書きかけで難儀してたゼトライは、ようやっと苦難のエロパートを書き終わり、後の説明パートに入りつつあるのだが。
この話に限らず、トッキュウは時々書いてる最中に「これ大口兼悟と志尊淳なんだよな‥‥」と正気に返って頭抱える瞬間がある。
どうしたもんか。
いや、絵を描くヒトはいいよ、多分。二次考えてる時だって、脳内で動いてるのは自分の絵柄だろうし。
しかし小説は否応なしに、実物の映像で出てきちゃうもんだからさ‥‥忘れてる時はいいんだけど、正気に返るとさー。
昨今の女性向け二次は、男性向け並みにエロ描写も露骨になってる傾向があるんだけど、見た感じ特撮はそれほどでもないんだよね。まあそういう人もいるにはいるが、多くはないし主流でもない。
それはやっぱり「三次元の実物がいる」という点で二の足踏む人が結構居るんじゃないかと思ったりしているのだが、どうなんだろうなあ。
まあうっかりすると二次創作物が公式、というかキャラの中の人に捕捉されてしまう可能性があるので、あんまりガッツリしたエロはヤバくて書けないというのも大きいんだろうけど。
(これがハイキューとかだと、もうガチゲイ向けっぽい描写レベルのヒトも相当いる)
(あとほら、今はオフ本とかサイトでなくピクシブが主流だから、「しっかりストーリー展開のある長編じゃなく、書きたいシーンだけ抜き出した細切れ短編を多く書く」という人のが多くて、そうなると必然的にエロもサラッとしたもんになりがちなんじゃないかって気がする)
そんでもって俺は、デビでは「原作っぽい」「キャラが違和感無い」「原作と二次が地続き」「原作を読み返したくなった」というようなお言葉を頂けることが多く(頂く感想九割こういう感じ)、これはほんとに心底嬉しいのであるが、そういう書き方をする人間が半ナマに手を出すと、逆にその原作っぽくしようとする性癖が足を引っ張るという予期せぬ事態が‥‥!
トッキュウの脚本家は小林靖子という大御所のヒトで、本来私はあんまり趣味が合わないことが多いライター。
しかし原作の台詞運びに合わせるために、しつこくDVDを見返していて気付いたのだが、小林靖子の書くキャラは、意外とセリフ回しの再現が難しいのである。
ことに主人公のライトは、それほど癖のあるキャラ付けセリフがない上に、ちょと乱暴な物言いをさせると途端に別人感がマシマシになるという難しいタイプ。
陛下も陛下で、序盤・中盤・終盤と、全部キャラが違うというか、口調はまだしも声のトーンとか喋りのテンションが違うのである。大雑把には、序盤・チャラい。中盤・エロい。終盤・鬱い。‥‥みたいな感じで。
俺が書いてるのは最終回から十年経った頃、という設定なので、もうこの3パターンのどこに合わせればいいのか!と毎度七転八倒するのだった。
それでDVDを見返し続けて、原作のセリフ回し、役者さんの喋り方の抑揚なんかを脳内に叩き込みつつ書くのだが、そうなるとテキスト画面でエロ書きながら、横の動画プレイヤー画面ではご本尊が喋ってる訳で、「あー‥‥これ大口兼悟と志尊淳なんだよな‥‥」と正気に返って手が止まる、というループが(略)
こういう状況でつっかえつっかえ、四苦八苦してエロ書く訳なので、いざ完成するとデビ(や他の二次ジャンル)に比べると(※)、大分詳細を書き飛ばし気味の、細部が曖昧なぬるいエロになるのであった‥‥
魔王様、もしかしたらこのジャンルでは、こういう描写の匙加減を修行しろとのお達しなのですか‥‥!
とりあえずメガテンの時以降、「急がないと人様とネタがかぶる!」という切迫感に追われて(※2)、書く速度はてきめんに上がった気がするけど、次の課題はエロの書き分けか?!と思うと、やっぱり別ジャンルの電波=修行感半端ねえっす‥‥
(※‥‥今までのデビ本で一番エロ頑張ったのは、セルリアと天国旅行と紫の空だと思うんだけど、それでも人様の書くものに比べたら相当ぬるいとは思う。俺エロ書くの向いてないんだよ‥‥。でもトッキュウはそれよりさらにぬるくしてる訳で。そして読み専ジャンルであるハイキューでは相当にどぎついエロが蔓延してる訳で、そこら辺を行ったり来たりしていると、なんか加減とか基準がゲシュタルト崩壊しかかってくる)
(※2‥‥デビの時はそこそこ人がいる時代から、ネタがかぶる心配をしたことは何故かなかった。何つーか、俺が受信する電波って割と特異で、夏冬コミケ+時々シティとごく一部の名古屋圏の本で入手可能なデビ本はカプ不問でほぼ全部読んだはずだけど、ネタ&展開がかぶったことって二、三回あるかないか程度だったんだよね)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
里更新確認!もしくは風邪治せ!的なパチに感謝! 色々と忙しいけど鼻血を抑えつつじわじわ頑張るよ‥‥