じいちゃんから聞いた話。じいちゃん本人は淡々と話してたけど、俺は不覚にも興奮した。
 今から60年ほど前の話。じいちゃんが住んでたのは九州の山奥。
 村は林業がメインで、まあ住人みんながだいたい林業関係に従事してた。
 でもまあ残念なことにそんな小さなでも使う人と使われる人の格差があって、
 じいちゃんの生まれた家は残念なことにどっちかっていうと使われるほうだった。
 物心ついたときには父親は軍隊に招集されてて、母親と二人暮らし。
 学校とかで今みたいに陰湿じゃないけどいつも使いっぱしりみたいな扱われかただった。
 ただ父親が働きに行ってた先(山持ってる家ね)の息子 よしすけって子がいて。
 その子だけはイジメられてるじいちゃんをかばってくれたりした。
 寂しそうにしてるじいちゃんと一緒に遊んでくれたり。
 家で余った食べ物をそれとなく、村はずれのじいちゃんの家に届けてくれたりした。
 だからじいちゃんは、2つ年上のよしすけってやつをすごく尊敬してたらしい。
 母親も「よしぼん(よしすけのあだ名)いつもありがとなぁ」と手を合わせるくらいだった。
 で、そのじいちゃんの母親。名前は多分「ふさ」。じいちゃんが4、5歳だから20代半ばくらい?
 (名前が多分、ってのはじいちゃんがこの話してくれたとき、最初に一回しか言わなかったから)
 なんか村で評判の美人だったらしく、村中の男からモーションかけられてたらしい。
 例えば洗濯中裸で追っかけられたりとか、援助申し込まれたりとか、夜這いかけられかけたとか。
 ただ、ふささんはしっかりした女の人だったらしく、そういうのを必死に断ってた。
「今に旦那が帰ってきますけん、苦労なんかしちょりません」と笑いながらはっきりと。
 まあ貧しい家だけど、村の女達なんかは戦時中だし、同情してそれとなく男たちをけん制して。
 ふささんの事を女衆で守ってた。まあ家の男に浮気されないようにということだろうけど。
 で、終戦。村のみんなが呆然としながらも、暗い雰囲気から少しずつ明るくなり始めた時期。
 じいちゃんも「じきに父ちゃんが復員するけん、また3人で賑やかに暮らそ」と母親に言われてた。
 ところが、1年経っても父親は村に帰ってこない。それから半年経っても。
 じいちゃんとしては顔も覚えてない父親はあんまり思い入れはなかった。
 けどふささんはさすがに毎日寂しそうにしてたそうだ。まあダンナだからねぇ。
 ある日よしすけに「ふささんかわいそうやな。戦死とわかりゃ少し楽になるやろうに」とぽつりと言われ。
 ああ自分の父親は死んでるか死んでないかも分かってないんだと思ったそうだ。
 そして終戦から2年後。どっか(地名聞いたけど忘れた)で捕虜として捕まってたっていう手紙が届いて。
 すぐにどこかの港に父親が帰ってくると書いてあった。ふささんは大喜び。
 書いてあった日にちに会わせてじいちゃんを連れてそのどこかの港に父親を迎えに行ったらしい。
 そこで、じいちゃんはびっくりしてふささんは号泣した。
 じいちゃんの父親は、爆弾にやられて、下半身の左側が吹っ飛んでたそうだ。
 ひょこひょことなんとか歩けるけど、左半分にひどい傷とやけどを負ってたらしい。


