Repaying the kindness












君が欲しいと言うのなら

どんなものでも手に入れて、どんなものでもプレゼントしよう



そうして、君が笑ってくれるのなら
































4月5日と言うのは、焔にとって勝負日であった。
この日の為に一週間、いや一ヶ月、いや─────一年前からあれこれと画策するのである。

これは焔が幼い頃からの恒例行事であり、決して忘れてはならない日だ。
こう言うと人は口を揃えて大袈裟だと言うが、焔はそうは思っていないし、至って真面目だ。


何故なら、今日と言う日は一年間で一度しかない。
今日を失敗したら来年の今日まで、二度と戻って来ないのだ。
この一年間と言うのは短いようで長く、今日という日がその一年間の行方を左右するのである。


去年は弁当を作って、一緒に花見をした。
一昨年は一緒に近隣グルメツアー。
二年前にはバイキングに行った。

食べ物が付き物なのは今更の事だ、これを外してしまっては落胆されるのは目に見えている。
だからこれはオプションでもなんでもなく、寧ろメインだと言える部分である。
よって、焔の努力は其処から先にかかっている。


花見をして、弁当を食べ終わった後は、見晴らしの良い高台に行った。
本来ならば関係者立ち入り禁止となっている区域だったのだが、幸いにもコネがあったので、全力行使させて貰った。
お陰で喜ぶ顔が見れた、おまけに凄い凄いと抱き着かれて、顔の筋肉が締まらなかった。

近隣グルメツアーは少しばかり苦労した。
何せ近所の有名な飲食店は既に回り尽くしているから、行く店を選ぶ時は相当慎重に考えた。
高い格式張ったような店は論外、出来れば大衆食堂のような気安さで、ボリュームたっぷりが良い。
交通手段にバスを選ぶと、選択範囲が広がったので助かった(勿論、バス賃も焔持ちである)。

二年前のバイキングは、出来たばかりの店で、丁度行きたがっていた場所だった。
それを知るや否や、焔は誰よりも早く、4月5日に連れて行くと言った。
うかうかしていると他者に奪われるポジションなのは明白だったので、焔は朝一番に顔を合わせるなり、これを口にした。
偶然その会話を聞いた人物が此方を睨んでいたが、こればかりは早い者勝ちである。
文句は言わせない。



とにかく、ありとあらゆる手段で、焔は4月5日と言う日を“特別な日”として演出して来た。



焔が一番最初にそれをするようになったのは、遡れば十年以上も前の事になる。


始まりの時、焔は受け止める側だった。
今日という日がどれ程特別なのか、幼い日、それは焔に変化を齎してくれた。


それから焔は、4月5日と言う日が近付く毎に、自分が何をすればいいのか、するべきかを考えた。
一番最初は道端で咲いていた花を摘んで持って行った。
喜んで貰えるかは判らなかった、ただ何か記憶と形に刻まれるものを残したかったのだ。

花が後に枯れてしまう事を忘れてはいない。
だが幼い日の焔にそれ以上のものが手に入る訳でもなかった。

だから、せめて一番綺麗だと思うものを持って行った。


焔の生まれて初めての試みは、果たして、彼が一番喜ぶものを与えてくれた。



特別な日を教えてくれたものに、焔はその恩を返したかった。
今度は自分が、4月5日と言う日がどんなに嬉しいものになるのか、伝えたかった。

けれども、今年で既に15回目を迎える4月5日現在。





──────未だに焔は、この恩を返す事が出来ていない。
































───────頗る、機嫌が悪い。

そんな焔の表情は、内情をこれでもかと言う程に判り易く表していた。



もう直、4月5日がやって来る。
その前に、焔の学校では一年の終了を告げる終業式が行われようとしていた。

焔の頭の中は4月5日の事が8割、受け持つクラスに関する事が1割、その他1割と言う歩合で占められていた。
それが教師の頭の中か? と突っ込みがあるのは無論なのだが、焔はそんな事は気にしていない。
そして彼の周りにいる人間も、既にそんな事は気に知るだけ無駄であると熟知していた。


