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中の人日記・共通点編

 こんなん書いてないで原稿書けよ!と思うんだが、何かが間違ってて全然進んでないところに、その重大なヒントになる気がする特撮展開が怒濤の勢いで押し寄せちゃったんで、ちょっとメモってしておきたいと!

 まず、うちの方ではウルトラマンメビウスが第23話「時の海鳴り」の回でした。
 マリナ隊員の、失われた幼少時の記憶と、それに関するアンヘル星人・桐李との触れ合いの話。
 記憶の欠落が、実は時空を越えた出会いと別れに関わっていて、その出来事が現在のマリナ隊員の人間性や人生の目的に大きく関わっていました、というお話だったんだけど、これがすんごい良かった‥‥!
 未来が過去に干渉することによって、過去がその未来を構築するという時空SF。結局パラドックスはなかったというか、過去への干渉自体が正史であって、どうあってもそれは変えられない、死ぬことになってる人は助けられない、という無情さ。それでも大事な人はずっと心の中にいる、頑張って強く生きていくんだ、というマリナの決意が美しかった‥‥

 そしてリュウケンドーは、こっちは第46話「四人目の標的」の回。
 結束を強める主人公サイドとは逆に、敵であるジャマンガ側で内紛が起こって、というエピソード。
 色々あって増長したレディゴールドとブラッディにボコられ、彼岸を垣間見ちゃったDr.ウォーム。
(この人は敵役だけど、ある意味敵側の良心というか、愛すべきおじいちゃん的キャラでもある)
 それで夢の中?で死んだ盟友・ロッククリムゾンに会い、自分の弔いをやってくれ、そこに魔弾戦士も呼んでくれ、と頼まれる。
 おじいちゃんは盟友の頼み通り、弔いの儀式を行い、不意打ちとかは全く考えず本気で魔弾戦士に参列を頼むんだけど、それを裏切りじゃないかと勘ぐったブラッディとレディゴールドの手によって狙撃されてしまう。
 幸い、懐に入れてたロッククリムゾンのかけらが弾丸を受け止め、おじいちゃんはからくも助かるんだけど、事情を知らない魔弾戦士達には「俺たち本気で参列したのにやっぱり罠だったのか!卑怯者!」と言われてショック!
 でも事態を説明しようとしたら、死角からブラッディとレディゴールドが見ている!ここで迂闊なこと言ったらほんとに裏切り者扱いで抹殺される!
 おじいちゃんは苦悩の末、「引っかかったな愚か者めー!」的な、嘘八百の悪役を演じ、魔弾戦士には怒られながらも、レディとブラッディをごまかすことには成功し、何とか魔界に帰り着く。
 でももう同じ幹部といってもあいつら信用出来ないし、もう魔王様復活だけが自分の願いだ!とすまみまくるおじいちゃんが可哀想だった‥‥

 ボウケンジャーは多分地域で放送にズレはないと思われる「Task.41 メルクリウスの器」。
 前回クエスターのせいで石化してしまったボウケンシルバー・高丘ですが、その魂は時空の狭間で、アシュであるお母さんと一緒にいる、という。
 しかしあのお母さんは本物なのか?あれってほんとに魂がさまよってる場所なの?という疑問を匂わせる端々の演出が‥‥

 そしてカブトは前述の通り、爆燃え展開の第44話だったんですが。
 ‥‥これ全部ひっくるめて、なんで今まで書いたデビ話とか、これから書こうとしているデビ話、今書けずに苦しんでる話とテーマだのネタが被りやがりますか!!!!(爆)
 ‥‥まあ、そういうものが好きだからかぶるんだよね‥‥思考のパターンが一緒というかなんというか。

 正直、ボウケンジャーの高丘とお母さんの異世界での生活シーン見た時、「カナリヤ」で書いた、影様が作ったバーチャル天野家とイオス&騙されるソードじゃん!と思った。
 リュウケンドーの悪役ぶるおじいちゃん見て、今進まなくて困ってる「バラ色の日々」の、「もういいよ僕は悪役で‥‥シバが生きててくれるんならもうそれでいいよ‥‥」的な影様がかぶった。
 カブトでも、「自分ワームだから、あの世界にボクのいる場所ないから!」というひよりを必死で説得する天道のセリフが、まだ書いてない「BEAUTIFUL」とか「ローマの休日」で、影様を深く愛することになる新しいシバのセリフに被りまくりでした。
 大体カブトって、ワームが元の人間を殺して、その記憶から何からを丸ごとコピーして成り代わるので、普通の人には元の人間かワームかなんてほとんど区別がつかない訳ですよ。
 ましてや田所さんなんて、ネイティブワームでありながら人類と社会を守るという、崇高な理念を保ち続けている。でもワームである以上、どっかで元の人間の田所さんと入れ替わってるはず。そうなると、擬態ワームと元の人間の違いって、事故死した人をクローン再生する程度の違いしかないのか?って話になってくる訳で。
(ネイティブは既存の人間に擬態するんじゃなく、最初っからオリジナルな人間として社会に溶け込んでる、という可能性もあるけど、今のとこその辺は明示されてないので‥‥)