 それからは、家の中は今までとまるで違った雰囲気になったらしい。
 父親はすごく優しかった。ふささんも、これまで以上に明るく振舞った。昼間だけは。
 夜になると、自分が寝たあとでいつもケンカがはじまったそうだ。
 ふささんが何か弱々しく言い、父親が「しょうがないやろ」と叫び、今度はふささんが泣く。
 それが毎晩続いた。じいちゃんとしては前のほうがよかった、って単純に思ってたらしい。
 で、この頃からまた男どもがふささんに対してエロ攻撃を仕掛けてきた。
 笑いながら「旦那がおりますけん、そげんことできません」と今までどおり拒否しても
「アレじゃもう役立たんやろ」「わしらが満足させちゃるけん」と毎日のように。
 事実父親はその会話を家の裏で聞いてても、文句言うわけじゃなくぼーっとしてたらしい。
 ある程度事情が分かってきたじいちゃんは、そういうエロい男らが母親に何を求めてるか少し分かってきた。
 でも、自分の母親はぜったいそんなことはしないと思ってた。
 また色気づいた10代のガキ共も、ふささんならやれるかもみたいな感じで家に来たりした。
 けどそういう時はあのよしすけがそういう奴らを追っ払ってくれたそうだ。
 そのあとで「お前が強うならんとダメやろが」と自分を励ましてくれた。
 そんな事もあってじいちゃんはますますよしすけを尊敬して、そしてちょっと感じた。
「あ。よしぼんは母ちゃんが好きなんかもしれん」と。
 で、またある夜。その夜のケンカはいつもと違ってた。
 父親がずっと「頼む、頼む」と母親に言い続けていたそうだ。
 じいちゃんがその時聞こえて覚えてた言葉は、
「戦地で世話になった上官」「あの人がおらんと死んでた」「だから一度だけでいい」。
 それを聞いた母はずっとしくしく泣いてた。ただじいちゃんはいつもより静かなのでいつの間にか寝た。
 次の日それをそのままよしぼんに話すと「……気をつけとかにゃ」とだけ言ったそうだ。
 それから数日後。朝から父親に「今日は町に行くぞ」と誘われた。
 復員して一度も村を出てなかった父親が、杖ついてそこそこの格好して。
「なんで母ちゃんも行かんの?」と素直に疑問をぶつけた。
 けどふささんは笑って「いいけん父ちゃんと行って来よ」というだけで。
 ふとじいちゃんは気づく。ふささんはその時、出かけるわけじゃないのに化粧してた。
 まあでもまだ子供だったし、誘われるままに足の不自由な父親と一緒に街に出た。
 金もないはずなのに普段では食えないような食事をして、おもちゃまで買ってもらった。
 子供のじいちゃんは普通に楽しくて、母親と一緒じゃないことも忘れてた。
 で、夜遅くなって村に帰ると、ちょっとした騒動になっていた。
 家の周りに人が何人もいる。じいちゃんは何かあったのかと不安になった。
 その時野次馬の一人が父親に「なんか。そげん事ならわしらに頼みゃよかったに」と。
 父親は「何があったか知らんが、村のもんには絶対に貸さん」と明らかに怒って家に入ってく。
 野次馬は笑ったりはやし立てたりしながら家の周りからいなくなったらしい。
 で、事の次第。
 朝、自分たちが出かけた後で(当時はまだ珍しい)自動車が村に、そして家に来た。
 その車から出てきた男を、ふささんは深く深く頭を下げて迎えたらしい。
 で、その男を家の中に迎え入れた。しばらくそのままの時間。
 ところが、そんな家に侵入者が来た。それは、よしすけだった。
 よしすけは竹刀を持って、ふささんと男がいる家の中に怒鳴り込んだらしい。
 でも結局、よしすけは軍隊上がりの男にすぐにやっつけられた。
「なんじゃこいつは」という男に「大事な近所の子供やけん乱暴はやめて」と泣くふささん。
 よしすけは家の外に放り出されて、家の戸をしっかり閉められた。
 なのによしぼんは、それからずっと家の中を必死に窓から覗いていたらしい。
 夕方になって、男が家を出て行くまでずっと、窓から中の様子を覗いてたらしい。泣きながら。
 やがてズタボロになったよしぼんは、仲間とか兄弟に抱えられて家に戻った。
 で今度は騒ぎを知って駆けつけた野次馬たちが集まった、ということだった。
 そこまでの詳しい経緯は、後でよしぼん本人と、見てた友人たちに聞いたそうだ。
 ただじいちゃんは騒動事よりよしすけが心配だったらしい。
 尊敬するよしすけ自分の家の事で何か騒動に巻き込まれたのは間違いない。
 そのせいで仲が悪くなったりするのが子供心に怖かったそうだ。
 で、またしばらく時間が経過。不思議な事に、家は少し金回りがよくなっていた。
 なんか毎日のごはんの量が増えたな、とか。服が少しずつ増えてるな、とか。
 ただ、目に見えて父と母が話さなくなっていくのだけは気づいてたらしい。


