という訳で夏コミの話をば。
前日(コミケ一日目・13日)に東京入りしたんですが、その時既に東京は涼しかった。
涼しいというと語弊はあるかも知れないが、一日中うっすら曇ってて、「青森から来てみたら何この熱帯!」という感じではなかった。むしろ連日「ここ東北だってのに‥‥」な真夏日記録を更新してた青森より涼しかったような気も‥‥しかも東京は行く先々で効き過ぎるほどクーラー効いてるし。
その延長でか、コミケ二日目当日も、やっぱりうすら曇ってて楽だった。
遅刻恐怖症の榊は、早朝4時起きで身支度し、6時にホテルをチェックアウト、7時半までには会場入り。
りんかい線はそこそこ空いてるし、会場もまだガラガラで設営が超楽! どんだけ荷物広げても人に迷惑掛けない! 気楽!<それだけのために毎回早朝入りする小心者。
(過去には到着が早すぎて、会場が開いてないこともあった)
今回、ゆうパックの宅配事故を恐れて荷物を一部手搬入した。のだが、蓋開けてみたら無事届いていた。
というか、皆がゆうパックを避けてウエストウイングを使ったり、印刷所から在庫分も送ってもらうなどの裏技を駆使したっぽくて、ゆうパックの引き渡し場所はガラガラだった。並べられた段ボールの量が、通常の半分もなかったかも知れない。
ただ安心したのも束の間。伝票の「さかさま厳禁」ってとこにチェックつけといたのだが、箱が思いっきり横倒しに置かれていた‥‥「さかさま厳禁」は横にだったらしてもいいって意味じゃねえー!
とりあえず中身が無事だったので良しとする。
(というか、そういう事態をも懸念して、相当に厳重に詰めておいたからこそ無事だった)
でもって8時半くらいには設営完了。
急遽来てくれることになった売り子友人も到着。なんか彼女が乗ってきたりんかい線で人身事故があったとか聞いてびびる。
あとで、連番じゃない反対隣のサークル(※)の方も同じ電車に乗っていたことが判明し、「すっごい血溜まり広がってましたよね‥‥」「大丈夫だったのかなあの人」という不吉な目撃談で盛り上がっていた。恐え。
(※‥‥いわゆるお誕生日席の内側だったので、本来背中側の並びに当たる、番号の続いてない隣接スペースがある。出雲サークルさんだった)
そして10時開場。
少し向こうの方に、開場前からものすごい列が出来ていたのだが、それが一斉に動き出し、何故か拍手が上がる。なんかムカついたがつられて拍手ってしまった。ううむ。
後で聞いたら、東方プロジェクトの本家へ向かう列だったらしい。それがまたすっごい人数で、そのさまはなかなかしっぽの見えない長い長い蛇の如し。
結局、密度の濃い列は一時間近く途切れず、その間は入り口からシャッター前出口まで、ホールが分断されていた感じだった。あすこ人通れたのか?
あの通路に面して配置されてたサークルさんはさぞかし難儀だっただろうな‥‥かなり気の毒。
東方本家の他、同じホール内には他にボカロ、ハガレン、デュラララ。案の定一般が入り始めると、通路の向こうさえ見えないレベルの大混雑に。
しかし会場は意外と涼しい。外がうすら曇っているのと、あまりに大人数が一斉移動するためか、定期的にいい風が吹き込んでたんだよね。とりあえず去年の夏よりはすごく楽だった。
(去年は暑さと酸欠で、3~5冊一度にお買い上げ頂くと暗算が出来ないレベルでへたばっていた。今年は暗算大丈夫だった。<情けない判断理由)
かといってお客さんが少なかったかと言えば逆で、なんか地味にたくさん人が来た。
後でペーパーの減り具合をチェックしてみたら、むしろ狂乱の去年より多かったくらいだった。
一人いらしてお買い上げ→お話する→ひとやすみ→次の方が(略)みたいな、常時満遍なく誰かが寄って下さる感じ。
そんで、推定いつも来て下さるっぽい方(新刊のみお求め)とか、「最近デビにはまったんですよー!」という方とか、「昔デビ好きでしたー! 通りかかったら目に入って!」という方とか、「当時サイト持ってたんだけど色々と事情があって閉鎖を(略)でもまだ好きなんです」という方とか、デビ関係だけでもえっらい沢山の方とお話しした気がする。
他にも人里リンクの方々とか、元デビ/現別ジャンルのお友達とかとも久々に再会し、色々と差し入れとかお土産とか頂いた! 皆様ありがとうございます!
