「相姦の鎖」


第八章  母と息子と娘とレイプ


 陽一と恵理香が忌むべき、しかし悦ぶべきセックスでのつながりを経験したことによって、伊勢内家の中には留美子と和彦・和彦と由梨絵・陽一と恵理香という、家族五人全員を結ぶ近親相姦の関係が出来上がった。しかし、陽一や留美子、由梨絵や恵理香が自分の意思で性の悦びを達成したのに、和彦は母親 留美子に対して、自分が意識しないまま体をつなげた。それが和彦には不本意でならなかった。  
 その夜も、和彦は自室に由梨絵を迎え入れ、熱い交歓を経験していた。

「お兄ちゃん、気持ちよかったよ……」  

 由梨絵が感じ入った声で言う。

「俺もよかったよ……」  

 和彦も同じような返事をするが、気持ちの中では曖昧であった。

「じゃ、ひと休みしてもう1回しよ、ね?」  

 由梨絵のあっけらかんとした言葉に、和彦はうなずく。しかし考えてみると、由梨絵はあの初体験の日から今日にいたるうち、かなりのスピードで性の感覚を会得しているようだ。セックスをするたびに躰の動きは巧みになり、和彦の技術を凌駕していく。すでにこの日も和彦は、由梨絵主導で躰を二回つなげていた。

「なんだか乗り気じゃないみたいだけど……もうやめちゃう?」  

 由梨絵は無邪気な笑顔で兄の顔をのぞき込む。この顔が、男の自尊心を刺激して、和彦をすぐ奮い立たせる。

「……やるよ、じゃあすぐやれよ」  

 そう言って和彦はベッドに仰向けに寝て、二度の行為ですっかりしぼんでしまっているペニスを指さした。

「おしゃぶりね、わかった」  

 由梨絵は嬉しそうな顔をして、すぐに兄のペニスに指を添えた。

「また、大きくなってね……」  

 そうつぶやくと由梨絵は形よい唇をO字形に開け、兄のモノを咥えこんだ。少しずつ頭を振ると、和彦はその感覚に再び愉悦してゆく。

「ああ……いいよ、由梨絵」  

 頭の中では、母親とのはっきりとしたつながりを求めているのに、結局由梨絵にフェラチオされると自分の怒張は自然に力を帯びていく。
(男って、情けない生き物だな……)和彦は一人ごちながら妹の口淫を受け入れていた。  しばらくして、由梨絵が和彦のペニスから柔らかい唇を離した。

「あはっ、大きくなった!」  

 本当に嬉しそうな声を上げて由梨絵が喜ぶ。

「もう、大丈夫だね……さあ、しよっ!」  

 妹の言葉に、和彦はうなずいた。そしてその妹の躰を抱きしめると、またすぐベッドに仰向けに横たわって、今日の相手の由梨絵とは初めて経験する騎乗位を妹に要求した。

「ここの上に乗れよ、由梨絵」  

 そう言って、妹のフェラチオによってすっかりいきり立ったペニスを指さした。

「うわあ……お兄ちゃんエッチィ!」  

 由梨絵はそう言ったが、別に嫌がるふうもなく兄の躰の上に乗り、ペニスを支え持つと自分のすでに潤った淫裂にあてがいゆっくりと腰を沈めていった。

「あっ、はああっ……」  

 兄の剛直が躰に侵入してくる感覚に、由梨絵は悶えた。すでに二度躰を交わしているはずなのに、初めての騎乗位は由梨絵の肉体に新鮮な快感を与えていた。

「ふあ、あっ……はあんっ!」  

 和彦のモノが収まり切ると、由梨絵は全身を喜びで震わせた。和彦も自分の躰の上に、実の妹の素晴らしい肉体が乗っかっている光景に、やはり喜びを感じていた。サラサラとした長い黒髪、悦びにあふれた整った顔、たおやかなバスト、キュッとくびれたウエスト、たっぷりと肉感をたたえたヒップ。すべてにおいて『美しい』躰がそこに存在していた。さらにその美しい躰の内部に、自分の一部分が熱い杭となって打ち込まれているのだ。

