『牝奴隷は金髪美女』第十章 「ABYSS〜深淵」


<前回のあらすじ>
美しい金髪を持ったアメリカ人少女 ジェーン。
その淫らな躰はセックスの僕と化した日本人たちに激しく割り開かれた。
飛行機内での痴漢行為、知らぬ間の肉体愛撫、
レイプ同然の処女散華、本能のまま動いてしまったトリプルプレイ……。
バージンを奪った男 飯塚との愛あるつながりも経験したが、
ジェーンを牝奴隷にしようとする大学教授 橋本の策略で、
飯塚はジェーンを再び裏切ってしまう。
そして裏切った飯塚もまた、牝奴隷 敬子と正子によって、
性の深淵へと落ちていくことになる……。


 妻の淫らなおたけびは、ジェーンのアヌスを弄ぶ橋本にも届いた。

「……正子も、始めたか」
「橋本さん。奥さんは若い男と廊下でやり始めてたわ……ホウ!金髪かいな!」

 橋本が振り返った。上半身裸、下はブリーフ一丁の男がニヤけ顔でこちらを見ている。

「平田センセイ……遅かったですな。ご覧の通り、上玉の金髪娘です」

 平田と言う男は、橋本の高校時代からの同級生だ。関西の同じ大学に進み、橋本は文学部に行き平田は政経学部に行った。しかし橋本が大学教授になり平田が地方議員になっても交友は続き、橋本の開いたこのパーティーにも早い段階で参加した。

 「エエなぁ……ついこの間空港で最高のアメリカ人娘を逃したんや。この娘もナカナカ、よさそうやで……」

 粘つく視線で、平田は目隠しされた金髪娘を眺める。その金髪少女は五人の男のペニスを必死で舐めしゃぶっている。全ての男が、絶頂を間近に控えていた。

「おお……めちゃめちゃ尺八がうまそうやないか。それも五人も相手にして、さもおいしそうにしゃぶっとる……」

 平田は感嘆の声を洩らす。ジェーンにもその声が聞こえた。

(ああっ、また知らない男の人に恥ずかしい姿を見られてる……!)唇で必死に口淫しながら、ジェーンは襲いかかってくる本能の波に抗おうとしていた。それが無駄だと分かっていたが。

「ああ、お、おうっ……イクっ!」

 一人の男が喉を反らした。瞬間、ジェーンの口の中に熱い樹液が流れ込む。今度の奔流を、ジェーンはしっかりと呑み干してゆく。絶頂が伝染したかのように、他の数人もすぐに高まりを感じた。

「おおう……っ」
「お、お、おふ!」

 ジェーンの口は初めに発射した男のモノを、まだ未練ありげに咥え込んでいた。しかたなく男二人はジェーンの艶やかな横顔にスペルマをほとばしらせた。

「む……ふうっ」

 喉に、そして顔に男の絶頂を受けながら、ジェーンは喘いだ。汚らしい、とは思いながらも、心のどこかでそのほとばしりを受け入れている自分がいた。それを実感したのは次の瞬間だった。五人のうちまだ三人しか放出していないことに気がつくと、ジェーンの唇はその未放出のペニスを求めて突き出された。そしてその二本を捕らえると、すぐに両方の亀頭を咥え込んだのだ。

「橋本さん、こりゃ『牝』の才能ありますぜ。俺のチ○ポをすぐに咥えやがって……おお、イイっ!」
「おうっ!こりゃ感激だねえ……そんなに欲しかったのか?」

 男二人の言葉に、ジェーンは無言で応えた。いや、もしかしたら現実にうなずいてしまったかも知れない。今はただ、この熱い二つのペニスを快感に導きたかった。

「……こりゃスゴイわ。橋本さん、どっからこんなエエ女見つけて来たんや……?」
「いやいや、見つけたと言うより向こうから一週間ほど前転がり込んで来ました。アメリカからの留学生なんですが、私もこんなに上玉とは思いませんでしたからね……」