しかし例年より楽とはいえ、やっぱり夜行バス徹夜の寝不足でボケボケしていたので、榊の脳はローディング止まり気味‥‥唐突にフリーズしてはプツッと会話が途切れたりしてた気がする。すみませんでした‥‥
そんな感じで、去年の夏に引き続き、やっぱり何だかデビ人口が増えてる気がする。
ボケボケしてたんで、最近はまったという方に「どこから何のきっかけで?」と聞くのを忘れたのが悔やまれる‥‥
まあ複数の大ジャンルが同日だったんで、そのついでに寄って下さった方が多かったんだろうけど、寄れれば寄るよ!って人は潜在的なデビ人口として計上していいよなあ。
しかも理由は解らねど、今回は神双の人が特に多かった。新刊の「CALL改」が出るのは解るけど、十年以上前に出した「球根」が今もじりじりと捌ける謎。
うちは複数カプを取り扱ってるから、新刊じゃなくても「特定のカプ本だけ下さい!」って方が毎回結構いらっしゃる。それが今回は神双に偏ってた感じ。
「球根」を出した当時は、原作の盛り下がりタイミングに当たっちゃって「しまった刷りすぎたー!」と思ったんだよなー。それが今「あの時どかっと刷っといて良かった‥‥」になってるという。
やはり読み手向けにもどっからか神双の電波が出てるのだろうか。いつかシバサタンの波も来ないだろうか‥‥
(イオソ/ソーイオとシバソと神双は、昔から人様の本がいくらでも読めた。連載中には瞬間最大風速で80スペースもあったことのある、サンデー系としては結構伸びたジャンルだったし。しかしさすがにシバサタンはほぼ自分がパイオニア。他には滅多に本がなかったので常時飢えている。しかも人様の本による先入観が無いので好みが厳しい)
あと、新刊・かつ美麗な表紙絵を頂いた「CALL改」が一番売れるのはまあ当たり前だろうと思う。
しかし「絶対売れないだろうけど自分が欲しいから作るぜ!」という理由だけで作ったネコ受WEB再録本「Love Sauce」がそこそこ売れたのが嬉しかった!
新刊下さーい、と漠然と手を伸ばした人に「ちょっと待てソレはイロモノだ大丈夫ですか!」と聞いては「大丈夫ですよ!」と言われたりなんかして。
問われて改めて表紙の注意書き(サイト掲載分の注意書きの詳細版)を見、「‥‥ゴメン」と戻した方は一名様のみ。むしろこっちが当然の反応かと思っていたので意外。イロモノが受け入れられると超嬉しいー!
(ある意味シバサタンもこの感覚かも知れん。いや、書いてる方は真剣に、どっちのカプもイロモノなつもりはないんだけどさ、実は‥‥)
そして直接デビじゃないけど、ちょっと楽しかった出来事。
通路を流していた方がふと歩み寄ってきて、ポスター(幸猫作・CALL改の表紙絵。B3サイズ)をまじまじと見つめて一言、
「綺麗な絵ですね~!」
「ふはは、綺麗でしょー! 絵師さんに描いてもらった頂き物だけど」
「すっごい綺麗ー。上手いー! これ、絶対メジャーでしょ!」<原作が?絵師が?(その辺突っ込みそびれて不明)
「いえ十年前に連載終わったマンガですけどねー」
というやり取りからして、多分「デビデビ」という原作マンガの存在も、ここいらがサンデースペースであることも知らないっぽい人らしかったが、まじまじとポスターを鑑賞して行かれた。
何かすげえテンション上がった。ありがとう幸猫&通りすがりの人! 通りすがりの人はいつか原作を読んでくれ! 面白いよデビデビ!
