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絶望と希望の以下省略

「絶望と希望のバドミントン」という、例のイエモンの歌詞をタイトルにつけようとして、
「待てこれを使うのは何度目だ?!」
 と思い、ログ検索してみたら八件も出てきて、ボキャブラリーのなさに絶望した。
 それはさておき。

◇まず絶望◇

 ケロケロエースを買ってきたらば。
「千邪の封魔師」、次号最終回‥‥‥‥‥‥

 ‥‥‥‥うあああああぁぁぁぁぁーーー!!

 ‥‥いや、見た感じ打ち切りっぽくはないんだ‥‥
 これまでずっとすごく丁寧に伏線引いて消化してきたし、ここ数回はその集大成的な総力戦をやってきていて、そろそろ決着!という展開なんだ。
 だから多分、すごくまっとうにまとまって終わるのではないかと思うのだが。
 思うのだが。
 思うのだが―――‥‥‥‥

(ただし朔之進と白爛丸は、二人して浄化・消滅フラグが立っている‥‥ここをどうにか、最終回でハッピーエンドに‥‥!!)

 でもやっぱ、「最終回‥‥」とイグアナがっかりぐたり。
 デビが終わった時以来の絶望と虚脱感が‥‥
 ああー来月が恐いよう‥‥

(掲載誌であるケロケロエース自体が終末感でいっぱいなのだが、封魔師終わるならなんかもうどうでもいいや‥‥他の好きだったマンガ、ここ二・三ヶ月で全部終わっちゃったし。ヴァンガはどうせコミックス出るし、ケロケロ潰れてもどっか他で続くだろうし、そもそもマンガ版も地獄巡り入ってきてるし‥‥)


◇そして希望◇

 昨年末からじりじりと待っていた、「小説 仮面ライダークウガ」がやっと出たので買ってきた!
 これはクウガからWまでの平成ライダーを、それぞれの脚本家だのプロデューサーだの、いまいち正体が解らんヒトだのが小説にしたもので、クウガは本来真っ先に出るはずだった。
 が、なんか知らんがずるずると発行が伸びまくり、予定より半年以上遅れてやっと出たのだった。

 クウガを追い越して先に刊行された他の作品に関しては、

W‥‥原作の隙間を縫った外伝的エピソード。二時間スペシャルとか劇場版でやってもいいレベルの内容。
キバ/アギト/555‥‥原作の設定を適宜改変・無駄部分を削って修正した、パラレル的焼き直し。
ディケイド‥‥原作で渡った多数の世界みたいな、別のパラレル世界の士の話っぽい(この士は多分テレビ版とは別の存在)
響鬼‥‥過去編。数世代前(江戸時代)の響鬼と、何故か「変身忍者嵐」とのクロスオーバー。<ナゼ嵐。と思いながらも、面白かった。
オーズ‥‥原作の前日譚(アンク編。でもアンクのキャラが別人)、本編中の外伝(ただし伊達さんの妄想。超面白かった)、最終回後の後日談(映司編。一番つまらなかった)の短編三本立て。
ブレイド‥‥原作の超未来の後日談。しかしノリはほとんどオリジナルSF。「不死の人生に心が折れた剣崎」を赦せるかどうかで賛否が分かれそう。
カブト‥‥DVDの特典冊子に載ってた、行き当たりばったりのグダグダ短編そのまんま収録+原作なぞっただけの書き下ろし補完部分(割とどうでもいい)。

 と、方向性もクオリティもバラバラ。
 まあカブトを除けば、みんなそれなりにいいとこがあってそれなりに面白かった。

(カブトは本編の設定が撮影中にさえ二転三転しちゃたっぽいので、同時進行してた特典小説はネタとか辻褄が色々おかしかったのと、米村氏の文章があまりにも下手で‥‥そして文庫での書き下ろし部分も、原作をそのまんまなぞっただけ&やっぱり文章が‥‥)
(内容は相変わらずの激鬱展開だったが、「文章」がダントツで上手かったのは、やはり井上敏樹の555であった)

 さして思い入れのない作品の小説なら、別に何がどうなってても気にしない。
 しかしイグにとってクウガだけは特別なのだ。
 先行作品のバラバラ具合に怯えながらも、やっとこクウガを読んだらば。
 設定は原作世界の13年後‥‥って、今年だ! 2013年だ!
 しかし五代は最終回で旅立って以降、未だ姿を現していない。
 桜井刑事と笹山さんの結婚式にも、五代の席は空いたまま。
 一条さんも他のみんなも、五代の安否を気にしながらも、しかし「彼が帰ってくる時は、また戦わねばならぬ時なのでは‥‥」と恐れている。
 そんな時、再びグロンギによるゲゲルらしき事件が。
 そして目撃される白いクウガの噂。
 果たして白いクウガは、かつての力を失った五代なのか。
 事件は本当にグロンギの仕業なのか―――

 というところから始まって、原作の過去エピソードを丁寧に回想しつつ話は進む。
 文章の密度が濃くてものすごい読みごたえ。そしてキャラ描写が上手い。キャラずれ一切なし。
 夏目実加ちゃんだけは、さすがに当時14歳から現在27歳になっちゃってるので、そのまんまという訳にはいかないのだが、まあこれはこれで。過去のエピソードを大人になった今改めて回想、という形で入れ込んでいるので、さほどの違和感もなかった。

 そして最後の最後に、やっとあの人が‥‥!
 さすがにちょっと泣いた。
 本編の13年後の話なんだけど、リアルタイムの五代雄介/オダギリジョーの笑顔がありありと浮かぶラストシーンだったよ‥‥!

(にしても。一条さんが実加ちゃんに迫られて、しかし踏みとどまるシーンがあるのだが、その後にこのラストシーン読むと‥‥腐女子目線でなくても「アンタ絶対五代の方が好きだろ」と突っ込みたくなるよ‥‥)
(まあ「死力を尽くして共に戦った戦友」って仲は、恋愛沙汰とは次元が違う固い絆だからなー)

 という訳で、クウガ小説、大変良かったです。
 感動した!
 この希望を胸にもうちょっと頑張ろう、うむ。


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 二名様のパチに感謝! 一見ゲーム脳に毒されたっぽいソードですが、しかし、双魔がメガテンをプレイ中に判明した事実で、
「あ、コイツ多分炎に弱いぞ」
「え、どれどれ‥‥(コマンド→弱点にヒット&クリティカル!)あ、ほんとだ! ソードさん、いつの間にゲームにも詳しく?!」
「ゲームにゃ詳しくねえよ。でも似たヤツと魔界で戦ったことあるからな」
「リアルファイト経験済みなんだ‥‥!」
 なんて展開があったりしました。楽しそうでいいな!
(たまに読みが外れて、反射を食らって全滅したりもしますが)