学校の帰り。
ソードと入れ替わって出てきた双魔が、同じく入れ替わった神無に言った。
「僕、今日ソードさんと神社に寄ってから帰るから」
「神社?」
「うん。ちょっと裏暗黒魔闘術の修行しようと思って」
「お前がやる気出すとか珍しいな‥‥」
普段はなるべく戦闘を避けようとするくせに‥‥と神無が怪訝に思っていると、案の定。
「言っとくけど戦う練習じゃないよ」
「? じゃあ何だ」
「魂を使う時の、集中に必要な時間を極力減らしたいんだよね。それでタイムラグ無しに、ボールくらいのものをポンと出せるようになりたいんだ」
「ボール?」
「そう。それを出した勢いで相手を吹き飛ばして、その間に逃げるっていうのが今は一番無難かなーって」
「結局後ろ向きなのか‥‥」
「でも、普通の人間相手にあんまり強力なものは出せないし。だからって絡まれる度にソードさんに任せてたら、いつか前科ついちゃいそうだし」
「‥‥‥‥(まあ、自分で何とかしようって気になっただけマシか)」
「予備動作とか集中時間を極力ゼロにして、無造作にポンと出せるようになるのが理想なんだよね。でも力加減とか大きさの調整がなかなか難しくて――」
と、両手で何かを押し出すような仕草を試している双魔に、神無が一言。
「‥‥それ、相手に『かめはめ波出した』と思われないか?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
いかにもオタクとか嫌いそうな金髪ヤンキーから、そんな台詞がサラッと出ちゃうドラゴンボールってすごいよね‥‥と、思わず遠い目になってしまう双魔であった。
(どうせならサンデー漫画で例えられないか!と思ったが、「同種のバトルもので」「オタクじゃなくても誰もが知ってるレベルのサンデー作品」をどうしても思いつけなかった‥‥スポーツとか恋愛はもういいから、もっと戦ってくれサンデー漫画!!)
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デビ関係ない余談。
昨日、NHKで現代型鬱の番組をやってたのだが。
再現ドラマの上司役が鶴見辰吾で、いつ目が赤く光ってスイッチ出すかと心臓に悪かった。<鶴見辰吾は今、フォーゼで敵のボスらしい怪しい学園長を演じている。
そしてドキドキしていたら、主人公の父親役が石丸謙二郎で、いつスプーンを取り出して山盛りチャーハンを食べ始めるかと(略)<電王でデンライナーのオーナー役を(略)
ううむ、果てしなき特撮脳よ。
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
前にもどっかで書いた気がしますが、カンメルパスタは馬用の塗り薬です。結構前、中の人母が「肩凝りに超効く」と獣医に勧められて買ってきて、肩だの腰だのに塗っていました。ググったらそういうヒトのレポートが結構出てきて、人間は意外と何でも流用するな!と感心しました。そして成分は確か、カンフルとかメントールとかの揮発成分とトウガラシエキス、そして「オトギリソウエキス」と書いてあって、違う意味で驚いた思い出が‥‥ううむ、馬にもヒトにも弟切草。<なんて変な惹句が今浮かんだ。