「動いてくれよ、由梨絵……」  

 静かな声で和彦が命令する。

「もうっ、お兄ちゃんの甘えん坊……っ!」  

 由梨絵自身、初体験の騎乗位に大きな期待を抱いていた。どんな感じなんだろう?自分から動かしたら、どんなに気持ちがいいだろう……?由梨絵はその内的欲求により、自ら腰を動かし始めた。

「お、おおうっ!」
「はああ……んんっ!」  

 二人の予想以上の感覚に、同時に悶えた。由梨絵は自分の腰から湧き出てくる快感に感激した。その快感をさらに得るため、由梨絵は淫らに腰を揺らめかせる。  
 しかし和彦は、なぜか気持ちが冷めてしまっていた。確かに上に乗った妹の動きによって、ペニスには快感が与えられているのだが、自分でもどうしてか分からぬほど気分が乗らない。めぐみとの初めての騎乗位の時よりは快感が上をいっている。和彦が自分の疑問を晴らそうとした瞬間、回答が頭に浮かんできた。その原因は、母 留美子にあった。和彦にとって二度目の騎乗位であった母とのつながりが、この由梨絵とのセックスをつまらなくしているのだ。

「はあんっ、お兄ちゃんっ!」  

 由梨絵はそんな兄の気持ちなど知りもせずに腰を激しくグラインドさせている。和彦も冷めた気持ちとは別に、妹への義理からピストン運動をする。

「お兄ちゃん!イイっ、イイよおっ……」  

 由梨絵は全身を使って絶頂を求める。時には激しく揺れる自分の胸に手をあてがい揉みしだいたりしている。和彦はそれを見て、自分の手で妹の胸を優しく愛撫する。  
 やがて、激しい動きによって当然のようにクライマックスが訪れようとしていた。二人は互いの動きをさらに強め絶頂への準備をしていた。  

 留美子はシャワーを浴びていた。今夜再び息子とのつながりを経験しようと躰を磨いていたのだ。また、今夜陽一がまた躰を求めてくるだろうと予測していたのだが、なぜかそれもなく留美子にとっては好都合だった。  
 シャワーを浴び終わると、ピンクのネグリジェを素肌に羽織って和彦が眠っている(はずの)部屋へと向かっていった。  
 ドアの前で、留美子は再び躊躇した。しかし今さら思い悩んでもしかたがないと悟ると、思い切ってドアをノックした。部屋の中で、和彦と由梨絵が躰をつなげていることも知らずに……。  
 声を上げて感じ入る二人に、留美子のノックの音は聞こえない。そして次の瞬間、留美子がドアを開けると同時に、和彦の肉茎の先端から熱い樹液が妹の体内に注ぎ込まれた。  
 部屋が暗かったせいか、留美子にはその状況がすぐには飲み込めなかった。  
 しかし由梨絵と和彦には、その状況がすぐに判断できた。由梨絵がまず兄の腰の上から素早く降りる。和彦はなにもなかったようにシーツを羽織る。

「和彦……なにしてるの?」  

 暗がりのなかでの少しの動きを、留美子はまだ飲み込めないでいた。

「明り、つけるわよ?」
「つけないで!静かにドアを閉めて……」  

 暗闇の中からする息子の声に、留美子は従ってドアを閉めた。和彦の部屋は再び完全な暗黒になる。しかし、長時間その暗闇にいた和彦と由梨絵は、母親の姿がよく見えていた。

「どうしたの?なにがあったの?」  

 ベッドに近寄って来る留美子に、突然由梨絵が飛びかかって、後ろから羽がい締めにした。兄と打ち合せをした訳でもないのに、由梨絵は素早く行動を起こしたのだ。

「なに、なんなの!?」  

 突然の攻撃に、由梨絵が悲鳴を上げた。 

「大きな声を出さないで。かあさん……」  

 後ろの相手とは違う方向から和彦の声が聞こえた。

「和彦、どういうこと!?」
「静かに……!落ち着いてみれば分かるよ」  

 やがて、暗闇に目が慣れて来ると、留美子はその状況に驚愕した。まず目の前に、全裸の和彦が立っている。また自分の動きを止めている相手も、女のように華奢な腕で、手の甲のホクロの位置からそれが由梨絵であることを知った。自分の躰に感じる感触から、由梨絵も裸であるようだった。

