母と美佐江 5
「ああ、もう最高やな。俺も嬉しいわ」
「うん、うんんっ!」
ニヤニヤといやらしい顔で笑い、野崎はまたごつごつと母を突き始めました。母もまた、絡ませた両脚に力をこめて
頭を前後にがくがくさせていました。
「あ、あいっ……ちん、ぽ好きっ。すご、いっ……」
「俺のちんぽそんなに好きか、え?愛しちょんか、よい?」
「好き、すき、いっ……愛しちょん、野崎さんちんぽ、愛しちょん、よぉ……!」
「そげえか……完全に美佐江は俺の女やな。なあ、ええ?」
「あ、あ……」
脚を絡ませて、下からこしをぐいぐい動かしている母が、久しぶりに言いよどみました。
「なあ、言えっちゃ……美佐江は俺の女やの」
「あ、は、あああ……っ」
当然野崎も、そんな母を突き続けます。母が返事しないのに、ニヤニヤのままで腰を激しく動かし続けていました。
多分ですが、自信があったんだと思います。
「……言わんか、言えっちゃ美佐江。お前は俺の女やの……ええ?」
せわしなく2人の腰がぶつかり合い、そんな中で問いかけ続ける野崎と、どうしようもなく濡れた目で見上げる母がいました。
「ああ……の、野崎さんっ」
「なんか、言え」
「……おん、な、ですっ。みさえ、はぁ……野崎さん、のっ……女、で、すぅっ!」
「旦那んでん息子んでんねえ、俺だけの女やな……よい」
「そう、そうっ……野崎さんの、お、お、女ぁ……ああ、ちんぽ、愛しちょんよ、おおっ!」
数秒の躊躇のあと、母は自分から進んで野崎の所有物であると宣言していました。半ばあきらめて覗いていた私も
「息子」という言葉にかかった母の返事にはやはり少し心が痛みました。
「よおし、愛する男のちんぽやけん、もっともっと味わっち喜んじくれよ……」
「……ひ、あああああっ!」
絡んだ糸みたいに固くくっついていた2人の体を、野崎が無理やりに動かしました。母の尻の下にその腕を突っ込み、ぐいっと持ち上げたのです。
母は体を完全に起こしてはいませんでしたが、2人の接触している股間がさらに密着した感じでした。
「ああっ、ちんぽ深、い……っ!」
弓なりになったまま、母の口からまた卑猥な言葉があふれました。どう見ても苦しそうな体勢なのに、
母は両脚が筋ばって見えるほど力をこめて野崎の腰にすがり付いていました。
それだけでなく、上から見ると少したるんだおなかも、わずかに腹筋が浮かんで見えました。
脚だけでなくおなかにもかなり力を入れて自分から腰を押し付けていたようです。
「おお、上んとこに当たっちょんの……いい具合や」
野崎の手が、母の尻を支えていました。お互いが腰を突き合わせるたび、その尻の肉がぶるんぶるんと揺れます。
「ああ、んっ!……当た、る、当たる……おめこの奥の、イイとこに、当たっちょる、うう……っ!」
「ふふん、おめこのどっかに当たっちょんかよい。旦那んのやねえちんぽがおめこんどっかに当たっちょんのやな?……かわいそうやのう、くくくっ」
「あうう……当たる、当たるんやもん……野崎さんのちんぽ、野崎さんのだけが、当たる……うう、んっ!」
父が聞いたら倒れてしまいそうな会話が、アクロバティックな格好でつながってる母と野崎で交わされていました。
学校で方言まみれの友だちと毎日会話していた私でさえ使わないほどのその土地の方言が普通に交じっていました。
「いいっ、ああ、いい……ちんぽ、あの人が届かんとこまで届いちょるっ……野崎さんのちんぽ、やけんっ、美佐江のおめこ……ああ、いいっ!」
私や父と会話する時は、ほとんど九州弁など出ていなかったはずです(出てたとしてもほんの少しです)。
要は、母は野崎に馴らされていたのです。最初は脅されて始まったセックスも、野崎の強引さや自らの淫らに振舞うことによって、
もっともっと気持ちよくなれるということを野崎によって仕込まれていたのです。
「……よおし、いい女や美佐江」
そうつぶやくと野崎は突然尻の下の腕を離しました。ほとんど体が宙に浮いていた母は、結構な勢いで無様に畳の上に落ち、
その勢いで野崎にちんぽも母から抜けました。
「……ああ、なん、でぇ」
