『牝奴隷は金髪美女』第三章 「DISTRUST〜不信」


<前回のあらすじ>
恩師の祖国 日本へ期待を胸に留学してきたアメリカ人少女 ジェーン。しかし彼女の夢と希望は、
その日本へと向かう旅客機内で、中年男とスチュワーデスとの猥褻な姿によって早くも打ち砕かれた。
自分を追ってくるその中年男から逃れるため、空港に迎えに来ていた男 飯塚に助けを求めるジェーン、
しかし飯塚もまた、ジェーンの素晴らしい肉体を奪うチャンスをうかがう好色な男であった。
ジェーンを騙し、大学の研究室
へと彼女を連れこみ、眠りこんだジェーンの躰に精を放った飯塚。
だが、飯塚はその研究室で、同じ研究生である女 敬子の淫らな痴態を覗き見ることとなった……。


(さ、最悪だ……!)自分の分身を仕舞い込むのも忘れ、飯塚は事態の推移を見守った。しかし、飯塚の予想は大いに裏切られる。
 橋本は口の端で笑った。そしてゆっくりとドアを閉め、指先でロックをかけた。そのまま無言でソファーの敬子に近づき、キスした。舌を舐め合う音さえ聞こえてきそうな、強烈なディープキスだった。キスされた敬子も、けして逃げはせずむしろうっとりとした表情で橋本の熱いくちづけを受け入れていた。
(おいおい、そういうことかよ……)橋本教授と武藤敬子は、そういう関係だったのだ。飯塚が敬子といちゃいちゃするのを橋本教授が嫌ったのは、真面目さから来るのではなく、単なる嫉妬だったのだ。

「ふ……うんっ」

 唇を合わせたまま、橋本は手を伸ばし敬子の胸をまさぐった。しばらく赤いブラの上から双胸を愛撫していたが、やがてすぐに指を滑りこませ直に敬子の形のよい乳房を揉みしだいた。

「ふ、ふっ……ふうん、はあ、教授うんっ」  

 喉を反らせて、敬子が感じ入る。教授が愛撫しやすいように、ブラジャーのホックを後ろ手ではずす。飯塚の目にも、その美しい乳房全体が見られた。確かに、いい。なだらかな円錐を描いてもりあがった乳房の頂上に、ツンと上を向いた乳首がある。敬子の奔放な性を主張するように、はっきりと勃立している。そのしこった乳首を、橋本は巧みな指の動きで愛撫する。

「ねえ、教授……」

 敬子が唇を離し、甘ったるい声でつぶやいた。

「もう、オッパイはいいから、ね……?」

 濡れた瞳で哀願する。教え子の淫らな懇願に応え、橋本は手を胸から離し、躰を屈ませた。床にひざをついた格好の男の目の前には、レッドの薄布の中に濡れて息づく黒秘裂がある。また、橋本は小さく笑った。

「武藤クン、ちゃんと僕の言いつけを守っていたようだね」
「そうよ教授……教授のいった通り、待ってる間ずーっと自分でオ○ンコをいじってたの……教授がすぐにオ○ンコしてくれるように……」
「フフッ、いい娘だ……」

 橋本は真っ赤なパンティーのわずかに湿った部分を、指でツンっと突ついた。

「あんっ!イイっ!」
「よし、準備もいいようだ……武藤クン、僕のが欲しいかね?」

 教授の、講義の時と変わらない冷静な声が響く。

「ほしい……教授のが、欲しいです」

 艶やかな声で、敬子が応える。

「おや、何が欲しいんだい?主語がないようだが……?」
「……もう、いじわる」
「もう一回聞くよ。僕の、何がほしいんだい……?」
「教授の……教授のおチ○ポ……たくましくって、熱くて、いつも敬子のオ○ンコを悦ばせてくれる、教授のおチ○ポ、欲しい……」

(敬子の奴、ちょっとしたスケベどころじゃないぜ。正真正銘のインラン女だ……それに教授も、実はとんでもねえスケベだったんだ。敬子にあんなヤラシイ言葉吐かせて、喜んでやがる……)あまりに淫らな敬子の叫びに、飯塚まで頭がクラッとしてくる。

「よし、そんなに欲しいんなら、ご馳走してやろうかな。ほら……」

 ジッパーを下ろして、橋本はペニスを取り出した。五十代後半とは思えないほど、充実したペニスが敬子と、覗く飯塚の目に入った。

「ああん、うれしい……はやく、はやくちょうだい……!」

 敬子はそのたくましいペニスに向かって、腰を浮かせた。振ったり、回転させたり、そのストリッパーのような淫らな動きで、男が入ってくることを誘う。

「いやらしい娘だ……入れるよ」

 中腰になり、橋本は怒張を支え持った。そのまま、敬子の赤いパンティーを脱がさぬまま、クロッチをまくってゆっくりと熱い洞窟に突き入れる。そうすることが二人の行為では当たり前になっていた。