焔の手には終業式の後、教室にて生徒達に伝える注意事項についてのプリントがある。
彼のオッドアイはそれを見下ろしてはいるが、中身についてはまるで頭に入っていなかった。

彼の隣のデスクに座っている別の教師は、今になって大慌てで成績表を記している。
焔はそれを手伝おうと言う事もなければ、勿論、其方を見ようとすらしていない。
……頭の中にその容量が用意されていないのだから、当たり前だ。



彼の頭の中に浮かんでいるのは、自身が受け持っている一人の男子生徒。


不良だとか問題児だとか、そう言った生徒ではない。

成績は下から数えた方が早いが、それに対する危機感はちゃんと持っているし、努力しようという向上心も見られる。
ただし体育に関しては10段階中文句なしの10点評価であった。

性格は天真爛漫として明るく、クラスのみならず、学校中で人気者だ。
無邪気で人懐こい性格をしているので、最近はその人気は学校内外問わないものになって来た。
しかし当人はまるでそんな自覚はなく、寧ろ鈍い方だと断言して良いだろう。
少し抜けているようにも思える面はあるが、そんなものはご愛嬌である。


これは決して焔の贔屓目ではない。
現実、そのようにして彼は認識されており、彼自身もそういう性格だった。



その少年の名を、孫悟空と言う。
焔とは十歳離れた幼馴染だった。



彼に関する事で、焔の機嫌は下降しているのである。

─────こう言うと、焔が悟空と言う少年を厭うているように聞こえるが、決してそうではない。
寧ろ真逆であると声を大に、胸を張って言える。


細かく言えば、“彼の周りに存在する人間”の事で焔の機嫌は急激に下り坂を転がっているのだ。


(全く、あいつら……何を狙っているんだ)


よく知る笑顔の悟空が頭に浮かぶ。
それと同時に浮かんだ三つの顔に、焔の米神に青筋が浮かぶ。


(いや、何を狙っているかなど明らかだ。その上で、俺に対する妨害を画策しているのは間違いない)


どんな被害妄想だと、他者は言うだろう。
しかしこれは当事者であるからこそ言える、これは事実であると。

全く、腹立たしい事この上ない。


そう苦々しく、更に眉根を寄せた時。


「焔ー。焔ってばー!」


職員室と外界とを隔てる窓から、聞き慣れた声がした。
顔を上げると、窓からひょっこり顔を出した少年が一人。

悟空である。


刺々しかった焔の纏う雰囲気がすっかり軟化する。
苦虫を噛み潰すような表情はとっとと引っ込み、彼の口元には笑みさえ浮かんでいる。
普段あまり感情を映し出さない瞳には、先程の憎々しさではなく、喜びに満ちていた。

この豹変振りも、周囲にとってはすっかり慣れたものだ。
ついでに言うと、この変幻振りに気付いていないのは、悟空ただ一人である。


焔は自分のデスクから離れると、窓から顔を出している悟空の下へと移動する。


悟空が今立っているのは、職員室に面した中庭だ。
彼は運動着姿で、その手に汚れた濡れ雑巾を持っている。

今日で一年終了の節目とあって、立つ鳥後を濁さずの名目の下、学校中で大掃除が行われていた。
焔が受け持つ悟空のクラスは、体育館掃除を振り分けられ、数班に分かれて体育館の外・中・用具倉庫と掃除に当たっていた。
悟空は広い体育館の中で、雑巾がけを引き受けていた筈だ。

