愛猫の不審の視線なんかまるで気にしないで。
 リビングのソファをギシギシ鳴らしながら激しく体を上下させる。お互いを目一杯密着させてきつく抱き合う。母と子、あすかとりょう。
 ああ、マジでこのエロい2人、俺の嫁と息子なんだわ。最悪。

 

「あ、はうっ、んんっ!りょう、りょうっ……あは、ホント、たまん、ないっ!」
「はあっ、はあ……母さん、すごっ、うわ、うわ、ああーっ!」


 だんだん、相手の名前以外紡げなくなってる口。ひたすら気持ちよさそうな喘ぎ声を撒き散らしてる。
 普段は家族3人の笑い声が響いてる部屋でこれ。俺がいつももっと早く帰ってれば、こうはならなかったのか?

「んーっ、もう、最高……りょう、りょうのっ、あー、あーっ!」

ますます何言ってるかわかんない嫁 あすか。柔らかさ満点の体中の肉をゆっさゆっさ揺らして我が子のチンコにまたがってる。

「は、あ、うううーっ!母さ、んんっ……うあ、うわっ!」

 そんなエロ巨肉女にまるで犯されるようにのしかかられて悶えてる息子 りょう。
 ただ、やっぱりそれは事実じゃなくて、小さな体の腰だけはソファに押しつけられながらもしっかり下から突き上げてるように見える。
 やっぱり嫁とりょうは、セックスしてるんだ。相手と自分が最高に気持ちよくなろうと、めいっぱい体を使っていやらしく振る舞う。
 マンコとチンコが、最大限に深く繋がり合う瞬間を求め合ってる。
 そりゃ男と女の美しい姿なんだろうけど、夫であり父である俺の立場、は。

 

「りょ、りょうっ……もう来る?もう、来るっ!?お母さん、もうっ、あはっ!」
「はあ、あっ、くう、くうーっ」
「ね、ね、ねっ、教えてっ……お母さんもう、もうっ、はあ、あは、んっ!」
「あ、あっ……くうっ、くううーっ!」

 あきらめたとか、そういうのじゃないけれど。
 俺とするセックスと、今りょうとしてるセックスは、違う。少しずつ、違う。
 例えば。俺との時はこんなに言葉を交わし合ったりしない。お互い気持ちよくなった感じを察して、まあそうなったら、出すし、終わる。
 どうだったかとか、相手に聞かない。きっと、そうなってくれたんだろうな、って思いながらなんとなく微笑みだけ交わして、しばらくして後始末する。
 夫婦のセックスって、そんなもんだろ?
 でも今は、りょうとのセックスでは。びっくりするくらいりょうの顔を覗き込んで、その上で気持ちよくなってくれてるか言葉で確認してる。

 

「……来るよ、おっ!母さん、母さ、ん……っ!」
「来るのね、りょうっ!?母さんももう来るのっ!一緒に、ね?ね?ねっ!?」
「うんっ!来る、来るっ……一緒に、お母さん、とっ!あ、あっ、あっ!」
「りょう、りょうっ!来て来てっ、りょうのスゴイのっ、一緒に、うんっ、来て、えっ!」

 愛する妻 四方小路あすかと。大切な息子 四方小路りょうは。
 さっき気づいたとおり。リビングであっさり始まった実の母子のセックスは避妊する気なんてまったくない様子で。
 どうやらもうすぐ、生で中出しするようだ。

……え?え?え?おいおいおいおい。生で、中出し、だよ?実の、母子で。

 

「……来るっ」
「……来るっ!」

 

「……っ」

「……っ」


 その瞬間。びっくりするくらい静かで、あれだけゆっさゆっさ揺れてた2人の体は、ピタッと静止。
 ああでも、きっと。このカメラには捉えられないだろうけど。
 りょうのチンコからは精液が大量に母親の中に溢れ出て、あすかのマンコはそれに反応して同じくらいエロい汁をチンコに浴びせてるはず。
 それを感じながらお互い全身をびりびり震わせて、母と子の『しちゃいけない』セックスの悦びに浸ってる。

 