 で。ある日の昼。ここからが本題。
 よしぼんはじいちゃんが心配してたように険悪になる事もなく。
 むしろこれまで以上に遊んでくれたし、家の様子を見に来てくれるようになってた。
 よしぼんと2人で、家の前で遊んでたそうだ。父親は相変わらず家の裏でぼーっとしてたらしい。
 そしたらふいに家の中から「よしぼーん、よしぼーん」と呼ぶ母の声が聞こえた。
「何やろ?」とよしぼんが家に向かう。自分もついていこうとしたが、急に誰かに腕を掴まれた。父親だった。
 父親が「お前は行かんでいい」「何で?」「行ってもわからん」「わからんて何が?」。
 しばらく子供じみた質問を繰り返してると父が「……じゃあ知らん。見たきゃ見れ」と言って。
 どこかにひょこひょこ歩いていったらしい。じいちゃんはその様子に少し不安になった。
 だから、走って行けばいいものを、少し隠れるようにして家に向かった。
 そこで声が聞こえた。いつもと違う、母親の声だったらしい。

「なあ、よしぼん……あげん見てくれたんやけん、興味はあるんやろ?」
「ふささん、何いっちょるん……」
「なあ……わし、よしぼんに、見てもらいたんよ」
「ふささん……」
「いっつもうちらにようしてくれるやん。お返しせんとっちずっと考えちょったんよ」
「……」
「見てほしいんよ……優しいよしぼんに、体を」
「……ふささん」
「なあ、お願いやけん……よしぼん、見て。な……?」

 よしすけの返事は聞こえず、ただ表の戸が閉まる音が聞こえる。
 じいちゃんはその時まだ、何があるのか全く分かってなかったらしい。
 だから、とりあえず中の様子を覗こうと箱を持ってきて裏の窓から覗いてみたそうだ。
 そこには、土間の所で立ったまま抱き合うふささんとよしぼんがいたらしい。
 ふささんはよしぼんの坊主頭を何度も何度も撫でながら「はあはあ」と。
 よしぼんはふささんの胸に顔をうずめて「ああ、ふささんっ」と。
 やがて、ふささんが着てた着物はずるずる下に下がって行き、ほとんど全裸になった。
 自分から脱いでるみたいでもあったし、それに乗ってよしすけも勢いで脱がしてたように見えたそうだ。
 この時はもうはっきり、よしぼんはふささんのおっぱいをちゅうちゅうしてた。
 母親の裸は見慣れていたけれど、この時はじいちゃんもさすがに少し変な気持ちになった。
「相手が、自分が大好きな、なのに歳はあまり違わんよしぼんやったからな」と。
 子供と大人がそういう事するのを見るのははじめてだったろうしねー。
 で、頭ひとつ低いよしぼんの頭を激しく撫でて、なんか気持ちよさそうにしてるふささん。
 乳をナメながら、今度は手を後ろに回して尻を揉み始めるよしぼん。
 だんだんふささんの両足から力が抜けていって、やがてぺたん、と上がりくち?に尻餅。
 その時、ふささんと体が離れて、はあはあ言ってるよしぼんがぼんやり立ってる。