 バイブをアヌスに少し出し入れしながら、橋本が言った。見ると平田が奇妙な顔をしている。

「どうしました……?」
「ちょっと、ちょっと来いな……」

 平田が橋本を手招きしている。橋本は振動するバイブから手を離し、平田のそばに寄ってみた。

「どうしたんです、平田センセイ?」
「……ひょっとして、あの娘『ジェーン・ジェローム』って言うんやないか?」
「……おや、よくご存知で。なぜ、ご存知なんですか?」

 平田の表情が急に好転した。

「ワシはツイてる……!こんな所でまさかジェーンちゃんに再会できるとは……!」

 平田は呼び寄せた橋本を放って、二つのペニスを夢中でしゃぶっているアメリカ人少女に近づいた。

「……おい、ちょっとどいてくれへんか。このネエちゃん今すぐに味わいたいんや」
「ちょっと、平田さん……そりゃあないでしょう!」
「……そうですよ。我々だって、この金髪娘に早く入れたいんだ」

 二人はさすがに嫌な顔をした。

「まあまあ……なにも『するな』とは言うてへん。な、順番を変わってくれるだけでええんや……二人とも、ワシがこの橋本さんを紹介したんやないか。な、頼むわ」

 平田が最後の手段に出た。顔は笑っているが、瞳は明らかに二人の男を威嚇している。

「……分かりました。でも、次は頼みますよ」
「そうか!分かってくれたか!」

 平田はそのブリーフ一丁、醜くたるんだ肥満腹の姿を悦びに震わせた。男たちは納得いかないと言う顔をしながらも、ジェーンの唇から自分の怒張を抜き出した。

「あうっ……ふうんっ!」

 男のたかまりを急に奪われて、ジェーンの唇は思わずその熱い物体を追いかけていた。それはまるで大好きなキャンディをかすめ取られた少女のようだった。それを眺めていた橋本と平田は、二人顔を見合わせてニヤリと笑う。

「さて……ほんじゃまあ、まずワシのを舐めてもらおかな……」

 そのニヤけた顔のまま、平田はブリーフを下げ自分の黒ずんだペニスを取り出した。そのまま目隠しされたジェーンの目の前に立つ。

「そら、お前の目の前においしそうなチ○ポがあるで……自分から舌を出して舐めるんや」

 平田のグロテスクな肉柱が、可憐な美少女の前に突き出される。おあずけを食っていたジェーンは、もういてもたってもいられぬ様子でそのペニスにむしゃぶりついた。

「はむうっ!」
「お、おお……感激や、ジェーンちゃんに尺八してもらえるとは……お、おうっ、イイで!」

 ジェーンの口、舌、頭の動きはこれまでにないくらい激しかった。唇に刺されたこの熱い陰茎を、もう離すまいとするように丹念に舐めしゃぶる。じゅぽじゅぽと、唾液の漏音が周囲の者たちにも聞こえていた。

 廊下でも、飯塚の突きを喰らいながらよがり続けている正子の姿があった。

「は、あふう……っ!飯塚クン、イイわ……もっと、もっと私のオ○ンコを激しく突いてぇ!」

 正子はその熟れきった肉体を振り乱して感じ入った。飯塚の若いペニスをしっかりと膣壁で味わいながら、お返しとばかりにそのペニスをうねる粘膜で締め上げる。

「あ、おっ、あはあ、んっ!スゴイわ……ホントにスゴイ!あはっ、ん……もっと、もっとちょうだい……っ!」

 若い飯塚の怒張に強く突かれながらも、正子は牝のテクニックを忘れてはいない。下にいる敬子も楽しませるために、自分の淫裂を敬子の淫裂にぴったりと合わせ、激しいストロークで擦りつける。女二人の性器間から、淫らな液体音が洩れ出でて来る。