「ああ……入って、くるう……」

 男のモノがねじり込まれるのを、敬子は歓喜の表情で迎えた。橋本のペニスはまるで敬子専用のモノのようにぴったりと狭洞の粘膜を刺激してゆく。

「あ、ふう……んっ」
「ああ、入ったよ……さあ武藤クン、動かれるのがイイかい?それとも自分から動くのがイイかい?」
「ああん、まだいじわるいうの……動いてぇ、ねえ教授動いてぇん!」
「……じゃあ動くよ。君はたまらなくなったら、自分で勝手に腰を動かし出すからね……」
「ああ、言わないでぇ……ああん、はあっ」

 橋本は腰の躍動を開始した。しとどに濡れた教え子の花芯を遠慮なく動き回る。長年の経験と身についたテクニックで、若い娘のすべての感情を快感に変えてゆく。

「ああ、はうんっ、きょ、教授イイっ!そのおチ○ポイイわ……はあああっん」

 敬子が黒髪を振り乱して大きく喘ぐ。しつらえのいいソファーでさえ、ギシギシと軋むほど二人は激しく愛し合っている。
 一方飯塚も、その光景を覗きながら二度分身をこすり上げていた。ジェーンの裸に放出してすぐなので少し皮膚が痛かったが、目の前のあまりに淫らな交歓は、そんな痛みを忘れさせた。
 その飯塚のすぐ後ろで、物音がした。飯塚は振り返る。ジェーンが、仮眠ベッドから身を起こした所だった。
(ヤバイ、目を覚ました……!)飯塚はジェーンに気づかれないよう、ペニスを惜しみながらズボンの中に押し入れた。
 ジェーンは寝ぼけまなこであたりを見回していた。まったく知らない部屋だ。ボンヤリとした風景が目の前に広がっている。一つだけジェーンが気がついたこと、それは自分がメガネをかけていないということだった。

「Glass……My Glasses……」

 手元に愛用のメガネがないことで、ジェーンはうろたえた。飯塚も同様だ。大きな声を出されれば、自分の身がどうなるか知れたものじゃない。すぐにジェーンのそばまでいって、耳元に囁きかけた。

「ジェーン、静かにするんだ。メガネは僕が持ってる。心配しなくっていいよ」

 近くに寄って来た男が飯塚だと気づいて、ジェーンは安心した。笑顔を浮かべたジェーンに、飯塚は声を出さぬようにいった。

「ジェーン、ちょっと前に大学に着いたんだけど、君が眠っていたんでここで休んでもらってたんだ。でも、それからちょっと困ったことが起きちゃって……」

 飯塚がヒソヒソ声で言うが早いか、隣の部屋から敬子のあられもない喘ぎが聞こえた。ジェーンが気づいて、飯塚に問う。

「イイヅカさん、あれはいったい何の声……?」

 ジェーンは眉をひそめている。いやな予感がした。

「だから、困ったことってアレのことなんだよ……君が眠っている間に、僕らに気がつかずに教授とある女性が、セックス始めちゃったんだ……」

 悪い予感は的中した。まただ。昨日アメリカを出発して、今まで見た日本の光景はすべてセックスがらみだ。日本は、先生がいっていた『美しい国』とはあまりにかけ離れた、汚らしく淫猥な国だ。機内のトイレで行為を見せびらかす男女、ペニスを押し付けて悦にいる中年、そして、大学構内で声を上げてセックスする先生の親友……。ジェーンは額に手を当てて首を振った。悪夢だ。きっと悪夢に違いない。そう思いたかったが、隣の部屋から聞こえる淫らな女の声は、それが事実であることをジェーンにしっかりと教えていた。

「ああんっ!はううん……あ、は、教授う……オ○ンコ、イっちゃう、イっちゃうん……!」

 敬子の声が一段と激しくなる。フィニッシュが近いのだ。飯塚はジェーンにもう一度声を立てぬよう念押ししたあと、再びドアの鍵穴に近づいた。覗くと、橋本は敬子の脚を肩に担ぎ上げ、激しく腰を繰り出している。普段は知性的な顔を歪ませて、必死に敬子を悦ばせようとしている。敬子も、最高の快感を得ようと自分から淫らに腰を蠢かし、橋本の頑張りに応える。

「ああう……武藤クン、僕も、ああっ……イクぞ!」
「あふうんっ、イってぇ……教授、イってぇん……っ!」
「ああああ……イクっ!」
「あう、はああっ……い、いっ、イっちゃうーん……っ!」

 鳴咽が完全に重なり、橋本と敬子は果てた。どちらから求めるでもなく、またディープキスを交わした。


「……ねえ、イイヅカさん?」

 ジェーンが、煙草を吹かす飯塚に聞いた。いまだヒソヒソ声だ。隣の研究室では武藤敬子が衣服を身に着けている最中だ。橋本教授は、セックスが終わるとすぐに無言で出て行った。飯塚はそっけなく感じたが、逆にそのそっけなさが橋本と敬子の行為の当然さを感じさせた。