「ああ……よしぼん。よしぼんも、もう大人になっちょんのやね」

 ふささんは、よしぼんのズボンに手をかけするりと脱がした。すぐに同じように下着も。
 そこで見たよしぼんのチンポが、全然自分の知ってる感じじゃなくてじいちゃんは驚いた。
 でもふささんは「ああ……よしぼん立派……」と言ってそれをなでなで。
 じいちゃんにとっては初めて聞く声だったらしい。いつもはハキハキしてるふささんの感じが。
 まるでネコがエサをねだる時みたいな声。甘えて粘っこい感じだったって。
 そしたら続けてもっと衝撃的な事が。ふささんが、そのチンポに頬ずりし始めた。
 けっこう長い時間、手でなでるのと頬ずりは続いたらしい。
「でも不思議やな。舐めるのはせんかった」とじいちゃん。「そんな時代やなかったんかな」とも。
 よしぼんはその時ずっとハアハア言ってて、何もしてないのに息が荒いのを不思議に思ったそう。
 そして、ふささんが頬ずりをやめて、体をゆっくりずるずると寝かせ始めた。
 じいちゃんからはふささんのおっぱいも、毛も、開いた足も全部見えた。
 その前に立つ、相変わらずハアハアしてるよしすけ。一瞬そこで時間が止まった感じだった。

「よしぼん……」
「ふささん……」
「して、くれるんやろ?なあ、よしぼんがしたいみたいに、してもいいんで……」

 ふささんが手を伸ばして、よしぼんのチンポをつかんだのをじいちゃんは見た。
 そのまま両手で自分の毛のほうに導いて、そこを見てたらしい。

「ああっ」
「よしぼん、そこ……そこやけん、来てぇ!」

 見た事もない動きがじいちゃんの目の前で始まった。ちんぽがふささんの体の中に入っていく。

「いいよ、いいよその調子……よしぼん。ああっ、素敵」
「ふささん……ああ、好きや」

 上のよしぼんは顔をしかめてじっとして。下のふささんは少しだけ腰を動かして。
 覗いてるじいちゃんからしたら、数分も経ってない時に。

「ああっ、ふささん……!」
「よしぼん……ああ、ああっ!」

 よしすけがガクッと力ぬけた感じで、ふささんの体に崩れたらしい。まあ、出したんだろうね。
(じいちゃんは意味は分からなかったけど、何かが終わったとは感じたらしい)
 しばらくそのままで、下からふささんが力抜けたよしぼんの坊主頭をまたナデナデ。
 そしたらよしすけがゆっくり顔を上げて。頭をなでてくれてるふささんをじっと見て。

「ふささん……ああ、ふささん」
「よしぼん、ああよしぼん……」

 そのままゆっくりと口づけ。ちゅっちゅと唇重ねる2人。頭をなでる感じが激しくなる。

「ああ……もう、もうなん?」
「ふささん……またしたい。ああ、もう一度」
「いいわ……素敵、素敵っ。よしぼん、来て……ああっ!」

 今度は、よしすけのほうが腰を必死に振り出した。ぐちゃぐちゃ音がしだしたらしい。

「して、もっとして……よしぼん、そこよっ……ああ、すごい、わぁ!」
「ふささん、ああ、いい……ふささん、好きや……」
「よしぼん、よしぼんっ……いいわぁ、いいわぁ、立派、ああっ!」

 口づけと見つめ合いが続いて、2人の全身が動く感じになって。
 ふささんが下から足をよしすけの足に回して組んで、密着させるみたいになってた。
(運動会の組体操にあんなのがあったからよう覚えられた、とじいちゃん)
 とにかく密着しつつも腰と腰は離れたりぶつかったりで、そこが一番興味深かったらしい。

「ふささん、俺が……するけん、してやるけん……あんな奴と、もうせんでくれっ!」
「ああ嬉しい……よしぼん、嬉しいわぁ!よしぼん、好きよぉ!」
「あんな奴より、俺がいっぱいしちゃるけん……ずっとしちゃるけん、ああふささんっ!」
「いいよ、嬉しい……して、してっ、よしぼんがいっぱいしてっ!ああ、いいわぁ!」

 どんどん下からもふささんが腰を持ち上げ、上からはガツガツよしぼんが強く突く。
 音はぐちゅぐちゅと響きだし、ふささんはよしすけの頭を強く抱えて密着。
 ただそこまで話してふとじいちゃんが「あんな奴っちゅうのはあの上官の事やと思うんやけど」とポツリ。
 言われるまで俺もそう思ってたけど、別の意味かもしれないんよな。

