no enough









触れた場所から

伝わるネツ


何度もそれを貪って







いつになったら、満たされる?























「ちょ…さんぞ、待って……」



弱々しく止めようと突っ張る手を、逆に取って押さえ込んだ。
壁に背中を押し付けて、足を開かせてその間に自分の足を割り込ませる。
少し視線を落とせば、顔を真っ赤にして、熱の篭った瞳で見上げる金。

約一週間ぶりに辿り着いた街。
身体の中で蠢く熱は、最早我慢の限界だ。



「誰が待つか、バカ猿」
「やっあ!」



ちゅ、と音を立てて細い喉を吸い上げた。
血色の良い肌に紅い華が咲く。


部屋のベッドの上には、荷物が放り投げられている。
それを退かせるのさえ、今ではもう億劫だ。

それよりも早く、この身体を貪りたい。
細くしなやかで甘美なこの誘惑に喰らいついてやりたい。
一週間も耐える事を強いられたのだから、理性なんてとっくに壊れている。



「だめ、あ、あっ!」



するりとシャツの下に手を忍び込ませ、胸の果実を指で掠める。
そのまま摘んで軽く捏ねると、悟空の躯がぴくぴくと痙攣した。



「せめて、ベッド、行こ……っ」



与えられる刺激に息を切らしながら、懇願する悟空。
三蔵の法衣に縋り付きながら、上目遣いでおねだりだ。

それが思わず、三蔵の雄を刺激してしまい。



「今日はこのままでヤってやる」






三蔵のサディストな部分まで煽ってしまうのである。














今にも崩れ落ちそうな身体は、三蔵が壁に押し付けることによって支えられている。

三蔵は悟空の身体を拘束したままで、胸の果実を吸い上げた。
いつまで経っても行為そのものに慣れない悟空の肌は既に汗ばみ、上気していた。



「さ、んぞ…あっあ……はっう…」



三蔵の頭を抱きこむように、悟空の指が金糸に絡む。
すぐ耳元で聞こえてくる艶の篭った声に、三蔵は機嫌良くなる自分を感じた。

機嫌が良くなるのだって当たり前だ。
自分のものである子供が、己の愛撫に感じ、こうして乱れているのだから。
与えるままに感じ、喘ぎ、そして求める姿は見ていて気分が良くなる。



「随分感じ易いな……」
「そんなっ…あ!は、っふ、あんっ」
「一週間ぶりだからな」



無理もないかと呟いて、胸の果実に歯を立てる。
びくん、と悟空の躯が仰け反った。



「寺院にいた頃は、殆ど毎日ヤってたからな」



三蔵の言葉に、悟空が耳まで真っ赤にした。

三蔵の言葉は、そのまま真実だ。
一度喰らいついてしまえば後の枷はなく、三蔵は何度もこの躯を蹂躙した。
悟空も相手が三蔵ならばと嫌がる事はなく、恥ずかしそうにしながらも行為に答えた。


性欲は薄いと自覚のある三蔵だったが、こと悟空に関してはどうやら別らしい。
隣にその存在がいると考えただけでも欲情し、勃起する。
悟空は何かと三蔵に一緒にいたがるから、それを抑えるのさえ大変だった。

そして夜になれば幼い躯を好きに扱い、時には手荒く抱いた事もあった。
日に日に激しさと回数を増す行為に、悟空が嫌を唱えた事はない。


気付いた頃には、殆ど毎日。
仕事で疲れて三蔵が先に寝てしまわない限り、ほぼ毎日。

三蔵は、悟空の躯を抱いた。



「一人でヤっちゃいねえよな?」
「し、してな…む、りだってぇ…!」
「まぁ、あいつらもいるからな…」



それが旅に出てからは野宿も日もあるし、連れもいる。
自然と行為の回数は減っていた。

それでも、欲望は留まる事を知らない。


行為のない日々が続くほどに、熱は二人を浸食した。

互いを感じたい、貪りたい……そうしてようやく辿り着いた、この街。
限界に達した躯が欲するのは、当たり前だったかも知れない。



「しっかり立ってろよ」



言いながら三蔵は、悟空の躯を壁に押さえつけるのを止めた。
崩れ落ちそうになる体を、悟空は壁に手を張って支える。



「いい子だ」



ちゅ、と胸の果実を吸い上げる。
それと一緒に、反対の果実も指で捏ねはじめる。

先程よりも大きくなった快楽の波に、悟空の躯が震える。
開きっぱなしになってしまった口端からは、飲み込みきれない唾液。
熱に浮かされた瞳にはぼんやりと雫が浮かんでいる。