「あ……うん、何ジェーン?」
「……ニッポンでは、セックスはこんなに当たり前なのですか?」

 メガネをかけたジェーンが真剣な眼差しを飯塚に向ける。その疑問は、彼女の中で大きく膨らんでいた。恩師木戸教授が教えてくれた日本のイメージは、今やすべてセックスで彩られてしまった。ジェーンは男性経験はないが、セックスを否定するつもりはなかった。愛のあるセックスならば、パパとママだってきっとやっていたはずだ。しかし飛行機の中年男や、隣の部屋の女子学生に愛があったとは思えない。

「うーん……」

 飯塚は考え込んだ。答えは簡単だ。そんなことはない、と否定すればよかった。ジェーンがたまたまスケベ中年に痴漢され、たまたま教授と敬子のセックス現場に遭遇してしまっただけだ。日本人全員がセックス好きと思われるのは飯塚にも恥ずべきことだと分かっていた。しかし、飯塚はまたあのいたずら心を出してしまった。日本のことをなにも知らないジェーンに、あるウソをつこうと考えたのだ。

「……日本人にとってセックスはあいさつみたいなもんなんだ。初めて会えば場所を用意してセックスする。再会すれば場所を見つけてセックスする」

 思わず笑い出しそうになる。いっている飯塚本人も、あまりにばかげたウソに思えたからだ。
『ジョークだよ』と、すぐに否定しようとジェーンを見た。彼女の瞳は、真剣だった。

「……ウソです」

 ジェーンが自信なさげにつぶやく。

「なんで?なんでそう思うの?」
「……先生は、ジェーンを求めませんでした。私は、先生のことが好きでした……」

 ジェーンの真剣なまなざしは、飯塚を逆に奮い立たせた。これは、ひょっとしたらひょっとするぞ……。

「あー、それはねえ……君のことを愛していなかったからだな」
「……!」
「だって日本人には、セックスはあいさつ程度なんだよ。それをしなかったんだから、木戸教授がインポでない限り、そうとしか考えられないよ」

 ジェーンの真剣な瞳に、涙が浮かんだ。飯塚はしまったと思った。
(言い過ぎたか……?)うろたえる飯塚に、さらに驚愕が襲いかかる。

「ねえ飯塚、いるんでしょ!」

 隣の部屋から、不意に呼ばれた。敬子だ。飯塚が仮眠室にいることを、敬子は初めから気づいていたようだ。

「でてきなさいよ、もういいわよ!」

 飯塚は涙を浮かべるジェーンを残し、ドアを開けた。敬子は、元のスーツ姿に戻っていた。こちらを意味ありげに見て微笑んでいる。

「……で、どうだった?」

 笑顔のまま敬子が聞く。

「まあ……ビックリした、かな?」
「そうよね……カギが開いてたからすぐに気づいたんだけど、どうせだったら見せつけちゃおうと思って、ね」
「ふーん……かなり激しくヨガってたみたいだね。俺のチ○ポ、ビンビンに痛くなっちゃったよ」
「ウフフっ、なんなら、処理してあげましょうか?」
「遠慮しとくよ、あとが恐いからね」

 笑う飯塚の背後に、ジェーンが立った。そして飯塚を押しのけ仮眠室を出る。ジェーンは、敬子を冷たい目でじっと見ると、すぐにドアから出て行った。

「お、おい待てよジェーン!」

 飯塚は慌てて追いかけようとする。

「……ああ、彼女が教授がいってたジェーン・ジェロームさん?」

 敬子が言う。

「ああそうさ。ちょっと追いかけてくるから」
「……イタズラするんじゃないでしょうね」
「へへっ、もうしちゃったよ」

 飯塚は敬子にウインクして、研究室を出て行った。


「……まだ、信じられない」

 ジェーンは、飯塚のアパートにいた。飯塚は予定通り教授の家に送ろうかと尋ねたが、ジェーンは嫌がった。恩師の親友である橋本がセックス好きだということが、よほどショックだったらしい。
 自分の部屋にジェーンを連れ込んだ時、飯塚は悦んだ。このアパートはオートロック式で、部屋主のキーがないとカギが開かない。ジェーンは、知らぬうちに密室に連れ込まれたようなものだった。そしてその密室には、彼女をレイプしようと先ほど決意した男がいるのだ。

「まあ、そう結論を急ぐことはないさ。一ヶ月もこっちにいるんだから、おいおい分かってくるよ……そうだジェーン、今日は疲れたろう?お風呂に入ってきなよ」

 わざと当たり前のように言う。こんな昼間から、それも部屋の狭いユニットバスにアメリカ人留学生を入れる奴はいない。しかし、飯塚には考えがあった。目の前の世間知らずな美少女をモノにする淫らな考えが。

「オフロ……?」
「お風呂ぐらいは知ってるだろう?日本人は一日一回、大きな浴槽につかって、その日の疲れを癒すという習慣があるんだ」
「それは、知ってます」
「じゃあ入ってくればいい。もうお湯も入れてあるから、ね?」

 飯塚は表情を変えぬよう、ジェーンに勧めた。

ひとこと感想フォーム

BACK     NEXT NIGHT