 エロいことでなければ。あすかとりょうはひたすら気持ちよさそうにしてる。仲良し母子。そりゃそうだ、仲良くなきゃこんなことできやしない。
 でも……それはいいことなのか?
 じゃあ俺はどうすればいい?嫁と子が俺に隠れて生中出しセックス。仲良い。いやいやー。
 考えたくはないけれど、おれは『のけもの』じゃないのか、って。
 このまま黙ってて、きっと2人はエスカレートして、この先仲良し母子は。あすかとりょう、は。

 じゃあ。じゃあ。
 なにやってんだこのケダモノ!って。買い物から帰って来た2人を断罪する勇気は、あるのか。
 ……待てよ。じゃあもしかして、今も、アレか?買い物とかなんとか言っちゃって、本当は。
 うへえ。マジかよ。最強に仲良しだな。

 

「はあ、はあっ、りょう……りょう……っ」
「うんっ、……母さん、う、んっ」

 同調する息切れのような言葉。そうか、生でセックスする母子はこんな感じなのか。
 いやいやいやいや。動画に映ってるのはたしかに魅力的なエロ動画だし、俺もここまで没頭するとは思わなかったけれど。
 それはこの動画に愛妻と愛息が映ってたから。夫であり父である、ほんの少しだけ仕事が忙しくて家を空けがちな俺の、本物の家族。

「あぁ、抜けちゃ、う……っ」
「うん、いいんだよぉ……りょうの、すっごいよかった」

 まだ少し鼻にかかった甘え声だけど、嫁の口調が少し元に戻って来てる。
 そして、テレビ側から撮ってる画面の中で、りょうのチンコがあすかのマンコから、抜けた。
 ああ、ドロリと。まだ残ってたほんの少しの希望が、今消えた。うわー、中出し。親子で。


 

 そこからは、それまでが濃厚だったぶんびっくりするくらいあっさりと時は進んでいった。
 甘い声もすぐに消えて、りょうの上から立ち上がったあすかは、少し離れたとこにあったティッシュの箱を持って来て。

「りょう。ほらあ、拭いとかないと」
「どこをー?」
「ソファに垂れたのと、自分の先っちょをよ」
「そんなに汚れてる?手で拭いときゃよくない?」

 まるで食事の時少しこぼしてテーブルを汚した時と同じ口調で。りょうはむずがってあすかは少し母親的に。
 違うのは対象が実母実子の中出し精液の汚れだってこと。

「匂いとかシミとか残っちゃうの。お父さんと買ったいいソファなんだから」
「はーい」

 

 中出しされたマンコを拭きつつ。のどが渇いたのか互いにコーヒー牛乳とスポドリをたまに飲みつつ。
 母親と息子のリビングあっさり中出しセックスの雰囲気は消えてく。

 シャワー浴びる?
 浴びない。
 じゃ洗濯出しとくのよ。
 宿題は?
 それはいつもする!


 言葉が、俺の知ってる日常へと戻ってゆく。俺が遅く帰って来た月曜日の動画。
 あすかと、りょうの、2人だけの時間。ナーのことなど気にならない、時間。

 もうすぐ。あすかとりょうが、帰って来る。

 

「ただいまー」
「ただいまー」

 キッチンにエコバッグ満載の食材を置いたその足で、アスカとりょうは俺に声をかけて来る。多分俺は普段どおりに「おかえり」と言えたはずだ。
 膝の上のナーを優しく撫でながら。
 とりあえず俺は、なにもしないことに決めた。たった1日分の録画でアレだ。全部見てない。
 ベッドルームで記録したSDカードにはたくさんの動画データが入っていたがこちらも未見。
 いつか見てしまう時が来るんだろう、きっと。俺はその時、またヘンな興奮をするんだろう。

 とりあえず、今は妄想にとどめておこう。もしかしたら。もしかしたら。もしかしたら。
 ついさっきまで、どこかの場所であすかとりょうは。実の母子である、あすかとりょうは。

 

『母さん、すごく美味しそうに舐めるよね。あ、あ、あッ』
『だってりょうの、美味しいもん。んふふッ』



『んふッ、んちゅッ。りょうの、どんどんおっきくなってくね』
『ほんとー?マジでうれしいな』
『素敵よ、素敵。んちゅッ、んむ、ううッ』
『父さんと』
『んふッ?』
『父さんのとどっちが好き?』
『……んッ』
『ねえ、どっちー?』
『……言・わ・な・い。どっちも好き。ん、ちゅッ』



