(本日昆虫話につき、苦手な方はご注意下さい。←ものはトンボです)
・
・
・
(では、平気な方だけどうぞ↓)
一週間ほど前、イグアナは路上で珍しいものを見つけました。
何かというと、羽が真っ黒なトンボの死骸。
身体の細さから推測するに、恐らく川トンボ系なのですが、ここら辺ではついぞ見たことのない奴でした。
うわあ珍しい! 写メって帰ってネットで種類を検索しようかなあ!
‥‥とか一瞬思ったのですが。
トンボの死骸の写真撮るのかイグアナ。
とも、同時に一瞬思ってしまい。
これ種類ナニ?!名前は何トンボ?!という探求心が、普段低血なイグアナハートを突き動かしてはいたのです。
しかし「虫の死骸‥‥」と一旦思ってしまうと、昆虫の苦手な爬虫類としては、なんか微妙にヤな感じでして‥‥
それで結局写メは撮らずに帰ってきたのですが、今朝の朝刊にこんな記事が‥‥
『地元では絶滅したと思われていたハグロトンボ、○○川で30年ぶりに発見』
そこに乗っていた写真は、どう見ても前日見かけた死骸のやつとおんなじ種類っぽいトンボでした。
‥‥もしかしてあれって大発見だったかも?
やっぱり写メ撮っておけばよかったのか‥‥
イグアナちょっと後悔。
ただ同時に思ったのは、「絶滅したと思われてた」とか、それが「ハグロトンボ」ってものであるとかは、多分それなりに研究とかしてる人でないと解らないことだと思うんだよね。
イグが一週間前に死んだのを目撃してた時みたいに、そこまで貴重なもんだとは知らない人が見かけても、「あー珍しいねー、アレ」くらいしか思わない訳で。
‥‥この前路上で死んでたし、マニアが目撃してないだけで、意外とそこら辺にこっそりいるんじゃないのか? 絶滅危惧種の黒いトンボ。
大発見と言われたシーラカンスが、実はそれ以前から地元漁師の間では割と有名だったみたいに。
里に一匹しかいない赤いイグアナは、ちょっと穿った目でそんなことを考えてみたりしたのでした。