その悟空が此処にいると言う事は、掃除は終わったと言うことか。


「終わったのか? 悟空」
「うん。見てよコレ、すっげー汚ねえの!」


裏も表もない程に全面真っ黒になった雑巾を見せて、悟空は言う。


「でも、結構キレイになったよ!」
「ああ。ありがとう」
「えへへ……」


褒められた悟空は、素直に嬉しそうにはにかんだ。
ほんのり紅く染まった頬が、焔には愛らしくて堪らない。

しかし、と焔は眉尻を下げてみせる。


「悟空、学校にいる間は先生と呼ぶように何度も言った筈だが?」
「…………あ」


うっかりいつもの呼び方をしてしまう悟空に、焔は苦笑する。


幼馴染ではあるけれど、学校にいる間は、教師と生徒である。
生徒が教師に対してあだ名をつけて呼ぶ事はあるが、名前を呼び捨てと言うのは如何なものか。

焔は特別気にしてはいないのだが、頭の固い教師と言うのはいるもので、これについて小言をつけてくる者もいる。
そんな人物が言う「公私混同をするな」と言うのも判らない訳ではないから、焔は出来る限り、悟空に学校にいる間だけは「先生」とつけるように促していた。
しかし、どうにも幼少期からの癖は出てしまうもので、悟空はいつも焔を幼馴染として呼んでしまっていた。


悟空が焔の生徒となって一年が経つ。
それでも未だに彼は、この癖が抜けなかった。

別段、焔はそれを怒るつもりはない。
教師として一言注意するのは、周囲へのポーズのようなもので、無理に強要しようとは思っていなかった。
口煩いのは頭の固い一部の教員だけであるし。


「ごめんなさい……」
「ああ。気をつけるようにな」
「うん」


短い謝罪に、焔は柔らかく微笑んだ。



─────と、それから焔は、彼の周囲をざっと見渡した。

体育館から教室へと戻ろうと、渡り廊下を歩く生徒の姿がぱらぱらと見られる。
何人かが此方を見ていたが、焔と悟空が幼馴染なのは周知の事。
ああいつもの光景かと、皆足早に教室へと足を運ばせ、立ち止まるものはいなかった。


チャンスは今しかない。
焔はそう判断するまで、時間はかからなかった。


「なあ、悟空。お前、何か欲しいものはないか?」
「ふえ?」


少しばかり声を潜めて言い出した焔に、悟空はきょとんと瞬き一つ。


「なんでもいいぞ。行きたい所があれば言えばいい。連れて行ってやる」
「……なんで?」


不思議そうに首を傾げる悟空に、焔は苦笑するしかない。

だが、無理もないか、とも思った。
ついこの間までは学年末試験に終われ、その後は補習に追われてしまっていた悟空。
補習が終わって一息ついたら、直ぐに終業式になったので、悟空としてはカレンダーなど気にしていられなかったのだ。


焔は窓の桟に寄りかかり、悟空と目線を合わせて笑う。



「もう直ぐ誕生日だろう」
「あ!」
「三月末にオープンする店が幾つかあったな。其処を回ろうかと思うんだが、どうだ?」


勿論、飲食店関係である。
それは言わずとも悟空も判っているだろう。

諸手を挙げて喜んでくれるものだと、焔は確信していた。


───が、良そうに反して、悟空は少々眉尻を下げてしまう。


「んー……いいんだけどさ、それでも」
「なんだ? 構わんぞ、なんでも言えばいい。俺はそれに応えよう」


その言葉に偽りはない。
本当に、悟空が望むものなら、焔はどんなものでも全力で応えると決めている。


例えば悟空が、期間・個数限定のお菓子が食べたいと言ったなら、どんな手を使ってでも手に入れる。
コネがあるなら最大限利用するし、それが通用しないのなら仕方がない、正攻法で幾らでも粘ってやる。

ちょっとした無茶なお願いぐらい、焔には無茶でもなんでもない。
期間の決まった食べ物を、時期外れの時に欲しがる事はしないし、ちゃんと節度も保っている。
焔はその節度もなくていい、と思う程に、悟空の欲求に全身全霊を傾けていた。



