母と美佐江 3

 母の舌はそこから、かなり忙しげに野崎のちんぽを舐め続けました。

 特にその舌先は、ちろちろと先端をまるで差し込むように舐めたかと思えば、すぐに笠のほうに移動してその笠を熱心に何度も何度もなぞるように舐めます。

 早く次の段階に入りたいからこそ急いでると思いたい私と、母の舌が野崎のちんぽに這い回るのに興奮していく私がいました。

「よい、美佐江」

「……ん、んふう、んむっ」

「よい聞かんか。よい」

「あ、あ……」

 濡れた音が止まり、今度は母の濡れた声が聞こえました。

「なあ、好きなんやろが?俺んちんぽが、よい」

「……」

「よい」

 少し顔を横に向けた母の顔に、野崎が腰を押しつけます。要するに、自分の物を母に押しつけているのです。

「なあ、言わんか。最近よう言っちょるやろうが美佐江」

 まるで誘うように、野崎は先っぽを母の顔に這わせ続けます。母のつばで濡れたそれが、母の顔も濡らしていきます。

「ああ、野崎、さんっ」

「好きなんやろが。え?」

「す、好き……です」

「……何がや」

 野崎はニヤニヤといやらしく笑い、母はそんな野崎の顔をゆっくりと見上げました。

そして。

「ちんぽ、です……野崎さんの、ちんぽっ……逞しい、野崎さんのちんぽが、好きですっ」

 声を2階の私に聞こえないように静かに、でも一気に吐き出すように母はちんぽと何度も言いました。
そして野崎の反応を見ないままで、また野崎のちんぽを舐め始めました。いや、しゃぶり始めました。

「お、おほう……」

「んっ、んふっ……ん、んんっ」

 私から見ても明らかに、母は熱心に野崎の物を口で舐めしゃぶり始めました。私が覗いてる場所からでも、
さっきよりも更に大きいじゅぼじゅぼといった音が聞こえてきます。

 ほんの少しだけ、まだ私には「急いでる」ということを信じたいとも持っていました。

 でももう、確かめる手段もないこともうすうす分かっていたと思います。
だから私は、ただその時は母のいやらしい口の動きを興奮しながら眺めていたのです。

「おお、おお……やっぱ好きなもんはおいしそうにかぶりつくのお、美佐江」

 野崎は嬉しそうに、強引っぽくない感じで母の頭に手を置いて撫でるようにしていました。

 自分の母親がよその、それもあまり評判のよくない男の股間に張りついてちんぽを舐め、それを2人が行っている状況が、
もう当たり前のようになっていました。野崎は無理やり母を犯さず、母は野崎に従って進んでいやらしく振舞っています。

 いびつな先を唇をすぼめて吸い。

 先の穴をちろちろと舌先で舐め。

 そのまま太い棒の部分を何度も往復するように舐め。

 味わうように長くそこにいたあとまた先から深く咥え。

 そして今度は激しく頭を前後させてそれを熱心にしゃぶる母。

 野崎はそれを何もせずただニヤニヤしながら眺めてるだけ。

「おう、美佐江……ああ、ちんぽしゃぶりが上手くなったのぉ。そんなに好きかちんぽが」

「んっ、好き、好き……ちんぽ、好きっ」

 ほんの少しだけ口を離し、またすぐにちんぽにしゃぶりつく母。明らかに母の髪をよしよしする野崎。
そんな光景をぼんやり、ただ熱っぽい視線で私は眺めていました。

「よし、美佐江……おめこするで」

 ぽんと母の額をこづき、野崎は母のフェラチオを中断させました。

「ああ、野崎、さん……」

「どげえされたいんか、え?ケツからされてえか、上に乗りてえんか、他のがいいんか。選べ美佐江」

 じっと野崎の顔を見て、母は少し考えてる様子でした。

「あ、あの……息子が、います、から」

「お?息子がおるけんどげぇっちゅうんか?」

「で、ですから……早く、して。おめこ……早く、して下さい……っ」

 母は手を後ろについてずずっと少し後ろに下がって、そのままリビングのじゅうたんの上に横たわりました。
そして、ベージュのスカートの腰のあたりに手をやって、ホックを外しました。

「ほう」

 野崎はただ見ているだけです。母は少し腰を浮かせてスカートを自分から脱いでいきました。そこにはまた濃い茶色のパンツがあります。
先ほど荒々しく揉まれていたせいではみ出した肉が、なんだかひどくいやらしく見えました。

 私が見ている地点からほんの少しだけ斜めになった角度で、母は寝ていました。
ですから(母からはこちらを意識しないでしょうが)私からはまるで私に向かってそうしているように錯覚してしまいました。
母は、私との間にいる野崎に向かって、実際は脚を開いているのですが。

「ふふん。早く、欲しいんやな……」

「あ、ああっ……野崎さん、早く、欲しい、ですっ」

 そして母は脚を開いたのに続いて、自分の指でパンツのゴムを引っ張り、そこを開いて見せました。要するに、母は野崎におめこを見せつけたのです。

「お願いですから……む、息子のために、早、く……っ」

「ははっ、そうやったのう。息子んため息子んため……なら、おめこしちゃろうかの、美佐江」

 まるで取ってつけたような「息子のため」という言葉。私のような子供でも微妙に聞こえた母の言葉を、野崎は明らかに笑い飛ばしていました。

 そして、そのまま母の開いた脚と脚の間に膝立ちになって進み、

「なら、入れるで美佐江……俺のちんぽを美佐江のおめこに、息子のためにな……ははっ」

 そう言いながらもう少し膝で進んで、野崎は自分のちんぽを支え持ったように見えました。

 また、母と野崎のセックスが始まろうとしていました。

 公民館で小さな窓から見た(多分)フェラチオ。

 同じ場所で初めて見た四つんばいでのセックス。

 廊下にはいつくばって覗いた風呂場での馬乗り、四つんばいセックス。

 そして今覗いている、母と野崎が見つめ合っているかのようなセックス。

 普通ならずっと見ることがなかったはずの、それも母と他人の男とのセックスを何度も覗いて、私は階段の上でこそこそとしかし興奮していたのです。

「美佐江……よい、おめこに触っちょんぞ。おお、相変わらず柔ええのお……」

「あ、あうっ……野崎さんの、ちんぽ……っ」

 野崎の陰でもう見えなくなってしまいましたが、母の手が先ほどの状態から少し動き、両手が同じ感じになりました。

多分野崎のちんぽが自分に少し入って来たため、パンツを開いていた指を離して自分の足を持ったんだと思います。

「ああ、若けえおめこはいいのぉ。しゃんと締めて来ちょるしな……ほら、うちの嫁さんに負けんごと、もっと締めんかよい」

「あ、あうう……はあ、あっ」

「……おお、そうじゃそうじゃ。おめこ締めれ締めれ。ひひ、美佐江、ぐちょぐちょやねか!」

 野崎が耳障りな声を上げました。そしてそれに続いて、腰を少しずつ前後に動かし始めました。

 その時、これまで覗いたセックスよりずっとずっと野崎の動きがゆっくりだったことに気づきました。

「ああ、い、あ……っ、野崎、さんっ」

 そしてもちろん母は、もうやめてとか早くとも言わず、そのゆっくりとした動きに合わせるかのように、
野崎の名前を呼んだあとそのままあんあんと小さく声を上げ始めました。

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