「ねえ敬子さん……っ、コレ気持ちイイでしょ……あうんっ!」
「スゴイっ……!奥様スゴイわ……まるで飯塚のおチ○ポが私にも入ってるみたい……ああっ、イイ!」

 淫乱の女神二人が、どちらからともなく口づけを交わす。飯塚はその二人をさらに昂ぶらせるため、あらん限りの力で正子の腰を引きつけ自分の肉棒を突き入れる。

「ああんっ……飯塚クンの若いおチ○ポ最高よ……っ!あ、ふうんっ、スゴ、いい……っ!」

 正子は角度のついた飯塚のペニスを、膣内で存分に味わいながら歓喜の声を上げていた。橋本と出会ってから、正子はあらゆる性のテクニックを教え込まれてきた正子だが、このパーティーで相手をする人物は橋本と同年代の男たちがほとんどだった。だからこそ、今つながっている飯塚の怒張が素晴らしいモノに感じられているのだ。

「ふうんっ、はあ、あっ……イイ、イイんっ!」

 目の前の熟女が見せる乱れようと共に、敬子の躰もさらに昂ぶりを見せていた。飯塚の勃起しきったペニスの圧力は、正子の皮膚を通じて敬子の花芯に伝わってくる。それほど正子と敬子の淫裂は擦り合わされていた。

「あ、あうっ……も、もう俺、奥様……いや、正子さん……っ、イキそうです、ああっ!」

 飯塚が小さな叫びを上げた。もうこれ以上耐えていることなどできなかった。

「ああんっ、まだダメぇ……っ!もう少しガマンして、ね……ふっ、あふう!」

 まだ、絶頂に届かない正子は、飯塚の快感に追いつくために自分から尻を突き出している。しかし、飯塚は限界だった。

「う、うっ、うう……うあ、イクっ!」

 飯塚は思わず顔をしかめた。その瞬間正子のヴァギナに、ドクドクっと熱いほとばしりが流れ込んだ。

「ああ……もう少しなのにぃ……あ、あんっ」

 切なげな声を上げて、正子は唸った。そのまま敬子の上に突っ伏してしまう。

「でも、正子さんがあんなに締めてくるから……しょうがなかったんです」

 イタズラを叱られた子供のように、飯塚は言い訳してしまう。はずみで、しおれた分身が正子の体内から抜け落ちる。

「……それじゃあ女を本当に悦ばせることなんてできないわよ……まあ、若いんだからこれからだけど」

 息を整えながら、正子が言う。

「さあ、もう一回しましょう。今度はちゃんと私をイカせてくれるように、ね……」

 正子は敬子の躰から離れ、再び飯塚のペニスに力を与えようとした。しかし、その腕を敬子が引っ張った。

「ダメですよ奥様……今度はワ・タ・シ。ね、飯塚?」

 敬子はそう言って起き上がると、飯塚の前に座ってすっかりしぼんでしまった分身をその指で包み込んだ。

「お、おい……今出したばっかだよ。そんなすぐに回復しないって……少し休ませろよ」

 飯塚は辛そうに顔を歪めながら敬子を見た。かまうことなく敬子はペニスを指でしごく。放出したばかりのペニスは赤黒く変色していて、鈍い痛みを持っていた。

「う、痛いよ……」
「ふーん……棒の部分はまだ痛いみたいね。それじゃあ……」

 敬子の若々しい美貌が少し下に移動した。次の瞬間、飯塚は股間に軽い痛みを覚えた。敬子の唇が、飯塚の陰嚢を口に含んだのだ。

「お、おい……っ!」

 玉の袋を舐められるのは初めての経験だ。女の舌が表面を通過するたびに鈍い痛みが走る。

「い、痛いよ……敬子、痛いってば」
「フフッ、飯塚クン……キン○マ袋のおしゃぶりは、痛いだけじゃないのよ。すぐによくなるわ……」

 正子が背後から抱きついてきて、耳元で囁きかける。背中に、美熟女の乳房が押しつけられる。しっかりと起立した乳首の感触が心地よい。
 不意に、自分の分身が再び力を持ち始めた。敬子の陰嚢への舌技が、確実に前立腺を刺激しペニスを勃起させているのだ。

「……ね?ソコを舐めると男の人は自然に立ってくるの。特に敬子さんのテクニックは絶妙だから、こんなに早くエレクトしてきた……」

 性の先輩に誉められて、敬子は艶やかな瞳を飯塚に向けた。その上目使いは、飯塚の心を直撃した。色気過剰気味の普段よりさらに数倍淫らな瞳が、自分に向けられている。躰をつなげることを意識していなかった飯塚だが、今目の前の武藤敬子という女を抱かなければ、一生後悔しそうな気がした。