久々に会ったお友達と「三好先生、同人誌でもいいから復活しないかなー。でも隣にスペース取って座っていられたら超困る!‥‥と思ったけど、原作者が参加申し込みしたら二次創作カテゴリじゃなく創作少年ジャンルか!」などという話をした。
その友達の弟さんがプロ作家で、自分本を出した時にはやっぱり創作少年だったとか。そういえば「カルラ舞う!」の永久保貴一が同人誌出してた時も創作少女にいたっけと思い出したり。
‥‥安心していいのか残念なのかよく解らない。まあそんな日は来ないと思うけどそれも微妙‥‥
で、あとデビ関係ない余談。
・誕席隣の出雲サークルさんの方がボーカロイドもお好きだとかで、同じくボカロの人である売り子友人と盛り上がり、メルアド交換まで進展していた(笑) 私も色々お話しさせて頂いて大変楽しかった。いいな異文化交流!
・すぐ隣の島がハガレンだったので、そのコスプレさんが沢山いらした。中でも白眉だったのが、リアルにおっさんで体格のいいキング・ブラッドレイ大総統! 姿勢が良くて、身のこなしの重厚さとかがすっごく本物っぽかった。
私・売り子友人・出雲サークルさん&そのお友達数名で「総統だ総統だすげー似てるー!」とキャアキャアしていたら、さすがにご本人にも気付かれた。そして「うむ」って感じで軽く手を振って頂き、俺達さらに盛り上がる(笑) それっぽい態度物腰って大事だな! すげえ格好良かった。
・去年くらいから「聖☆おにいさん」のブッダのコスプレさんをよく見掛ける。しかしさすがに全員女の子で、イエスさんはヒゲと痩せ具合が難しいせいか滅多にいない。のだが、今回女の子二人組のイエスとブッダを目撃!「神仏だ! 神仏がペアで通った! 何か縁起いい!」と盛り上がる。
その少し後、今度はリアル男性のイエスさんを目撃! しかもヒゲ髪共に多分地毛で、痩せ具合とかがすっげえ似てた。いいな神仏。メガテンのルイさんとデビの影サタン様という、二人の魔王様を信仰している榊ですが、神仏にもちょっと信仰が揺らいだ(笑)
・去年の夏に続いて、またも天井の辺りでセミが鳴いていた‥‥
色々と恐いことを想像してしまい、俺だけがひっそり恐かった。<恐いので内容は明かせない。
そんなこんなで、暑さもさほど厳しくはなく、色んな人とお話し出来て、まともな新刊のみならずイロモノ新刊も結構売れたという、三拍子揃った楽しきコミケでありました。
お越し下さった方々、ありがとうございました。
冬もスペース取れたら頑張るぞー!
(コミケ&デビにあんまり関係ない上京小話は、思い出せたらまた後日書くかも知れません)
御礼‥‥パチパチとコメント、ありがとうございます(^_^)/
かように大変充実したコミケでした。暑さはどうも感じ方に個人差があったみたいで、ジャンルごちゃまぜであちこちのサイトの日記を回ってみたら「曇ってて割と涼しかった派」と「人混みで死ぬほど暑かった派」に別れていました(笑) ううむ、謎深い。あるいは配置ジャンルによってリアル温度差があったのだろうか。
連打の方もありがとうございます!「お帰りー!」っぽいパチに感謝! まだちょっとべろべろですが、早く次の電波を受信出来る体調を取り戻したいです。デビ電波ビリビリ~。