「ああすごい……いいわよしぼん!もっとしてぇ……!」
「するよふささん!もっともっとふささんとするけん……ああ!」
「よしぼん、これいいわぁ……ああ、立派よよしぼん!好き、これ好きよおっ!」
「ああ、また出る……ふささん、好きやふささんっ!また出るっ!」
「いいよ、また出してよしぼん……好きよ、好きっ……ああ、出してよしぼんっ!」

 お互いに好きと言いながら、ふささんとよしぼんが震えて止まった。
 汗だらだらかきながら2人はそのまま密着して、ゆっくりまた口づけしたそうだ。
 じいちゃんがそれから、2人が動かなくなったのをしばらく見てたんだけど。
 急に覗いてたらいかんのかもと思って、気づかれないように裏の窓から離れて。
 股間が微妙にじんじんするのが不思議ですごく気にしながら(でもそれ以上触れもしないで)。
 ぼんやり庭に座って遠くを見てたら、しばらくして家の中からよしすけが出てきた。
 じいちゃんが座ってるのを見つけて小さく「ごめんな」と言って、急いで駆けていった。
 振り返るとふささんが戸のところからよしぼんを見送ってた。
 で、しばらくして小さく「ごはん、ちょっと待ってな」といつもみたいに笑いかけてきたらしい。
 気がつけば、父親もふらっと近くに立っていた。ふささんと父親は一度顔合わせた。
 そのままお互いに何も言わずに、家の中に一緒に入っていったそうだ。


 それからよしぼんは、じいちゃんの家に頻繁に来るようになった。
 時間は決まって学校が終わった午後3時ごろ。普通なら子供らみんなで遊ぶ時間。
 でもよしぼんはその時間に来て、家のそばで遊んでるじいちゃんから目をそらして、
 でもふささんが呼ぶと、黙ってそのまま家の中に入ったらしい。
 代わりに父親が出て来て、戸を締める。で父親もじいちゃんのほう見て、どっかに消える。
 で、じいちゃんはといえば、また裏の窓から飽きもせず覗いたらしい。
 最初はだいたい一緒。ふささんがいつものようによしぼんの頭を撫で回したり。
 同じようによしすけがふささんの体を激しく服の上から撫で回したり。
 そうしたらどちらからともなく服がゆるんで来て、お互い裸同然になる。
 またよしぼんのチンポにいとおしそうに頬ずりしてみたり。
 今度はよしぼんがふささんのおっぱいとか尻とかをとにかく生肌で揉みまくったり。
 しばらくそうしてたら2人とも息が荒くなって。合図みたいにぶちゅぶちゅと口づけしだす。
 口離さないまま、抱き合ったままゆっくりと体を床に倒していく。ここまでがだいたい一緒だったそうだ。
 でも何度も覗いてると、ここから後にバリエーションが出てきたのに気づいたらしい。
 最初のほうは初めての時みたいにふささんが下になって、よしぼんを迎えるようにつながったりするのが多かった。
 でもお互いにそれじゃ満足しなくなって(よしすけが耐えられるようになってったってのが大きい?)。
 いつの間にかその体勢からゆっくりと格好が変わっていったらしい。

「ああっ、そんなんするんやね……いいよ、していいよぉよしぼん」

 横からふささんの足持ってよしぼんが激しく突いたり。

「じっとしちょっていいけん……そう、わたしがするけん……あ、あっ。よしぼんの、立派よおっ!」

 寝るよしぼんの上にふささんが乗って、勢いよく腰振ってたり。

「いい、激しいっ!よしぼん、すごいわぁ!もっと……もっと強く突いていいんよおっ!」
「突く、突くよふささん!ふささんももっと動いてくれ……ああ、ふささん!」
「うん、動くよぉ!よしぼん、いい……もっともっとしてぇ!ああ、好き、好き……よしぼん好きいっ!」
「俺も好きやふささん……ずっとずっと好きや!もっともっとしちゃるけん……ふささんも、あああっ!」

