セイザーX、こっちでは最終回ひとつ前の第37話「拓人、闇の中へ」でした。
毎度のことながら、何というか、すごかった‥‥!
アインとツバインが、あのスーツに入ってる本体はガス状の気体っていう設定は、単なる「異星人っぽさ」ゆえなのかと思ってたら、この土壇場で人間の入れないところで活動するためだったのか!という。
三クール目で突然「潜入は得意なの」とネオデスカル船に密航して、突然未来からゴルドさんを追っかけてやってきたパトラさんも、なんでこの局面で新キャラ登場? と思ったら、今回前述のアインツバインでも入れないところをフォローするために、力業担当のゴルドさんを連れて潜入! という。
他にも、出会った時はほぼ同世代だったシャーク隊長と宗二郎さんが、未来との行き来で再会した時は親子ほども年が違っちゃってた訳ですが。まだ達観しきれないシャーク隊長が、先に年取っちゃった宗二郎さんに「あとは未来を作る者たちに任せようじゃないか」と言われるシーンとか!
最初は人の話を聞かない暴れ者だったたっくんとブレさんが、仲良くなるにつれ共にめざましい成長を見せて今回の諸々の発言に到ったとか!
到底全部上げきれないような諸々の設定の昇華とか、ひとつひとつが意味の重いセリフとか、この面白さと出来の良さは一体何事ですか!という感じでした。
凄すぎ。近年、こんだけ希望と正義に満ちあふれた、前向きな子供番組があっただろうか‥‥
希望と言ったって、セイザーXの世界観はけっこうダークです。
宇宙海賊に支配された暗黒の未来を変えるため、セイザーXの面々が侵略直前の過去に来て戦う、という、タイムパラドックスネタなんですが、中でもシャーク隊長なんて、元々海賊の一員でありながら脱走し、海賊の撲滅=子孫である自分の消滅であることを予期しながらも戦いに挑むという設定ですよ。
しかも隊長は、瀕死の重傷でコールドスリープ中だった親友・ジャッカルさんを置いて脱走した訳だけど、ジャッカルさんはそれを裏切りと取って逆上、シャーク隊長をつけ狙い、そのままとうとう和解しないで死んでしまうし。
(ジャッカルさんは親友なのに黙って置いて行かれたと怒っていたっぽい。しかし訳を話せばジャッカルさんが進んでついて来ちゃうのが解ってたからこそ、巻き込みたくない隊長は黙ってた訳で。←この辺がシバっぽい)
設定だけ聞くとかなり重い話です。でも、作中では、あくまで夢と希望を忘れません。それがまた絶妙の展開とキャラ設定によって、説教くささのかけらもなく見る人の心に届くという凄さ。
それがあと一回で最終回ですよ‥‥寂しいなあ‥‥
(ちなみに都会ではもう終わってる。こっち二週遅れ放送なので)
超星神シリーズ、もっと続いてくれればいいのに。
――――
p.s.
セイザーXとリュウケンドーは、こっちでは数回放送遅れなので、あんまり気にしたことがなかったのですが、もっと遅れた放送の地域もあると最近知りまして。
それで「ネタバレになっちゃったら申し訳ないかなあ」と、最近サブタイトルを一行目に明記してから書くようにしたのですが、これで大丈夫だろうか‥‥
あと、いつもパチとコメントを下さる皆様、ありがとうございます。
普段特に何もリアクションしておりませんが、いつも嬉しく小躍りし、大変励みにしております。
このご恩は最低二日置きのこまめな日記と、定期的な6のつく日更新でお返ししたいと思いつつ、日々精進いたします(^_^)/