付く。
悍ましく苦いそれが口の中を満たし、篭る息が同じ匂いに染められて行く気がする。
涙と汗と唾液に塗れ、ぐしゃぐしゃの顔で男にされるがままに咥内を犯されるスコールの姿を見下ろして、兵士の息が上がって行く。


「そろそろ出るぜ。ちゃーんと中に出してやるからな」
「んっ、んっ、ふぅうんっ!ふぐっ、うぅっ、」
「俺も中で良いよな?」


 兵士達の言葉に、スコールはふるふると首を横に振った。
しかし、続く言葉に抵抗を失う。


「何、外で良いの?服ドロドロにしちまって良いの?」
「顔面ザーメン塗れにして、部下の前に出たいって?何してたんだって思われるぜ」
「直に訓練開始時間だから、着替える暇もないだろうな」
「んんぅ……っ!」
「ま、俺達は指揮官様がどんだけぐっちょぐちょのドロドロで出て来ても構やしないけどなー」
「SeeDの奴らはガッカリするかも知れないけど、俺達は今まで通りに接してやるから、心配するなよ」
「よーし、じゃあ抜いて出してやるか」
「ふっ、うっ、ふぐぅうんっ!」


 煽る兵士達に蒼白になったスコールは、引き抜かれようとするペニスを慌てて体内に留めようと、アナルに力を入れ、目の前のペニスを両手で掴んで捕まえる。


「なんだよ、中出し嫌なんだろ?」
「んっ、んっ…んぢゅっ、んんぅっ…!」
「顔射がご希望じゃなかったのか?」
「んっ、んひゅっ、ふぅうんっ…!」


 スコールはペニスを咥えたまま、ふるふると首を横に振った。
口の中の雄に舌を絡め、じゅるっ、じゅるっ、と舐めながら啜る。
力の入らない脚を精一杯踏ん張りながら、くねくねと細い腰を揺らめかせ、穴口に引っ掛かったペニスを逃がすまいと締め付けた。

 咥内の雄の竿を根本からカリ首にかけて丹念に愛撫し、陰嚢を揉んで刺激する。
歯を亀頭に甘く当てて、擦るようにむぐむぐと動かすと、びくん、びくん、とペニスが生き物のように跳ねたのが判った。
アナルのペニスがぬるぅう…と退こうとするのを感じて、スコールは秘孔を閉じようと腹に力を籠める。
きゅうっと穴が閉じて、穴の入り口の裏側に引っ掛かった亀頭の形がはっきりと判った。
尚も逃げようとするペニスを追って、スコールは尻を突き出し、ぬぷぬぷとペニスを体内へと招き入れて行く。


「んっ、んんぅっふ、う…ちゅ、ちゅぷっ、ふぉっ…
「自分でケツ振り出したぜ」
「やっぱり中出しが良いって?」
「んん……ふ、ぅんっ……らかぁっ……らかにぃっ…」


 歪な声で、中に出して、と訴えるスコール。
涙を滲ませた眼で見上げ、懇願するスコールに、兵士達はくつくつと笑う。


「最初っからそうやって素直になってれば良いんだよ」
「う、うふっ…ふ、ぁ…っは……あむぅっ


 乱れた呼気を落ち着ける余裕もなく、スコールはペニスをしゃぶり続ける。
既にペニスはスコールの口に収まり切らない大きさになっており、両手で竿を扱きながら、亀頭をじゅるじゅると啜るのが精一杯だった。
疲労の所為で腰を振る動きも弱くなり、しかしアナルに咥え込んだペニスだけは確りと絡み付いて離そうとしない。


「そんじゃ、ラストスパート行きますか」
「時間もないしな」
「んぐっ…!」


 ぐっ、と頭を掴まれ、ずぽっ!と喉にペニスが突き立てられた。
アナルのペニスも激しく前後に動き出し、上から下から絶え間なく攻め立てられる。


「はぐっ、はうっ、ふぐっ!んっんっんっ、んふっんぶぅっ!ふっ、ううっ、うくぅっ、」

 ずちゅっずちゅっ、ぐぷっにゅぶっ、ぐぽっずちゅっ!

「うっ、うっ、うっうっ、んっんっ!んんっ、んっ、んっ…!」
(口の、中と…尻の、奥と……あぁっ、大きく、なって…膨らんでえっ…!)