 それこそイヌやネコの交尾みたいに、よつんばいのふささんをよしぼんがチンポで突きまくったり。
 昔の田舎とはいえ、子供が見るもんじゃない光景を、じいちゃんは何年も覗き見続けたらしい。
「腹立ったりしなかったわけ?」って聞いたら「なんか知らんが、それはなかった」って。
 ふささんもよしぼんも覗き見る先では狂ったようにセックスする男と女だった。
 でも終われば相変わらず2人ともじいちゃんに優しかった。「2人とも俺はずっと好きやった」と。
 時間は少なくなったけど自分とも遊んでくれる。代わりに母であるふささんと「仲良く」してくれてる。
 少し寂しかったけど、どっちかっていうと「しょうがないか」と思ってたらしい。
 で、ちょっと恥ずかしそうに「せんずりもあれ見てて覚えたしな」だそうだ。
 よしぼんは事の最中、ずっとふささんに「俺が何とかするけん」と言い続け。
 ふささんも「ありがとうな。よしぼん、好きや」って感謝しながら喘いでたらしい。
 で、実際あの「上官の車」が来なくても、じいちゃんの家はそこそこ食える暮らしになったいった。
 多分だけど庄屋?の跡取りであるよしぼんの下の世話をする代わりに、よしぼんの家から援助されてた。
 そういう風にあとでじいちゃんは理解したらしい。本当にだいぶあとらしいけど。
 でもまあ実際、よしぼんが言う通りじいちゃんの家を「何とかした」結果だろうし。
 かわりに父親は酒に溺れてったとか。で、数年後に酒が祟って病気で死んだそうだ。
 一応しっかりとした葬式を村で出して。さすがにじいちゃんもなんとなく、悲しいって感じがしたそうだ。
 ふささんも数日間泣きっぱなしだったし、逆によしぼんは葬式の準備をしっかりやってくれた。
 村の人もなんとなく、ふささんとよしぼんの関係を納得したらしい。ほとんどよしぼんが喪主扱いだったそうだし。


 喪が明けると、今度は恐ろしいくらいにふささんとよしぼんがサカリまくったそうだ。
 よしぼんはちゃんと中学校から高等学校に行って、昔ほど時間的に早くは家に来られなくなっていた。
 けどそれこそ学校が終わればよしすけはすぐじいちゃんの家に走ってでも来た。
 そしてそれまでのように、午後の薄暗い家の中だけじゃなくて、それこそいろんな場所でも2人はしはじめた。

「……ふささん、ここでしたいんよ。いいやろ?」
「あ、あっ、こんなとこでするん……?誰かに見られたら」
「……いいやする。見られたっていい。なあ、ふささんもこげえなっちょんやん……な?」
「もう……っ。いいよ、していいよよしぼん。あ、あ、あ……よしぼんのそれ、いい、わぁ!」

 夏の暑い日、家の外の大きな木の陰で服を着たまま。ふささんが木につかまってよしぼんが後ろから突く。
 そんな光景を今度はじいちゃんが暗い家の中から覗いたり。

「ほらぁ……太鼓の音がしよるよぉ。で、出かけんと……あ、ああっ!いい、よしぼんのいいっ!」
「祭りなんかどげえでんいい……ふささんとこうしちょきてえんや。ああっ、ふささんもやろ?なあ、なあっ」
「ああ、うんっ……私もよしぼんとこうしちょきてぇ!ああ、すごい、よしぼんの立派なの、すごいっ!」

 祭りの夜。せっかく仕立てた浴衣を着て、息子であるじいちゃんを先に行かせたのに。
 それを追っかけもせず急に高ぶったのか夜の家の前で立ったまま抱き合いながら繋がってたり。