 それで思うのが、天道に限らず、死んだ家族がワームとして帰ってきた時、人はどうするのか、という。
 加賀美は弟のワームを泣く泣く倒したけど、あれは弟ワームが、やっぱりこいつは弟の姿をしているだけの化け物なんだ、と思わせる言動をしたからであって、あれがあくまで人間らしさを失ってない田所さん的擬態だったら倒せただろうか。
 ネイティブワームと新参ワームは性質が違うから、と言おうにも、新参ワームだった間宮麗奈とドレイク風間のロマンスの一件がある。かなり前、神代がアレと知らずにほだされてた女ワームもいたし。
 その辺を思うと、影様の中での元シバと新シバとか、シバにとっての正様と影様の位置づけとかを、色々と考えてしまう訳ですよ‥‥
 そもそも影様ご自身が、元の正サタン様の双子の影であるので、元・新どっちであれ「シバ」にしてみれば、影様は「突然現れた、死んだ親友そっくりの双子の兄弟」「もしくは同じ身体を使ってる別人」なんだよね。
 その人に激愛された時、果たしてそれを恋愛対象として見られるのか?前のように友人になれるのか?といったらそりゃ微妙だよな。
 カブトにおけるワーム問題って、何かそれを思い出させるんだよなあ‥‥

 少し話戻ると、天道にとってのひよりって、実は加賀美の弟のケースとはちょっと違う。
 実際には妹はまだ生まれていなかった。ワームが妊婦に擬態したから、その家族としてワームの子供が生まれてきただけで、「既存の家族に」「ワームがすり替わった」訳ではない。
 でもよっぽど「生まれてこなかった・生まれてきたはずの妹」に心残りがあったのか、天道はひよりに元からいた妹の如く執着している。
 で、ダークカブトの擬態天道、あんなに元パーソナリティと顔だけ一緒・中身別人なワームって初めてでは。
 元の人間を殺していないから正確にコピーしきれてないのか、そもそもなんでエリアXに鉄仮面で監禁されてたんだとか、謎は色々あるけど、ともあれ、ひよりと一緒で、元の人間のパーソナリティとは関係ない、ポジションだけが共通の別存在、であることは間違いない。
 そんな状況で今回、オリジナル天道に説得されて、ひよりはとっとと異世界から現世に帰還。
 これってある意味、妹じゃないけど妹だ!と言い張ってひよりに執着する天道と、しょせんガワだけの擬態だしもうこれいらないや、と擬態天道をポイするひより、という恐ろしい対比のような気が‥‥
(仮に天道が死んで、中身も再現率100%コピーの擬態になったら、そん時ひよりはどう対処するんだろうなあ‥‥)

 振り返りもせず置いて行かれた擬態天道哀れ。あれはあれで、そこだけ本物と同じく本気でひよりが大事みたいだったのになあ‥‥。
 こうなると、来週から始まるっぽい擬態天道の復讐が俄然気になる。そして「所詮シバが大事なのは兄弟のサタンだけなんだ‥‥こんな世界いらない壊してやる!」な影様にかぶるという(笑)
 でも影様はその後、もういい、あのシバに愛されなくても僕が好きなんだからそれでいい、何があってもシバの力になろう、助けよう、というモードに入ります。それで新しいシバを得ても、元シバを無かったことにはしないんだよね。そういう、乗り越えた苦悩を大事に胸の中に抱えてるところが、今回のメビウスのマリナに(略)
 というかもしかして、擬態天道もそういう方向に行くのかなあ‥‥何だかんだ言って土壇場でひよりを助けて死にそうな気も‥‥うわあ(涙)
 そんな訳で、カブトに関しては地獄兄弟の幸せと、可哀想すぎる擬態天道の救済を祈ってます。

  ああ、この道はいつか来た道‥‥特撮大好き。たくさんの楽しき電波をありがとう魔王様。次は是非、上がってるネタを上手いことまとめる集中力を下さい‥‥
 考察しまくったから原稿頑張ろう‥‥色々あって、ちょっと危険な状況だけど(涙)