友達がギアスのドラマCD「サウンドエピソード4」を持っていたので聞かせてもらった。
アマゾンで見てみたら、このシリーズは大体、キャラのイメージソング一曲とカラオケ、ミニドラマ二本、という構成らしい。
でもって聞かせてもらった「4」の、ナイトメアの座談会というネタの方。
内容自体はふむふむと普通に聞いてたんだけど、オチ近くのグダグダ大騒ぎの辺りで超マニアックな懐かしネタが混ぜ込まれてて、イグアナすんごいびっくりしました。
何かというと、蜃気楼(ルルーシュの機体)が口走る「みんな一緒にCの世界さ行くだ!」ってセリフが‥‥!
訛り具合からして、これ絶対「妖怪ハンター」(作・諸星大二郎)中の一作「生命の木」のセリフ「おらと一緒にぱらいそさ行くだ!」だよ!
脚本家、歳いくつだ。
とか思わず考えちゃったですよ。
いや、それが解るイグアナ(の中の人)も大概な歳なんですが。
何が凄いってさ、元ネタの漫画は30年近く前の少年ジャンプ掲載作品なんだけど、5話で打ち切りになった作品なんだよね。<コミックスは出た。
でも、この5話打ち切り作品が、のちに妖怪・オカルトものの作家に与えた影響はすんごいものがありまして、色んな作家がネタにしたり、ルーツとして名を挙げてたりする。
(実際そのシリーズは、発表の場を変えて30年経った今もじりじり続いてたりする)
諸星大二郎はデビュー早々手塚賞取ってるし、手塚治虫その人に「自分は天才ではない。天才とは諸星大二郎のような人のことだ」とか言われたりしていた。
そのくらい凄い人なのだが、いかんせん活動が地味なので(今はネムキに書いてるくらい?)、あんまり若い人に知られてる作家とは思えない。
それがいきなりギアスなんて大メジャー作品でネタに混ぜ込まれてたんで、イグアナすごく驚いたのでした。
今のジャンプじゃ存在し得ないよね、後進に影響を与えまくりで、ネタになるほど伝説が生き残ってるような短期打ち切り作品って。
というかこれに限らずその頃のジャンプは、打ち切りでコミックス一冊とか全二巻とかでも、SF史に名を残す名作がいっぱいあったなあ‥‥そういえば星野之宣もこの時期の人だったし。
こういう例を見ちゃってると、今の「人気が出る→引き延ばし」という態勢は、作品の質という観点からはいいことなんかひとっつもないよなあ、とかしみじみと思ったり。
などとつらつらと考えていたら、なんか肝心のドラマCDの内容は、すぽーんと頭から抜けちゃっていたのでありました。
いや、元ネタ知ってる人間からすると、ミニドラマの内容全てが吹っ飛ぶほどのインパクトなのよ、「一緒に○○さ行くだ!」ってセリフのパロは‥‥
てな訳で、旧「妖怪ハンター」は、現在は判型を変えて「海竜祭の夜」と一連の稗田礼二郎シリーズとして刊行されてるので、機会があったら是非読んでみて下さい。
日本神話・妖怪・民俗学オカルトが好きな方には、古典バイブルとして激烈にお勧めいたしますですよ。
(ギアスR2のドラマCDはあんまり勧めない。ドラマがしょうもなさすぎて、声優さんファンでないとどうかなーって感じだった。一期のやつはもうちょっと普通らしいんだけど‥‥)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
おかげでシャケ化を克服して帰ってきました。今は普通の爬虫類です(笑)