「敬子……」

 心の変化を、本能はすぐに感知した。敬子の目の前のペニスは、どんどん勃起して、放出前以上にいきり立った。

「ふむうっ、ハアッ!……うれしい。飯塚、私の舌でこんなになってくれたのね……」

 陰嚢から口を離した敬子が感嘆する。

「ああんっ……私の時より大きくなって、嫉妬しちゃう!」

 正子の声が本心からつぶやく。敬子はすぐに勃起した怒張をその淫乱な唇に咥え込んだ。

「おお……うっ!」

 一心不乱に敬子はフェラチオする。まだ痛みは残っていたが、それ以上に敬子から与えられる快感のほうが大きかった。たった数分前正子の体内に放出したばかりのペニスでさえ、訓練された『牝』にかかればすぐに戦闘態勢になる。

「あんっ……大きい、大きいチ○ポ……飯塚の、大きいチ○ポ……」

 敬子がペニスから唇を離した。まるで催眠術にかかったように下品な言葉を口走る。

「大きいチ○ポ……入れてぇ!」

 突然、敬子の躰が後ろにのけぞった。尻をついた敬子は脚を自分の手で高く持ち上げ、V字型にこれ以上ないくらい開く。飯塚の視界には、敬子の全てが飛び込んでくる。艶やかな黒繁毛に覆われた淫裂が、まるで生け贄を喰らおうとしているかのようにパックリと口を開けていた。敬子の潤んだ目も飯塚ではなく、飯塚のペニスだけを見つめていた。

「……」

 罠に誘われるように、飯塚はゆっくりと敬子の躰に近づいた。感じやすい敬子のヴァギナは、廊下の床にしたたるほど愛液で濡れていた。自分の分身がそこに入る。それを意識した時、飯塚の思考からジェーンの姿は消えていた。

「入れてぇ……チ○ポ入れてぇ!」

 叫ぶ敬子、無言の飯塚。しかし、二人の心は同調していた。飯塚のペニスがその花芯に触れた時、敬子は自分の腰を突き出して挿入を助けた。ぬるり、とあっけなく侵入する。

「おあっ……」
「ああんっ!入った……入って来た!飯塚のチ○ポ……っ!」

 高く差し上げられた脚が、飯塚の肩の上に乗る。二人の肉体は密着し、性器と性器がしっかりと擦り合わされる。

「あ、あんん……すごくイイっ!飯塚のチ○ポイイよぉ……!」

 怒張の進行を助けるため、敬子は自分から積極的に腰を進めた。女が躰を繰り出すたびに、飯塚の分身は淫女の奥深くへと呑みこまれてゆく。

「う、ああ……入った」

 飯塚が、弱々しい声を上げる。奥底で停止した自分の陰茎が、蠢動する何百何千もの柔突起によって愛撫される。なるほど、この快感を表わすのに『ミミズ千匹』以上の言葉は見つからない。

(研究室で、経験豊富な橋本教授でさえ激しく喘いでいたのはこの感触があったからか……これは、すごい……!)飯塚は、その女体の神秘をこころゆくまで味わっていたかった。

「あううんっ、飯塚……飯塚ぁっ!」

 その敬子も、飯塚の熱くたくましいペニスの感覚に酔いしれていた。自分でも不思議でならない。なぜ、今自分の中にあるモノがこれほど甘美に感じられるのか。
 これ以上の大きなペニスだって味わったことがある。橋本教授のテクニックは挿入するまでに何度もイってしまうほど巧みだ。飯塚のペニスがそれ以上に優れている所など思い浮かばないのだ。

「飯塚……ああっ、熱い」

 しかしなぜか、飯塚のペニスは今までのペニスより甘美に感じられるのだ。動きもしていないのに頭の中が芯から熱くなってくる。カッカと燃えさかった蜜壷はいつも以上に淫汁をしたたらせている。たまらない。たまらなく、愛しい。