「さ、んぞ…さんぞ…あ……」



繰り返し吸い上げる行為を続ける三蔵。
悟空の胸の果実は固くなり、ピンと立っている。

三蔵が口を話すと、其処には唾液が残っている。
明るい部屋の光に照らされて、それはてらてらと怪しく揺らめいている。
しっかりとそれを視界に留めた悟空は、益々顔を紅くした。


その様子にクッと喉で笑って、三蔵は固く張ったその果実を指で弾いた。



「あっん…!」
「これだけで恥ずかしがる程でもねぇだろ」
「だ、って…あ、ああ、ああぁ……」
「この後もっと恥ずかしい事するんだからな」



くりくりと捏ね繰り回しながら、三蔵はサディスティックな笑みを浮かべる。

悟空はその笑みを見るだけで、背中に何かぞわりとしたものが走るのを感じた。
恐怖でもなく、嫌だからでもなく、この後の事が頭の中に浮かんだからだ。


口でなんと言っても、三蔵に開発された躯。
三蔵の思う通りに言う通りに感じて、求めて、そして熱を抱く。
この躯は既に三蔵のもので、悟空の自由は最早利かないのだ。

ズボンの中が痛いくらいに張り詰めているのが判る。
早く、其処に触れて欲しくて溜まらなかった。



悟空のその頭の中が、まるでダイレクトに伝わったかのようなタイミングで、三蔵は下肢に手を伸ばした。



「なんだ、もう欲しいのか?」



ズボンのチャックを下げ、下着から幼い剣を取り出した。
小さいながらに自己主張しているそれは、既に天を高く突いている。

露になり、曝された己自身。
思えば明るい電灯の下で曝されるのは初めてで、悟空はまた恥ずかしくなった。




「ほら」
「っ!」




三蔵の節張った大きな手が、悟空のその肉棒に触れた。
そのまま上下に扱かれて、悟空の唇から熱い吐息が漏れる。



「はっ、あ、あっ…あん、あっ…」
「目ぇ閉じないで見てみろ。てめぇのがどうなってるか」
「やっ、やあ………」



固く閉じられた悟空の瞼の上を、三蔵の舌がゆったりと這う。
それで悟空の躯は、己の制御を完全に失い、三蔵の支配下になる。

言われた通りに悟空の瞳が開いて、三蔵は口端を上げた。
そのまま下を見ろと言えば、悟空は緩慢な動作でゆっくりと俯く。
その視線の先には、三蔵に扱かれ続けている己自身。



「判るか?気持ち良いのが」
「う、ん……は…うん…っ」



こくこくと何度も頷く悟空。

崩れ落ちまいと三蔵の法衣にしがみ付くのが愛しい。
大地色の髪がふわふわと揺れて、小さな躯が快楽に震えている。



「…出したきゃ良いんだぜ」



扱く手を早めながら、三蔵は悟空の耳元で囁いた。
悟空自身の先端からは、先走りの白濁の液が零れている。



「さ、さんぞ…あ…さんぞぉお……!」
「ほら……」
「あっあっ、あ──────っ!!」



びくびく、と肩を震わせ、愛液が床に飛び散る。
誰かに見付かったら後で煩いな、と三蔵は他人事のように思った。


ぽたぽたと零れる液に、悟空がばつの悪そうな顔で見上げてきた。
こちらもやはり、八戒にでも見付かった時の事を考えたのだろう。

どうせ八戒にバレた所で、悟空が何か言われることはない。
悟空に対しては何かと甘い奴の事だから、延々と文句を言われるのは三蔵だ。
勿論、それを大人しく聞いてやる気など欠片もないが。



