第2話


 

そしてまた、宰相は新たな発見をする。指を挿れていた幼き淫裂、そこが放出と同時にきつく収縮したのだ。

「はあ、はあ、はあ・・・っ」

「・・・ふうむ。姫様の味、美味しゅうございましたぞ。それにしても『ふたなり』とはうらやましいですなぁ・・・こわばりと裂け目、二つの場所で楽しめるとは。まったくまったく」

 口に、プリンセスの残滓を糸引かせながら宰相が微笑む。老いた瞳に、ますます暗い光が宿っていく。

 

・・・そうか、私も二つの場所で楽しむ事ができそうだな・・・。

 

「さて姫様・・・私も窮屈になって参りました。下を脱ぐ事をお許しくださいませ」

 返事など聞く気もなく、宰相は勢いよくズボンと下着を下ろした。弾かれるように現れる、宰相のペニス。半勃起の状態だが、成人のそれを見た事がなかったプリンセスにとっては、禍々しい物以外の何物でもなかった。

「私のも、お願いできますかな・・・?」

 ずいずいと近寄ってくる、宰相の兇器。自分がされたのと同じように、この男の醜きものを無理矢理舐めさせられるのか。プリンセスは目を閉じ、恐れた。

「ほいな・・・さあ、舐めてくださいませ姫様。私の、汚い、尻の穴を・・・」

 予想もしていなかった言葉に混乱し、プリンセスは思わず目を開けた。そこにあったのは、肉。脂身のように垂れ下がった肉。皴が醜く這い回った肉。そしてその中央、プリンセスの眼前に晒されている、肉の、すぼまり。

「ひい……ッ!」

「舐めてくださいませ。まさか、嫌とはいわんでしょうなぁ。私だって姫様の『臭い』これを舐めたのでずぞ・・・さあ、舐めてくださいませ。哀れな私の尻の穴を・・・」

 押し付けた。プリンセスが顔を背けるのにも構わず、宰相はむき出しの尻を少女の美貌に押し付けた。

「んむゥ!ん、んむうううッ!」

 全身が怖気上がるような、匂い。息を止める。が、宰相の尻は遠慮なく圧力を加えてくる。我慢の限界はすぐにやってくる。

「ぷはっ・・・ん、むうゥ!」

 そこに測ったように尻の谷間が。鼻や口がすっぽりとその谷間がはまる。

「・・・舐めろ。舐めないと、こうだ」

「んむウゥ・・・ッ!」

 くぐもった声は、強くひねられたから。予想以上に痛かったのは、プリンセスのそれもまた、ゆっくりと勃起し始めていたからだ。

 圧迫感。激痛。嫌悪。汚辱。そして自分では抑えきれないMの劣情。プリンセスの心中で、その全てが複雑に交じり合う。ペニスをこわばらせていくのと同時に、当惑の唇は開き、混乱の舌は伸ばされた。

「お、おホウッ!」

 尻穴を舐められる感触。怒張は何度も女に味わせてきたが、自分の肉のすぼまりを舌が這うなど初めてだ。普段部下たちを威圧している重い声は、奇妙な動物の鳴き声のように高く変化する。

「オホ、ホフッ・・・いいですぞ姫様!もっと私の尻の穴を一所懸命舐めてくだされッ!」

「んーッ!ん、んムゥーッ!」

 そこから逃げたいがために、そこに到る。プリンセスの舌は、まさに今それだった。宰相の尻穴から逃れるため首を振り、舌を出す。それが最も、宰相を喜ばせることとなった。

「いっひっひ、姫様ッ!気持ちよい、気持ちよいーッ!」

 少女の顔の上で尻を振る老体。半勃ちだった股間の物は、見事なまでにエレクトしていた。この立場に就いた頃、王家に隠れて権力のままに貴族の娘たちを犯し悦ばせた、醜くも逞しきペニス。

「んむ、んふっ、んんうんーーーッ!」

 肉に押し込められてもなお響く悲鳴を上げ、プリンセスも躰をくねらせる。そう、プリンセスもまた、淫らな空気に曝されたペニスを、躰の奥底から湧く淫猥極まりない感情によって激しく勃起させていた。宰相の口に放出してもなおたっぷりと熱液を湛えた睾丸、血管の浮き出た幹、張り切ったエラ、再び先漏れを浮かび上がらせた先端。プリンセスの麗しき外見とは似ても似つかない凶器。唯一らしいところといえば、色。日頃から触れることなく、さらに淫水などに浸かった事のないプリンセスのペニスは、肌の色の全く同じ、真白だった。

「あふウッ!・・・やめてくだされ姫様、これでは最後の楽しみがなくなってしまう。ウヒヒッ」

 重いこと極まりないその体をプリンセスの前から降ろし、宰相は再びプリンセスの恥ずべき姿に相対する。

 あまりの恥辱に紅潮しきった美貌。

 くしゃくしゃになった形が汚す悦びを倍加させる、豪奢なナイトドレス。

 荒縄を纏い、歪みの最高潮で玉座に拘束されている二本の美しい脚。

 そして、

 そして、

 そんなプリンセスの中央で、猛りいなないている、ペニス。その下で濡れる、乙女の泉。

 これから自分がしようとしていることを思い浮かべるだけで、宰相の怒張はさらに充実度を増す。

「姫、様・・・愚かな私に、みじめな私に・・・コレをッ」

「ヒイイッ!」

 宰相は、ぐいっと掴む。プリンセスの物を。

「コレを、浅ましき尻穴に、くださいませ・・・ッ!」

 醜い巨体が、再び玉座の上に登ってきた。今度は向かい合わせで、高貴な少女のペニスを掴んだまま。


つづく

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素晴らしい挿絵をぐるぽん☆の有吉輔さんに頂きました。ありがとうございます♪

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