「……動いて。ねえ、動いてっ!私を、私を思いっきり愛してぇ……っ!」

 切ない叫びが、敬子の半開きの唇から発せられた。それを合図に飯塚も、自分の躰を思い切り敬子にぶつけ始めた。

「あんっ!イイよ飯塚……すごくイイっ……ああ、ふうっ!」

 なまめかしい光をたたえた瞳が、飯塚の目を凝視する。はっきりとした意志が、その瞳から感じられた。この女は俺を心から求めている。それがたとえどんな理由であろうとも、自分は今この女に溺れていたい。

「うあ、くうっ!敬子っ……敬子ぉ!」

 亀頭で敬子の肉体を突き破らんかのごとく、飯塚は激しく腰を繰り出した。潤いきった洞内から、すぐにピチャピチャと淫猥な音が発生する。対する敬子も、飯塚の肩に乗った脚にしっかりと力を込めて首に巻きつけた。男の躰を極限まで味わい尽くすつもりだ。

「ああ……すご、イイっ!飯塚、いい、づかぁ……っ」

 甲高い声で、敬子が大きく喘ぐ。そんな乱れた姿を、正子は冷静に観察していた。今飯塚と交わしている交歓は、何度か見てきた敬子のセックスとは明らかに違う。経験豊富な正子には、その理由がなんであるか分かっていた。正子は少し微笑むと、激しく重なり合う若い男女に近づいた。そして自分の中指をぺろっとひと舐めして、強くぶつかり合わされる接合部分に差し入れた。

「うお……っ!」

 正子の指は、飯塚のアヌスに這った。思いも寄らぬ攻撃に、飯塚の全身が緊張する。

「……ダメ、あなたは敬子さんを突くことだけ考えていればいいの。それだけに集中して、敬子さんをもっともっと愛してあげなさい……」

 そう飯塚に囁きかけながら、正子は中指に力を込めた。第一関節が、なんの抵抗もなく男のアナルに侵入する。無意識のうちに、飯塚の括約筋はその指を締めつける。そうすると、抱いている敬子に変化が表れた。

「あうっ!飯塚っ……ソレ、なんかスゴイっ!ああ、うふ……んっ!」

 アヌスを愛撫されることで、飯塚の筋肉は複雑に干渉し合い、ペニスの張りと、それを繰り出す腰の動きにまで影響を与えたのだ。正子の素晴らしい指の技巧が、的確に飯塚と敬子を快感へと誘っている。自分の内部をこねくり回す女の指の感覚に奇妙な心地よさを感じながらも、飯塚は正子の指示どおり敬子を昂ぶらせることに集中した。

「敬子っ……う、くうっ」
「あはっ、はうん……スゴイよ飯塚っ、もっと激しく、ねえ……もっと激しく突いてぇ!」

 淫乱な肉体は、男のモノを咥え込んだまま淫らに、そして巧みにうねる。粘膜は熱く蠢き、飯塚の体から全ての精を吸い尽くそうとしている。いつもより高まった躰が、全身で飯塚の突きを受け止めようとしていた。

「う、あ、く……っ!ああっ、敬子ぉ」
「あんっ、飯塚……あ、愛してる、愛してるっ!ああっ……飯塚っ!」

 敬子は、胸の奥底に隠していた思いを言葉にしてぶちまけた。

(そうだ。私は飯塚を愛していたんだ……愛していたから、躰をつなげたくなかった。友情を壊したくなかったからじゃなく、こんなに淫乱な私が人を愛し始めたことに、自分自身戸惑っていたんだ……ああ、飯塚!)飯塚が、その言葉の意味に気がついたかどうかは分からない。しかし、それはそれでよかった。今は、愛する男に自分の躰を投げ出して、素晴らしいセックスの悦びを感じていられればそれでよかったのだ。