『ヘンなこと言うと……こうしちゃうから!』
『うわ、うわわわわッ!ちょっとそれ、痛……でも、気持ちイイよッ!』
『んふふー。ちゅッ、んふ、んちゅッ、んむむ、んむッ』
『もー。母さんも、あとで痛気持ちよくしちゃうからねー』
『……♪』





『……して!』
『……する!舐める!』



『あーッ!りょう、舐めて!いっぱいいっぱい、そこ愛してッ!』
『ちゅ、ちゅッ、んーッ、ん、んッ、んッ』
『んふッ、好きッ!りょうのナメナメ、好きぃッ!』



 

『……ああもうたまんないッ!りょうの挿れて!スゴイの、ぶち込んでッ!』



『あぁ来た来たッ!母さんの大好きなの、来た……ッ!』
『スゴイよ母さん……中、ぬるぬるのぐちょぐちょ!』
『うんッ!だって好きなんだもん、りょうの!』
『うん!僕も母さんの中もおっぱいも大好き!』
『してッ!好きにしてッ!中もおっぱいもりょうの好きに、してぇッ!』



『もっとッ……もっといっぱい、しよ?りょう、ね?ねッ?』
『うん、する!じゃあじゃあ、今度は母さんが上になってよー』
『ああンッ、もう!好きよぉ、上になるの……もうッ!』
『いっぱいいっぱいお尻振ってさ、2人で気持ちよくなろうね』




『あ、あ、あッ……りょう、とってもイイわッ、ホントたまんないッ!』
『すごいすごい!また僕のが母さんの中に食べられちゃってる!』
『だって大好きなんだもん、りょうのッ!あ、くううッン!』
『じゃあ母さん……お尻振って。そのでっかいお尻、ほらあッ』
『……もうッ!振るわ、母さんすっごくやらしく、お尻もおっぱいも!』



『スゴイ、スゴイよッ母さん……やっぱ上に乗るヤツ、超エロい!』
『だって好きなんだもんッ、りょうの全部食べてるみたいで……あはあンッ!』
『中がぎゅうぎゅう締まって……ほんと食べられちゃうよぉ!』
『うん、食べちゃうッ!りょうの気持ちイイとこ、母さんが全部食べちゃうんだからッ!』



 

『あひ、あひイッ!りょうに、りょうにぃ……むちゃくちゃされてるのぉッ!』
『だってもっと気持ちよくなりたいもん!ほら、こうしたらイイんでしょ!?』
『あ、はひイイッ!イイわ、スゴイのッ!母さんのアソコ、最高よぉッ!』
『……好きッ?僕のこと、好きッ!?』
『……やンッ、もうッ!いいからもっと強くしてッ!りょうの、強く、してッ!』
『僕のこと好きでしょッ!?好きなんでしょッ!?』
『バカぁ……息子だもん、好きよぉ。それに、こんなことしちゃってるもんッ!』



『……また出すからねッ!息子のだよ?いいのッ!?』
『出して……ッ!りょうのだもん、愛してるりょうのだもんッ!いっぱい欲しいのッ!』
『父さんのじゃないんだよ!いいのッ!?』
『……いいのッ!今はあの人のじゃなくて、りょうのがいっぱい欲しいのッ!』
『……ああ、ううッ!出すよ、いっぱい、母さんの中に……ッ!』
『うんッ!りょうのが、絶対、欲し、い……ッ!』
『あああア……ッ!かあ、さん、愛して、るぅ……ッ!』



『……くうううウウッ!』
『……はあ、ああああアアアッ!』



『……んふふっ。いっぱい出しすぎて溢れてるよぉ』
『……母さん』
『んー?』
『好き』
『……んふふッ。好きよ、りょうちゃん……』



「……ちょっとお父さん、聞いてるー?」

 

 今だって。俺の見てる後ろでぎゅっ、と手を握り合ってるかもしれないのだ。

 

「もー。ちゃんとしてくれなきゃ困りますー」
「そうだよー」


 
 

「……だって、2人目のパパになっちゃうかもしれないんだよ?うふふッ」

 
 

妻と息子はあっさり母子 終

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