「和彦、由梨絵。いったいどういうことなの!?」  

 留美子は叫んだ。この絶望的な状況の中で、答えは確実に出ているのに、それを認める訳には母親としていかなかった。

「ねえ答えて、和彦!」
「分かってるはずだよ……かあさん」  

 和彦の言葉には、淫らな響きが含まれていた。留美子は、その響きに大いなる絶望を感じた。

「あなたたち……いつから!?」
「……そんなこと、どうでもいいじゃない」  

 今度は由梨絵が後ろから母にささやきかけた。

「そうさ、今夜は三人で楽しもうよ……」  

 全裸の和彦が動けない母親に近づいて来た。股間のモノは、グロテスクなくらい勃起している。今夜はそれを味わうためにここに来たのだが、今の留美子には、そのペニスはおぞましい兇器に感じられた。

「いやっ、いやぁーっ!」
「静かにしてよ、かあさん……」  

 その瞬間、和彦が留美子を完全に抱きしめた。そうすると、後ろの由梨絵は躰を離した。

「由梨絵、かあさんが声を出せないようにしろよ」  

 母親をしっかりと抱きしめた和彦が妹に命令する。由梨絵はどこからか和彦のスポーツタオルを取ってきて、留美子の口に猿ぐつわをかませた。

「む、むぐう……っ」  

 留美子は躰をよじって抵抗したが、和彦の腕力で抱きしめられた全身は、指先ぐらいしか動かすことはできない。  
 太腿と太腿の間に、和彦の怒張が感じられる。その物体が、自分の陰部を自然に擦っている。確かにそれを恐ろしく思っているはずなのに、女の本能はその感覚にじわりじわりと昴まってゆく。

「むうっ、む、ふぐうっ!」  

 しかしまだ残っている理性を働かせて、抵抗するそぶりを見せる。和彦はその様子にまだ行動を起こすのをためらっていたが、由梨絵は母親の本心をズバリと見透かした。

「ねえお兄ちゃん、ママは感じてるみたいだよ……」
「ほんとか、由梨絵……?」
「ほんとよ……女のことは女がよく分かるの……見てよ、ママったら恥ずかしそうに腰をよじってるじゃない。感じてるのを隠そうとしてる証拠よ」  

 和彦はその様子がすぐに分かった。確かに、腕の中の母は、腰をいやらしくよじっている。
(なるほど、かあさんも感じているのか……)その真実に、和彦は自信を取り戻し、股間のモノを留美子の淫裂がある部分に擦りつけていった。
(やめて和彦……かあさんに汚らしいことしないで!)心の中でそう叫ぶのだが、熟れきった女の肉体は男の蹂躙に素直に感じてしまう。

「……ねえ、僕知ってるんだよ。かあさんがこのあいだこの部屋に来ようとしていたってことをね……」  

 猿ぐつわの中で留美子はうなった。なぜあの日のことを……。しかし、ただ一つの救いは、躰をつなげたことがまだ和彦の口から出ていないことだ。

「それに、かあさんが僕の眠っている間に、僕の上に乗って……」  

 その言葉に、留美子の心は絶望のどん底に落ちていった。和彦は、留美子の秘めやかな悦びに気が付いていたのだ。留美子は羞恥に、顔をうつむかせた。

「ねえお兄ちゃん、こうなったらママを私たち二人でやっちゃおうよ」  

 いつもは物静かで、実の母親 留美子に対しても常に礼儀正しい由梨絵の口からおぞましいほどの汚い言葉が出てきた時、留美子はすべての抵抗を諦めた。二人もすぐにその母の様子に気が付く。和彦は母の唇にキスをし、由梨絵は背後からピンクのネグリジェに包まれた母のたわわなバストを揉んだ。  

