自宅で 3
「揉みにきいけん、脱がんかえ。もうしゃぶるのはいいけん、脱いじょくれ」
ポンと突き放すように野崎が母の頭を押しました。母は足が崩れくにゃくにゃっと床に倒れます。
「もうなんも言わんけん、早よしちくりいな。ストリップんあとは、おめこや」
はっきりと野崎がおめこといいました。母は野崎から目線を逸らせて小さく「許してください、許してください」と繰り返していましたが、
野崎は本当に何も言わなくなりました。ただ母をソファーから見下ろしているだけです。
「……」
母が、ゆっくりと立ち上がりました。どうやらそういう決心がついたようです。そして母は意外なことに、下のスカートのほうから脱ぎ始めました。
全然野崎の顔を見ないで斜め下を見ながら、ベージュ色のスカートを脱いでいきました。
スカートの下は、薄いピンクのパンティーでした。母の着替えなんかは別に珍しくなく、お風呂にもまだ一緒に入ってた時期のはずなのに、
なぜかその時のパンティーは興奮してしまいました。女の人が恥ずかしそうにしているというのが珍しかったからかもしれません。
野崎はソファーでえらそうに腕組みをして母のパンティー姿を眺めています。無表情のようでもあり、口だけ笑っているようにも見えました。
でもこれは気のせいかもしれません。
相変わらずゆっくりな動きですが、母はもう何も言われずに上着に手をかけました。薄い青色のセーターです。ここでもまたいつもと違う動きを母がしました。
服を脱ぐ時はいつも気にせずに首のところをつかんでぐいっとそのまま抜いて脱いでいたのに、野崎に見られている母は両手を前で交差させて裾を持って
ゆっくりと引き上げながら脱いだのです。これもまた、いつもの母と違うように思えてドキドキしました。
「はあ……」
母が一度ため息をつきました。脱いだセーターをへそあたりに持ったまま、立ちすくんでいます。ブラジャーもパンティーと同じ色のようでしたが、
一緒の種類かどうかまでは分かりません。母はそのまま、野崎の反応を待っています。
でも野崎は何も言いません。しかし組んでいた腕を離してソファーの横にひじを立てて、そのまま母をじっと見ています。母はまた、命令されずに動きました。
セーターを床に落とし、手を後ろに回してブラジャーのホックを外そうとしていました。一度その場所で動きが止まりましたが、
今度は逆に突然動きが早くなりました。
裸になるの決めたように、ホックをすぐ外しそのまま床にブラを落として、そのまま残ったパンティー1枚に両手をかけました。
ぐいっと下ろすと、母の毛が見えました。毛に関してはそれほどいやらしく感じませんでした。風呂でよく見ていたし、
それ以上のことが分からなかったという事もあります。
でも野崎は違ったようでした。パンティーが膝を抜ける時ぐらいに母がバランスを崩して、ちょっと後ろ向きになった時、
あれほど余裕ありげにソファにふんぞり返っていた野崎が突然立ち上がり、その母の後ろ姿に抱きついたのです。
「美佐江さん、美佐江さん!」
「きゃあああああ!」
「もう辛抱でけん……するで!おめこするで!いいな?」
「やめて、やめてください!ああ、野崎さん!」
ほとんど裸の母に野崎が抱きついておっぱいや毛の部分とかいろんなところを触りまくっています。まさぐっているという感じでしょうか。
必死に逃げようとする母は体をくねらせたり横を向いたりしていましたが、そのせいでおっぱいとかがゆさゆさ揺れたりぐにゃっと歪んだりしたのが、
かなりエロく見えました。
野崎が体重をかけるようにして、母の体を押しています。全然エロとは関係ないのですが、母のパンティーと野崎のズボン、
2人とも足首のところに引っかかっていて、何かしたいのにそのせいでギクシャクしているように見えました。
脱げばいいのにと思うと同時に、なかなか脱げないものかなとも思いました。
「ああ……っ!」
「おうっ」
そんな2人が、やっぱり足がもつれて床に倒れました。母は仰向け、野崎はその上に馬乗りの状態です。
野崎は今度は触りまくるのをやめて、母の両手を手で押さえつけました。それから体を力任せに母の足と足の間に割り込ませていきます。
バタバタと必死に抵抗する母の足が、おっぱいとか毛とは違ったいやらしさがありました。
「やめて、やめてください野崎さん!いやっ!」
また両手が押さえつけられているので、上半身は顔だけが動いています。いつもはちゃんとしている母の髪が乱れてるのが見えます。
「いいや、やめんで……はあっ、はあっ、もうこげえなったら、すぐ入れるけんな……」
私が見てる窓からは母と野崎が横から見えます。母のバタバタさせている裸の足と、野崎の服は着ているけどもズボンを脱いだ姿。
二人の間で勃起したちんこがブラブラしています。
エロと笑える光景二つの気持ちで見てた私はそこで急に怖くなってきました。入れる、ということはどういうことなのか。そうしたら母はどうなるのか。
私にはまるで分からなかったからです。
「ああ、くそっ!じっとしちょけ!入れられんやろうが!」
「いやです、いやです!やめてえ!」
かなり大きい声が響きました。隣の家の人が気づくかもしれないくらい大きかったです。でも私は母を助けには行けませんでした。
この時は純粋に怖かったからだと思います。
野崎が母を必死に押さえていた右手を離して、自分のちんこを持ちました。母の動きがゆるんだと思ったからでしょう。
顔は必死ですが、少し笑ったように見えました。ついに「入れられて」しまうのかな、と私は思いました。
ところがです。
「よし、これで……うううっ!」
母が急に下から力を入れて上半身を起こしました。押さえのなくなっていた左肩が勢いよく持ち上がって、股間ばかりを見ていた野崎の顔面を直撃したのです。
私は当時プロレスが好きで、新日本プロレスのある選手がトップロープからショルダータックルをするのが好きだったのですが、
母の肩はそれと同じくらい見事に野崎の顔面にヒットしました。母の反撃に拍手したいくらいだったのです。