手が離せない双魔に頼まれて、混沌部屋にものを取りに来た神無。
(忙しい訳ではなく、何かの作業中、うっかり自分の手を接着剤でその場にくっつけてしまったので、文字通り手が離せない・離れないという情けない理由。それで溶剤を取ってきてくれとかそんなことらしい)
目当ての溶剤を探すうちに、転げ出てきた箱の中身をふと見てしまう。
箱の中には、小分けにビニールでパッキングされ、名前を書いたシールを貼られた、膨大な量の髪の毛が。
上の方の袋には、主に現在のクラスメートの名前が書いてある。下に行くにつれ過去の知り合い(特にいじめっ子)の名前の袋が―――
「‥‥‥‥‥‥」
‥‥見なかったことにして、神無は元通り、棚の奥に箱を押し込んだ。
そして、そんなことは綺麗さっぱり忘れていた後日。
「神無ー」
「何だ」
「この前の件で、ソードさんがちょっと機嫌悪いんだよね‥‥」
「それで」
「朝起きてソードさんが出たら暴れそうだから、貴重品預かって」
と言って差し出された段ボール箱の中には、禍々しい表紙のオカルト本や、怪獣その他のソフビとフィギュア、PCのメディアにゲームソフト、見覚えのある謎の箱―――
「‥‥‥‥」
「大丈夫、夜中に長いものが這いずって出てきたりはしないから」
「‥‥断る」
(ちなみにこの箱は、「見なかったことに~」の後に一度神無に捨てられていて、後半のはまた再収集した分。しかしそれも後でソードに見つかって捨てられ、
「ひどいよソードさん!呪ってやるー!」「呪ってもコレお前の身体だけどなー」
みたいな展開があるらしいよ!)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
デビページから二名様いらっしゃいませー!(まだバスコ調)やはりコミケ時期の前には、情報を収集しに来る方が多いのであろうか。暑いんだか寒いんだか解らぬ気候でちょいへろへろ+ジョージが死んじゃって打ちひしがれていますが、夏コミ原稿はじわじわ進んでいます。早期完成を魔王様に祈りつつ頑張る。