なのに母は恨み言も言わず、目の前で膝立ちしている野崎をただただ見つめていました。畳についた腰をくねくねと振りながら、
野崎を見上げていました。
「……美佐江は、俺を愛しちょんのやなぁ?」
「う、ん」
「……美佐江は、俺の女なんよなぁ?」
「う、ん……さっきそう言ったやん……ねえ、だからぁ……」
「そんなら」
ゆっくり野崎は立ち上がりました。そして自分のちんぽを手で支え持って、母のほうにぐいっと向けました。
「……も一回しゃぶれ。一回一回『野崎さん愛しちょん』とか『野崎さんのちんぽ好き』とか『美佐江は野崎さんの女です』とか言いながらな。ひひっ」
ひどい要求だと、階段の上で聞いてる私は思いました。どうやら初めての要求のようでしたし、
母がこれほど浮気セックスを受け入れているのなら、素直にしてあげたほうが早く終わるのでは?という浅はかな気持ちもあったからです
(まだ当時はお互いが早くイッたほうが嬉しいと勘違いしていました)。だから当然、母も拒否するかもしくは少しは躊躇するものだと思っていました。
「ああ、んっ!」
母はまるで悩むそぶりも見せず起き上がって野崎の前に膝立ちして、ちんぽを掴んでその口に咥え込みました。
「こりゃ美佐江、挨拶はどげえしたんか」
「ん、ふむう……野崎さんのちんぽ、ちんぽぉ……好き、大好き」
「……よっしゃ、しばらく舐めろや」
「ん、んっ、ふむう……っ」
したくてたまらない、という現実が目の前の光景にありました。母は野崎に続きのセックスを、続きのおめこをしてもらいたくて
恥ずかしいはずの要求をあっさりと受け入れたのです。
「んふ、んふう……っ、む、ふっ」
その日覗き始めた時のフェラチオとはだいぶ違っていました。あの時はまだ急いでるから熱心にやっているという希望を少し持っていましたが、
もう私にはそんな願いなど少しも感じることが出来ませんでした。
しばらく舐めていい、と許された母はただ唇に咥えて前後させるだけでなくいろんな形で野崎のちんぽを舐めました。
口を離したかと思えば、舌をすごく伸ばしてちんぽの両側をべろべろとよだれが垂れそうなくらい舐めたり。
先っぽの傘の部分に吸い付いてひょっとこのような顔で唇を伸ばして音を立てたり。
あんな長いものをそんなにすばやくしゃぶれるのか、というくらい激しく奥までしゃぶったり。
そんなフェラチオの最中もずっと、口を離すタイミングで野崎をうるうるした目で見上げながら、
「愛しちょん、愛しちょん」「このちんぽが好き」「私は野崎さんの女やけん」「やけん……やけん、ちんぽ入れて」「おめこ、して……ぇっ」
と繰り返しつぶやき続けていました。
もう全く父の名前はもちろん、同じ屋根の下にいる私の名前も出てこず、ただただいやらしい言葉を
大きくはないですが小さくもない声で口にし続けていました。そして、そんな母の姿を見て、まさしく裏切られている最中の私は、
頭では冷めていながらもチャックからそこだけ興奮している自分のものを取り出してこすり始めていました。
目の前のすりガラスは、そんな私の吐く息でまた透明になっていきました。
「……ふん、そげえしんけんにしゃぶっち、もうおめこやらんで終わるか?」
「ん、んっ!……んあっ、したい、っちゃあ。ねえ、してぇ……っ」
野崎の命令すら聞かず、母はちんぽから口を離して甘く囁いていました。野崎の太ももに当てていた手の片方を
自分の股の間に下ろしていたのも、多分そこにあるおめこを自分でいじり、野崎に向かってアピールしていたのだと思います。
「しょうがねえのぉ……さあ、どげえおめこしちゃろうかの……え?」
野崎のニヤニヤが、また大きくなりました。私は息子の立場でありながらまたさっきの2人で寝る格好に戻るのか、
それとも犬みたいに四つん這いで入れられる格好をするのか、また前風呂まで見た母が上に乗る格好になるのか、
それともまだ見たことのないおめこが見られるのか、などと楽しみにしていました。
母が乱れるのを見ながら、自分が忘れ去られているのを感じながら、でもちんぽをこすりながら母 美佐江と野崎のセックスを覗き続けていたのです。