 和彦と由梨絵は協力して留美子を、ついさっきまで自分たちが交わっていたベッドに寝かせた。留美子はまだ恥ずかしいのか自分の顔の上と陰部に手のひらをあてがっている。しかし、その母の姿を凝視する二人には、母の豊かな胸や手のひらの隙間から覗くヘアがはっきりと見て取れた。

「かあさん、ここまで来たら恥ずかしがることやめようよ……」
「そうそう、おとなしくわたしとお兄ちゃんに抱かれるべきよ。きっと楽しいくなるはずよ……」  

 二人の子供の声が、留美子の心に冷たく響く。そんな母の悲しみをよそに、和彦はネグリジェのボタンを外し始め、由梨絵は下腹にあてがっていた留美子の手を力ずくで離した。  
 兄妹が協力して、実の母親を全裸に剥く。そのあまりの美しさに二人は小さくため息をつく。

「……ママって、女のわたしが見ても本当にキレイね」  
「ほんとだ……この間はよく分からなかったけど、こんなにかあさんの躰がキレイだったなんて……」  

 和彦と由梨絵が口々に母親への賛美をする。心とは裏腹に、留美子はその言葉に、躰を悦びで震わせていた。  
 その美しさに誘われるように、和彦は実母の歪んだ美貌にくちづけた。息子の唇、そしてその奥の舌の感触から、留美子は決して逃れようとはしなかった。それを承諾の合図だと受け取った和彦は、自らが生まれ出でた実母の淫裂に、ついに指先を這わせ始めた。

「ふぐう……ふむっ!」  

 留美子がうなる。それが嫌がっている声でないことを、留美子自身が一番先に気が付いていた。芯から湧き上がって来るえも言われぬ快感に、留美子の躰は揺らめきそのはずみで和彦の股間のモノが太腿にペチペチと当たる。完全にいきり立ったそのモノは、母親としての幸せも留美子に与えていた。  
 和彦の手の愛撫は的確でありまた巧みで、留美子のヴァギナはすぐに潤って来る。

「ママったら、さっきまであんなに嫌がってたのに、もうこんなに濡れて来てる……エッチぃ!」  

 由梨絵の蔑む声も、留美子にはもう気にならなかった。子供たちの愛撫に、ただただ身を任せるだけだった。

「ふ……ふむうっ。ふぐっ!」  

 留美子のくぐもった喘ぎに、由梨絵が立ち上がった。

「お兄ちゃん、ママはもう準備OKみたいよ。二人でママを心から楽しませてあげようよ……」  

 和彦は母親の前で無言でうなずき、いきなりそのスラリとした母の両脚を肩に担ぎ上げた。そうすると和彦と由梨絵の目の前に、留美子の秘口がパックリ と現れる。

「うわあ……もうビショビショだ!」
「……かあさん、かあさんのキレイなオマ○コがキラキラしてるよ……」  

 その言葉は、留美子の全身を電流のように駆け巡った。

「じゃ、入れるよ……」

(いいわ和彦、ママのアソコにあなたのオチンチンを入れて……!)和彦のささやきを受けて、留美子は母親としてふさわしくない気持ちで息子を迎えようとしていた。

「ふむう……っ!」  

 グッ、という衝撃が留美子の躰を突き抜けた。和彦のペニスがついに膣内に侵入してきたのだ。少しづつ少しづつ入り込んで来る息子の感触に、留美子は今までにない感動を得ていた。母親として、そして女としての悦びを息子のペニスは完全に満たしてくれていたのだ。

「う、うああっ……!」  

 ペニスが母の体内に収まりきると、今度は和彦がうめいた。今まで二度、母と躰をつなげているが、自分がはっきりとした意識で交わるのはこれが初めてだった。そのおぼろな記憶の中で、留美子の体内の感覚がめぐみよりも由梨絵よりも素晴らしいものだったとかすかに覚えていた。それが今、現実に和彦の意識ではっきりと感じられる。まさに、和彦にとって最高の女体なのだ。
(かあさん、最高だよ……!)由梨絵の手前、言葉にはできないが、和彦は心の中で実の母親に最高の賛美を与えていた。  
 やがて、和彦が我慢できなくなったように、腰の躍動を開始した。由梨絵と二十歳以上も離れているのに、留美子のその膣は少女のそれのごとく和彦の剛直を締め上げた。もちろん、留美子の方も息子の怒張によって今まで感じたことのない素晴らしい快感を得ていた。