「ふささんからしてえち言うなんて珍しいな。そげぇ俺としたかったん?」
「……したかったんよぉ。よしぼんしばらく来んかったやん」
「授業が忙しい時もあるっちゃ。でも、ふささんの事は忘れたりせんよ」
「……本当?」
「本当や。それこそ授業中でんふささんのこのおめこを思い出したりしちょん。そん時はたまらん」
「……もう」
「ふささんも会えんかって寂しかったんやろ?俺の事思い出しちくれてたんよな?」
「……うんっ、そうや。よしぼんの立派なん思い出しち、こげんなっちょんここを弄ったりしてたぁ……!」
「……ほんとや、もうぐちゃぐちゃになっちょんやん」
「うんっ……だけん、早く立派なよしぼんの、刺してえ……ぐちゃぐちゃになっちょんけん、早く慰めてえっ!」

 じいちゃんとふささんで行った畑。そこに夕方よしぼんが学生服のまま走って来て。
 じいちゃんはよく分からん理由(なんか家から取って来て、みたいな感じ)で畑から離され。
 まぁ空気読みながらもそこから離れて、でも家に帰らずそのまま少し離れて隠れて。
 畑のあぜで寝っころがって足を自分から開いたふささんと。
 学生服が汚れるのも気にせずそこにすぐにのしかかってったよしすけの一部始終をやっぱり覗いて。

 もっと時間が経つと、夜遅くまでじいちゃんちにいて、それこそ目を離したら繋がってた。
 じいちゃんが気づいてるのを多分知ってたっぽい。そりゃ明らかにおかしな理由が多かったみたいだし。
 夜までいて、息子を遠ざけてりゃそりゃねえ、と。喘ぎ声が徹夜で続いた時もあったらしいし。
 でももう2人は、ある程度空気を読み出したじいちゃんに遠慮せずセックスしまくった。

「ああもうっ……気をやる、よしぼんの立派なので、気をやるよぉ……!」
「ふささん、ふささん……っ!ずっとずっと好きやけん、これで愛しちゃんけん……もっと気ぃやってもいいよ!」
「嬉しい……っ!私もよしぼんの事、ずっと好きぃ……!ああっ来る、よしぼんのに登らされるぅ!」
「俺も、おれもまたふささんの奥にたくさんたくさん出すけん……!ああっ、ふささん!俺の大好きなふささん……っ!」

 それこそ自分の母親と親友と言ってもいい奴が、ヒマがあればいろんな場所でセックスしまくる中で。
 じいちゃんは不思議なくらいまっすぐに育った。
(俺はしらんぷりしてるつもりはなかった、ってじいちゃん言ってたし。ある意味性教育?)
 で、じいちゃんは金の卵とやらで中学出てすぐ就職のため名古屋に。
 その頃よしぼんは、高校出るか出ないかくらい。じいちゃん以外誰も「よしぼん」って呼んでない。
 ふささんも「そろそろあんたもよしすけさんって呼ばないけんよ」って笑ってたらしい。
(でもじいちゃんが言うには「あれの時は母ちゃんも『よしぼん』って呼んでたけどな」とか)
 だから名古屋に行く前、それこそ素直な気持ちでよしぼんに「母ちゃんを頼む」って言った。
 よしぼんはその時、感激して涙流して「分かった。お前もがんばれ」と手を握ってくれたらしい。
 じいちゃんの仕事は機械工。主に船のエンジンとか発電機のモーターとかを修理する仕事。
 こき使われてきつい仕事ながら、がんばって働いて稼いで母親を楽させようって思った。
 俺から考えたら複雑だけど「よしぼんだけに頼ってたら申し訳ない」と思ってたそうだ。
(実際じいちゃんはそこそこ大きな企業のすぐ下の工場の副工場長にまでなった。まぁだいぶ後だけど)
 ところが、ふささんはあっけなく、肺炎かなんかにかかって数年後亡くなったらしい。まだ40になってなかった。
 それもびっくりする事に、父親と同じ日に死んだらしい。で、夫婦同じお墓に。
 葬式に帰れないほど忙しかったじいちゃんが半年遅れて帰郷した。
 すると、よしぼんの憔悴っぷりがハンパなかった。挨拶とかお礼を言おうにも、とにかく沈んでた。
「俺のせいだ。俺はふささんに何もしてやれんかった」とぼそぼそつぶやいてる状態。
 じいちゃんのほうがいたたまれなくなって、墓参りすませてすぐ名古屋に戻ったそう。
 結局、じいちゃんは名古屋で結婚して、子供生まれて永住。で俺も生まれる。
 よしすけのほうは、数年後普通に嫁さんを貰ったらしい。で、そのまま家を継いだ。
 ただ年が経つにつれ林業も廃れてきて、村もどんどん衰退していって。
 そこそこ金持ちだったはずのよしぼんの家も、それに伴って……。
 じいちゃんが最後に村に帰った(お墓をこっちに移すため)時、よしぼんに会う勇気がなくて。
 そのまま会いもせず帰ってきたそうだ。それからじいちゃんは、ここ10年くらい田舎に帰ってない。
 そこでとりあえずじいちゃんの話は終了。
 俺はなぜか知らないが、顔も知らないひいばあちゃんと歳の離れた子供とのエロ話を、散々聞かされちゃったわけだ。
(ちなみに話聞いてて最も気になってたこと。避妊とかはどうしてたんかな?いつか聞いてみよう)