「かなり出したじゃねえか」
「…う……だ、だって……」
「結局テメェも限界だった訳だ」



野宿続きで、二人きりになる時間もない。
当然、行為など出来る訳がない。

三蔵としては何処でやろうが、それこそ二人がいたって構わなかった。
乱れる姿を他の誰かに見せるのは嫌だったが、それよりも限界が先に来た。
それでも青姦なんて事をしなかったのは、悟空が以前嫌がった事があったからだ。



「素直に俺に従ってりゃ、こうまで辛くならなかっただろうが」
「そ、んな…あっ…あ、あう、ぅん…っ…!」



剥き出しのままの悟空自身を握りながら囁けば、悟空は顔を赤くして首を横に振る。



「も、あっあっ…ぅうん、あ、ん…ひ…」



再び勃起した悟空の幼い剣に、三蔵は小さく笑った。
その場にしゃがんでやると、悟空はきょとんとした瞳で三蔵を見下ろしている。

どうしたんだろう、と見下ろしてくるのがどうにも可笑しい。
立ったままで下肢を曝して、相手はその場にしゃがんで、それでも判らずにいる。


悟空自身を口に含めば、ひっくり返った声が上がった。



「ちょ、やっ!さんぞ、だめ、あっ!!」



三蔵を己から離そうと、金糸を引っ張ったりしている悟空。
それが思いの他必死なのは可愛いのだが、中々これが痛いのだ。
三蔵は青筋を立てて、悟空のそれに激しく愛撫した。



「だめえっ!さんぞ、いやっ、あっ!はっはう、其処はぁあっ!」



力の抜けた躯が前傾に曲がる。
そのまま倒れてしまわないように、しゃがんだ三蔵の肩に悟空は手を置いて支える。
逃げ腰になっている所為で浮いてしまっている足元に、汗の玉が落ちた。

わざと音を立てて刺激すると、それさえ悟空の快楽点を刺激するらしい。
嫌がるように首を弱々しく振るが、それで止める三蔵ではない。



「あぅん…は、ひぁ…っふ……あぁあ…っ!」



幼い其処に愛撫を続けながら、三蔵は悟空の形の良い尻を撫で上げる。
悟空の手が咎めるようにその腕を掴んだが、阻むものになどなる訳がない。

掴む悟空の手をそのままに、三蔵は双丘の間をつっとなぞる。



「さ、んぞ…やめてぇ……」
「却下」
「ひゃんっ!」



ちゅぷん、と悟空の穴に指を埋め込む。
それから再び悟空自身を口に含み、愛撫を再開した。

びくりと躯を震わせた悟空は、前後からの刺激に躯を震わせる。



「だめ、だめぇっ!あ、あはっ、はぁんっ!あぁあっ!!」



がくがくと震える膝が、解放をせがむ。
しかし三蔵は愛撫を激しくするだけで、その手を離す気はない。



「や、出ちゃう、出ちゃうよぉ……!」
「出したばっかだろうが」
「喋っちゃ…あぁっ!!」



どぷん。

吐き出されたそれは、悟空の幼い剣を含んだままの三蔵の喉を通る。
指を抜いてようやく口を離せば、悟空は三蔵に覆いかぶさるように倒れ込む。



「出して良いとは言ってねぇ」
「だ、だって…あ、んな、したら……」
「あんな、とは?」



薄く笑いながら問うと、悟空は口をぱくぱくさせて真っ赤になる。





「下の穴弄られて、おまけに自分の舐められたら、か?」





した事をはっきり言う三蔵に、悟空は俯いて首を横に振る。
耳まで所か、悟空は首の根まで真っ赤になっている。

三蔵はそんな悟空の背中を、子供をあやすように叩いてやる。
悟空は誤魔化されないからな、と小さな声で言っているが、拗ねた様子はない。
やはり三蔵の方が何枚も上手なのだから、其処は当たり前か。