「ふっ、ふぐう……ふっ!」
「はあっ、かあさん……かあさん!」  

 母子の鳴咽が深夜の部屋に響きわたる。留美子の両手は、どうしていいのか分からぬようにシーツを切なくかきむしる。和彦も眉を歪めた母の美貌を見いりながら、腰を巧みに繰り出す。  
 そんな中、母と兄の感動的なつながりを眺めていた由梨絵が突然立ち上がり、母の頭上に位置した。

「ママ、わたしも楽しませて……」  

 そう言って母の口を覆っていたスポーツタオルを外すと、自分の濡れた秘唇をその唇にあてがう。留美子に、舐めろというのだ。  
 留美子はためらうことなくその要求を受け入れた。舌を下から突き出すと、由梨絵のしとどに潤った秘口に這わせる。あの佳子らの秘密クラブで、女と女の交歓を完全に会得していた留美子は、そのテクニックを思う存分娘に披露した。舌で割り裂いた娘の膣内から、前に味わったことのある息子のスペルマが漏れてきた。その味をしっかりと受け止めながら由梨絵の性器を舐めた。

「はあうーんっ!」  

 これまでにない激しい声を上げて由梨絵が感じ入る。これも和彦には言えないことだが、和彦の舌の愛撫より母の方が数段上だ。留美子のそれに応えるように、さらに腰を落として母の口に自分の淫裂を擦りつけていった。  
 和彦の腰の動きもさらに激しくなる。母の内部を蹂躙し尽くすように自分のペニスを母の膣内で突き上げていった。腰を繰り出せば子宮まで届くがごとく入り込み、腰を引けば二人の気持ちが完全に離れる寸前で停止する。母と息子のセックスは、二人の常識を遥かに越えた快感を発生させていた。

「はあうっ、かあさん……最高だ、最高だよっ!」  

 ズンズンッと躰を打ちつける和彦が、ついに本心の言葉を吐いた。もう由梨絵のことなどかまっていられない。母との素晴らしい快感を共有するため、和彦はとにかく腰を振った。  
 留美子も息子のその頑張りに反応し、下から自分の腰を突き上げ始めた。また昴まった気持ちからか、顔の上に乗った由梨絵のヴァギナを激しく舐め上げた。それによって由梨絵も、兄の言葉など気にせずに母の愛撫に身を任せていた。

「はあ、はあ、はあんっ!」
「ふうんっ……はあああっ!」
「う、うああ……!」  三人の極限の喘ぎが、暗い和彦の部屋にエコーのように響く。和彦も、留美子も、そして由梨絵も、最高の絶頂に向かって突き進んでいた。シーツの上をさまよっていた留美子の細く白い腕が、息子の躍動する腰にしっかりと回された。クライマックスを迎えるため、女の肉体は本能的に動いていた。

「……はあああっ!」  

 まずイッたのが由梨絵だった。留美子の舌の愛撫が、あまりにも巧みで正確だったのだ。その瞬間、由梨絵は母の顔面に快感の液体を溢れさせる。すぐに全身の力が抜け、その勢いでベッドから転げ落ちてしまった。

「はあんっ、はうんっ、和彦ぉーっ!」  

 留美子はあまりにもいやらしく腰を使う。その叫びが和彦の自我を崩壊させた。和彦もすぐに、恍惚の瞬間が訪れた。

「あっ、かあさんっ……!」
「ああ、和彦……っ!」  

 息子のスペルマが熱い溶岩となって留美子の体内に注がれた。和彦の最後のひと突きがくわえられた瞬間、留美子もまた最高のエクスタシーを感じた。薄れゆく意識の中で留美子は、この時間が永遠に続けばいいと思っていた。  

 その時間、陽一と恵里香も深夜の診察室で躰をつなげていた。伊勢内家で、すべての家族がいびつな鎖の中でつながっていた。

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