 で、一応ひと段落着いたみたいだったんで、少し落ち着いて考えてみた。
 なんでじいちゃんがこんな話を俺にしたのか気になった。オチもないけど不思議なエロ話だし。
(久々の帰省だったし、そもそもじいちゃんの弟の葬式の次の日の飲みの席だったんで)
 それを聞いたらじいちゃん「お前東京に住んでるやろ。それも八王子に」。
 それが?って聞き直したら「俺もこの前東京行ったやろ。そん時や」。
 確かにじいちゃんは、俺の親と一緒に俺の様子見がてら観光しに東京に来てた。
「そん時にな、近所の大きなスーパーに行ったやろ」。うん確かに行った。家族で母さんの食材買いで。

「そこでな『○○さん』って声が聞こえてな。どうとも思わんかったが、何気なくふと振り向いた」
「そしたらそこには自分より少し上くらいのじいさんが少し前を歩く若夫婦に声かけてるようでな」
「前の夫婦はどうやら自分の息子夫婦。息子はともかく、嫁のほうがじいさんに優しくしとった」
「3人は合流して、笑いながら先に進んでいく。『なんで俺は振りかえったんやろ?』って思った」

 確かに旅行先の東京でたまたま行った店で、知り合いなんかいるわけない。
 なのにじいちゃんはそのじいさんの声に反応したのが自分で不思議だったらしい。で、少ししたら気づいた。
 その「○○さん」って若夫婦の奥さん(義理の娘?)を呼んだ時の声。
 その声が昔よしぼんがじいちゃんの母親を「ふささん」って何度も呼んでた感じに似てたんだって。
 そうか、もしかしたらあのじいさんはよしぼんだったのかもしれない。
 じいちゃんはそう思ってまた3人を探した。でももう、かなり遠くのほうにちょっとだけ見えて、
 若い奥さんが、そのじいさんのほうを振り返って笑ってるのだけわかったそうだ。

「確か『しほさん』だか『しのさん』だか、そういう名前で呼んでたと思う」
「その『しほさん』の雰囲気が、びっくりするくらい自分の母親(ふささん)と似てる気がした」
「顔がどうとかじゃないが、笑った感じとか体の輪郭が」
「だからあのじいさんも、やっぱりよしぼんやったんかもしれん。まあ、違うかもしれんが」
「……まだよしぼんは、俺の母ちゃんに惚れてるんかな……」

 じいちゃんなそんな感じでしゃべり終わって、焼酎をくっと最後に飲み干した。
 もうそれ以上聞けない雰囲気だったんで話やめたけど、どうなんだろうね?
 息子の嫁だから赤の他人だけど、小さい頃童貞捨てハメまくった憧れの人に似てる女が現れたら。
 本人が意識してるかともかく、どうなっちゃうんだろうね?と。
 ……じいちゃんの突然のエロ話と俺の妄想はこれで終わりです。
 なんか村の因習的なのとプチ寝取られ&近親が混ざった話だったんで。
 俺が個人的に興奮しちゃいました。以上ですのでROMに戻りますー。


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