の2巻が出たので買ってきた!
(ファミ通文庫「B.A.D. 2 繭墨はけっして神に祈らない」)
ダッシュで読んだ。
相変わらず面白かった。
前巻に比べたら血とか贓物分はやや少なめだったけど、まあそれはそれで。
主人公は、異能の家に生まれた、チョコしか食わない14才のゴスロリ少女(でも口調は影サタン様)・繭墨あざか。
と、学生時代のストーカー女のせいで、腹に鬼の胎児を抱える羽目になった小田桐勤。女難の相があるというか、女に限らずおかしい奴とか化け物に懐かれやすい難儀な人。
(文体はこの人の一人称形式なんで、実質こっちが主役と言えるのかも知れん)
で、2巻では、一巻のゲストキャラっぽかった嵯峨雄介がしっかりレギュラー化していた。
こいつがまたいい味出してるんだよなあ。絶望を突き抜けて見た目能天気になっちゃった人で、何かっちゃー持ち歩いてるバットで殴りかかるという。
てな感じで、このキャラ設定だけで食いつける人は、読んで損のない感じですよ。
実際、一巻は結構売れたっぽくて、新刊にはさまってるお知らせペーパーでの扱いが大きかった。
お約束とか解りやすさって大事だよなー、とつくづく。後はいかにその料理方法が上手いかってことか。
ただふと思うのだが。
この話って、流血・臓物・家系と血筋の恩讐ドロドロ系ではある。
しかし、それを書いてる作者の精神構造の闇とか歪み的なものはあんまり感じない。
異常なものを異常だと思ってる健全さがなーんとなく見えるんだなあ。人ごとっぽいというか、描かれる「おかしいもの」が様式美っぽいというか。
それはいいことなのか残念なことなのか、どっちかのう。
いかんせん、本気でアレなものは一般受けしないので売れない、というのは愛する古橋秀之を見るに明らかなので、まあいいことなんだろうなあ、この人の場合。
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
更新確認!っぽいパチ複数名様に感謝! 最近ちょっとデビの方に比重行ってて、里ネタの方があんまり進まなくて申し訳ない。なにぶん電波状況次第、自分ではコントロール効かないもんで‥‥それでもどちらもじわじわ続けたいと思っとります。スローモー爬虫類。