「飯塚っ……ねえ、キスして……お願い」

 敬子は唇から舌を差し出した。飯塚は惹かれるようにその舌をからめとる。舌と舌が強く絡み合って、やがて唇と唇が接触する。これ以上ないほどの、熱いディープキスだった。

「飯塚クン……もっとよ。もっと敬子さんをイカせてあげなさい……」

 正子の艶やかな声が、二人の耳に聞こえる。飯塚のアヌスに差し入れられた指をさらに蠢かせる。正子は、敬子の切ない気持ちをすべて理解していた。男に教えられる悦びもあれば、心のままに自分から躰を投げ出す悦びもある。セックスの奥深さを知っている正子には、その二つとも自然だと思えた。

「愛してる、愛してる……っ、飯塚ぁ、あふんっ!もっと、もっとぉ……っ!」

 堰を切ったように、敬子の叫びは大きくなった。それに伴って腰の動きもさらに巧みになる。

「うあ、くっ……け、敬子ぉ……うわ、ふうっ!」

 飯塚も、体中の力をすべて動員して敬子の蜜壷を突きまくった。自分の分身であるいきり立ったペニスが、敬子の膣壁を擦るたびに、快感がさらに高まる。思わず情けない声を上げてしまうほど、飯塚の気持ちも昂ぶってきていた。尻の穴への愛撫も心地よい。

「ダ、ダメ……飯塚、私もうイキそう……ああっ、スゴ、イっ……飯塚っ、飯塚ぁ……っ!」

 あられもない声を上げて、敬子が感じ入る。こんなに急激に絶頂に駆け上ったのは最近なかった。飯塚に対する愛に気がついたからなのか、もう間近に迫った最高の瞬間に敬子は一気にたどり着こうとしていた。

「お、俺も……もうすぐ、だっ!敬子……っ!」

 敬子のすらりとした脚をしっかりと抱え、必死に突きまくっていた飯塚も、絶頂の到来を感じていた。ビリビリと痺れるような感覚が、全身を覆い始めていた。ただ精液を放出するだけとは違う、本当のセックスの悦びが訪れそうな感じがしていた。

「そうよ……そう。もう少し、頑張って……」

 正子のささやきが力強い。

「あ、あはあ……愛して、いっぱい愛してぇ……飯塚、私、イっちゃう!」
「敬子、敬子ぉ!」

 二人の叫びが同調する。

「あ、あ、ああ……イクぅ……っ!」
「うあ、あああ……クウっ!」

 瞬間、敬子の頭の中が真っ白になった。しかし確かに、飯塚の熱い樹液が自分の奥深くに注ぎ込まれている。飯塚が、自分の躰でイッたのだ

(飯塚、愛してる……愛してる……)心の中でつぶやきながら、敬子は飯塚の唇を求めた。飯塚もそれに応え、たった今達したばかりの女の艶やかな唇をとらえ、そして激しく吸った。

「ああ……」

 しばらくして、飯塚の体が離れた。激しい息のままゴロンと仰向けで倒れ込む。精を吸い取られたペニスが、にゅるんと敬子のヴァギナから抜け落ちた。

「ああ、飯塚ぁ……」

 至福の表情の敬子に、正子が顔を近づける。

「……どう、敬子さん。幸せ?」

 正子の問いに、敬子は無言でうなずいた。腕を目の上に置いて、たった今の交歓に想いを巡らせているようだ。

「そう、よかったわね……それじゃあ、今度は彼を私に貸してね……」

 正子はまた躰を起こした。そしていまだ荒れた息を整えることのできない飯塚の体にのしかかった。

「さあ、もうひと頑張りよ。今度はココで楽しませてね……」

 飯塚のペニスを、正子は無理矢理美しい指でしごき立てると、まだ半勃起状態のモノを自分のアヌスにあてがった。

「ま、正子さん……」
「大丈夫……ココはこれぐらいの固さがちょうどイイの……あなたはもう少し頑張ってくれればいいだけ」

 言うが早いか、正子は体重をかけて飯塚の肉棒の上に腰を下ろしていった。鈍い痛みの走るペニスが、今まで体験したことのない肉洞の感触を否応でも感じさせられていった。次々と襲いかかる新たな快感に、飯塚は今やジェーンのことなど思い出すことも出来なくなっていた。

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