 ぐりゅっ、ぐちゅっ、ぐぷっ、じゅぷっ、ぐりゅっ、ぐちゅっ!

「んんっ、んふっ、ふぐっ、ふぅっ…!うぅ、うっ、うっ…!」
(早く…あっあっ、早く、終われ……っ!こんな、んんっ、大きいの…いつまでも…ああっ…むり、ぃ……っ!)


 体内を圧迫する異物に、スコールの心は折れていた。
内側を汚される事や、この後始まる作戦訓練の事は、頭の中には残っていない。
ただ一刻も早く解放される事だけを願って、男達の欲望に身を委ねる。

 腰を掴んでいた片手が離れ、スコールのペニスに伸びる。
先端に顔を出した万年筆が摘まれ、ずりゅっ、と引き抜かれた。


「んんんんぅっ
(ああああっ!触るなってぇ……っ!)


 くぐもった悲鳴を上げるスコールだが、兵士は構わずに万年筆を抜き差しする。
にゅぷっにゅぶっと万年筆が尿道を刺激し、スコールは尿意に似たものが陰部から競り上がってくるのを感じていた。


(ああっ、あぁっ、やめぇっ!そこ、今弄られたら…っ!すぐイ、イっ、いやっ、ひぃいいっ…!)


 ガーゼとテープで勃起を押さえ付けられたペニスは、延々と刺激され続けていた為に、敏感になっている。
否応なく性感帯と作り変えられた其処を攻められると、スコールの躯は悦ぶように反応を示して震えた。
同時にアナルが強く締まり、咥えた男を煽り悦ばせるのを、兵士達は酷く気に入っていた。

 頭上と背後から聞こえる呼吸が逸り、男達の限界が近付いている事が判る。
直腸の奥を無遠慮に突き上げていたペニスが、どくっ、どくっ、と大きくうねった直後、ぐぢゅんっ!と最奥を突き上げられ、


「うぉおおおっ!」
「んんぅ────〜〜〜〜〜っっ
「出るぞ、ほら飲めっ!」
「んぐぅうんっ


 びゅるるるるっ!と体内に熱いものが吐き出され、直腸を埋め尽くして行く。
スコールは声にならない声を上げ、万年筆を奥深くまで突き入れられて、更に喉奥にも射精された。
粘り気のある濃い精液が口一杯に広がり、据えた匂いに吐き出したくなるが、それは赦されない。
生理的な拒絶を起こす喉を無理やり開いて、スコールは口の中の欲液をごくっ、ごくっ、と飲み込んだ。


「んっ、…んっ……ふ、ぐぅ……っ」


 ひくん、ひくん、と四肢を震わせながら、スコールは精液を飲み込む。
それでも全ては飲み込めず、ずるりと口が解放されると、残っていた精液が溢れ出して、スコールの口周りを白く汚した。

 菊座を塞いでいたペニスも出て行き、吐き出された大量の蜜がごぽっと零れる。


「ふあっ…あっ……あ……」


 兵士達が離れると、スコールの躯は木箱の上に頽れた。
口端から零れた白い液体が木箱の縁を伝い、アナルから溢れ出した精液が、砂塵避けシートの上に液溜りを作る。

 兵士達は手袋で自分のペニスを拭うと、汚れた手をスコールの尻や顔で拭った。
スコールは嫌がる事も忘れ、疲労困憊した躯を投げ出し、男達の手を甘受している。


「あと何分だ?」
「二十分」
「ありゃ、意外と余ったな。でももう一回は無理だな…」
「お前、そんなに溜まってたのか。今朝も出した癖に」
「こんな生活だぜ、仕方ないだろ。ま、続きは夜にさせて貰うから良いけどな。なあ、宜しく頼むぜ、指揮官様」
「俺も当番終わったら行かせて貰うぜ」


 性器を仕舞い、何事もなかったかのように立ち去る二人のガルバディア兵。
その気配が消えても、スコールはしばらくの間、下半身を晒し、涙と精液で汚れた顔のままで、その場に倒れ伏していた。

 やがて呼吸が落ち付き、理性と意識が戻って来ても、スコールは動けなかった。
どろどろになった下半身の違和感や、口の中の気持ち悪さ、誰かに見付かる事が怖くて動けなかったのもある。
しかしそれ以上に、異物を埋められたペニスが訴える疼きが、更なる快感を求めて彼の意思を支配していたのだった。