言い難そうにもごもごと口元を動かす悟空。
こういう時に悟空が遠慮する理由は、ちょっと値段が張るとか、手に入れるには行列を何時間も並ばなければいけないとか、そういう類のものである時だ。

勿論、焔はそれも全く気にしない。
値段については、焔は社会人であるし、浪費癖がある訳でもないので、寧ろこんな時でもないと遣わなくて貯蓄に回る一方だ。
行列を延々と並ぶのは体力と根気がいるが、悟空の為を思えば、そんなものは大した問題にならない。


焔は手を伸ばして、悟空の大地色の髪をくしゃりと撫でる。
上目に此方を見遣る悟空は、少々不安そう───と言うか、大丈夫だろうか、と心配げな色を滲ませている。


「問題ないさ。だから悟空、なんでも好きなものを言えばいい」


────正直に言えば、サプライズで驚かせたかったと言う気持ちはある。
しかし早々何度もサプライズの演出など出来る訳もなく、何より、こういう事は時間がなければ駄目だ。
グルメツアーだって十分に下調べをして、悟空が知っている所と知らない所を一度分けて、更には雑誌だけでなく、店周辺でも味の評価について情報収集して……と膨大な時間がかかるのである。

今年はテストの作成、採点、その後の補習に、新学期への準備に追われた。
去年までは前倒しで仕事を片付けていたのだが、今年は少々不運が重なり、押しに押したのでサプライズの為に時間を割くことは出来なかった。

それならば、単刀直入に聞いて、悟空が今現在気になるものについて調べてみようと決めた。


悟空はもごもごと何度も口篭る。
焔はそれを急かす事無く、のんびりと、悟空が発信するのを待った。


「んとさぁ……あのさ」
「ああ」
「食いモンじゃないんだけど、いい?」


悟空の言葉に、焔は少しばかり驚いた。


悟空は、食べる事への執着が人一倍強い。
だからいつも焔は、悟空へのプレゼントは食べ物に関する物になる事が多かった。
それが悟空が一番喜んでくれるものであると知っているから。

とは言え、時々、こうして別のものを欲しがる事だってある。
焔は直ぐに表情を変えて、いつもの(対悟空専用の)笑みを浮かべた。


「ああ。それで、何が欲しいんだ?」
「欲しいってか、行きたいってか……あってさ」
「ああ」
「焔知ってるかな? テレビのCMでやってたんだけど、この間オープンした遊園地。あれ行きたい!」


新設されたばかりの遊園地。
此処から少し離れた場所にあるそれは、この周辺では一番の規模の大きさだと言われている。


なんと無邪気なお願いだろうか。


「いいぞ」
「ホント!?」


一も二もなく頷いた焔に、悟空は破顔する。


「ああ。一日フリーパス券も買ってやろう。それとも、年間の方が良いか?」
「いいって、其処までしなくて! でも一日遊べるのは欲しい……」
「お安い御用だ。午前中から行くか。その方がゆっくり遊べるだろう。昼飯代も俺が出す」
「いいの?」
「構わん。言っただろう、お前の誕生日なんだから。これは俺からのプレゼントだと思えばいい」
「やった! 焔大好き!!」


飛び跳ねて喜ぶ悟空の言葉に、焔は思わず顔がにやけそうになる。
引き攣りそうになる表情筋を堪えて、いつも通りの笑顔で悟空を見詰めた。


─────が、それに水を差す人間の登場に、一気に温度は急降下する。


「なーに? お猿ちゃん、まーたセンセーに贔屓されちゃってんの?」


悟空の背中に覆い被さるように圧し掛かった、赤髪の男。
悟空と同じく、焔が受け持つクラスの生徒である、沙悟浄だ。


20センチはあろうかと言う身長差を活かし、悟浄は悟空に頭から体重をかけてくる。
悟空はじたばたと重みから逃れようとするが、ヘッドロックされて固定されてしまい、叶わない。


