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中の人日記・今さら気付いた!編

 えー。
 榊が愛してやまない作家・古橋秀之のラノベに「ある日、爆弾がおちてきて」という短編集がありまして。
 その中に「恋する死者の夜」という話が収録されています。
 死人が蘇り、思い出深い特定の一日の行動を繰り返すようになった世界で、死んだ女の子(彼女ではない。「友達」ですら未満かも)が毎晩「今日はゆうえんちにいく日だよ」と主人公を迎えに来るという、何とも切ない鬱話。

 文庫収録作品の個別タイトルは、雑誌連載時から既に知れ渡っていたのですが、

・ある日、爆弾がおちてきて
・おおきくなあれ
・恋する死者の夜
・トトカミじゃ
・出席番号0番
・三時間目のまどか

 と並んだ時、「恋する死者の夜」だけ「どんな内容だそれは‥‥」と思ったものだった。
 そして雑誌載が文庫本になり、一連の短編を読んでみたところ、内容的には「恋する死者の夜」が一番好みだった。
 しかし印象的にそれほど恋愛要素はなく、何故このタイトル?という疑問が残っていたのだが、最近ようやく気がついた。

 恋する死者の夜。
 英語にするとナイト・オブ・ザ・ラヴィングデッド。
 ゾンビ映画の有名作品は、ナイト・オブ・ザ・リビングデッド‥‥‥‥

 ‥‥ そ れ か !!
 七年とか経って今気付いたわ!!
 なんて頭が悪いんだ俺ーーー!!

 あー‥‥古橋秀之の十五分の一くらいでいいから、才能が欲しいです、魔王様‥‥


(最近のラノベは「話は面白いけど、文章的な巧さや独特のひらめき的にはうーん‥‥」って人ばっかで、あんまり刺激にならないんだよな‥‥まあ古橋みたいな妙な才能の人が、そうそう大量生産される訳がないと言えばそうなのだが)


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
「更新確認!」的なパチに感謝しつつ、ちょこりと余談をば。食堂の運営はクマ団ですが、そうめんを作っているのはまた別の職人さんです。これは種族団単位じゃなく、そうめん製造のために結成された団体(単に会社か?)がありまして、ひやむぎ班とそうめん班(太さが違う)、稲庭そうめん班(油を使わない)に別れているとか。
 さして獣独特でもない話なので記事にはしてないですが、意外と奥深いですな、そうめん界。
(そしてここまで書いてから「普通のそうめんで太るのは油のせいか! 太りたくない時は稲庭を選べばいいのか!」と唐突に気付いた‥‥<知っているのに気付かない、というボケをよくやる‥‥)