「重てーよ、このエロ河童!」
「センセー、問題あるっしょ、えこ贔屓ってのは。教師は生徒に平等に接しないとさ」
「俺は平等にしているさ。特別、悟空に甘い訳じゃない」


きっぱりと言い切る焔の目は、悟空を見る時と違い、冷静な色をしている。

悟空と他の生徒と区分した時、態度の違いが明らかなのは認めよう。
だが、だからと言って、例えばテストを細工するとか、問題の答えをこっそり教えるとか、そんな不正は一切していない。


言いよどむでも慌てるでもなく告げた焔に、悟浄はあっそ、と少々呆れた視線を向ける。
それから、まだ自分の腕の中でもがいている少年を見下ろす。


「で? 今度は何オネダリしたんだよ。食いモンか? お前のこったから、それしかねえか」
「なんで皆してそうなんだよ……今回は違うもんね。遊園地連れてって貰うんだ!」
「………遊園地ぃ?」


なんつー幼稚な、と言いたいのが悟浄の表情にはありありと浮かんでいる。


「CMで宣伝やってる、新しいトコあるじゃん。あそこ連れてって貰うんだ」
「あー、アレね……」
「もう直ぐ誕生日だから、それで連れてってくれるの」


嬉しそうに話す悟空に、焔も口元が緩む。

それを目敏く見つけた悟浄が、にーっと笑った。


「へーえ。んじゃ、俺もなんか用意した方が良いな」
「……なんで?」
「なんだよ、いらねえのか?」
「いや、そういう訳じゃないけど。悟浄にそう言われると、なんか気持ち悪い」
「てめ、このチビ猿!!」


ぎぎぎ、と悟空の首に回した腕を締める悟浄。
無論本気で締めている訳ではないが、悟空もノリで苦しいと訴えてじたばたと暴れる。

窓枠一つを隔てて、焔はそれを傍観していた。
傍観せざるを得なかった。
それでも腸が煮える気分であったのは、間違いない。


「で、お前、誕生日は遊園地に行くんだな?」
「うん」
「じゃあ俺も付いて行くとすっか」
「………何?」


悟浄の一言に焔の瞳がすうと冷たくなる。
悟空はそれに気付かず、一緒に行くと言い出した悟浄を見上げ、きょとんとしていた。


「ついてくって…なんで?」
「誕生日プレゼントなら、誕生日に渡すモンだろ。でも、お前の事だから朝から遊園地行くんだろ」
「うん。昼飯も焔が出してくれるって」
「って事は夜まで帰らない訳だ。それじゃあ渡す時間がねえだろ」
「別に次の日でもいいよ、プレゼント」
「いやいや。そう遠慮すんなって、小猿ちゃん」


誰が小猿だ、と憤慨する悟空だが、悟浄はその点について一切気にしない。


それよりも。
それよりも、だ。

悟浄が悟空に誕生日プレゼントを渡すと言うのは、別段、反対する気はない。
それを言い出して悟浄を押し止めようとでもすれば、だったらお前はどうなのだと言う話になる。
何より、悟空は悟浄からのプレゼントと言う言葉は喜んでいるし、これに水を挿すのは駄目だ。


「入園チケットなんかは自分で買うから、センセーは気にすんなよ」
「当たり前だ」
「冷てぇな。っつー訳だからな、悟空。楽しみにしてろよ」
「うん。ジェットコースターとか一緒に乗ろ!」
「へいへい。気が向いたらな」


無邪気な笑みは、素直なもので、悟浄の気持ちを疑わない。
無論、彼の言葉が嘘偽りだけと言う訳ではない。

─────しかし。
あの瞬間、彼が浮かべた笑みは、明らかにそれ以外の意図も含んでいる。




だが、後数日と迫った誕生日を待ち遠しそうに笑う少年に、それを告げる訳にはいかなかった。