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マーズアタック!

 何かというと、先日発売になったデモンベイン外伝小説「斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲」(スニーカー文庫刊・著者/古橋秀之)ですよ!
 このシリーズは元々、

1.斬魔大聖デモンベイン
  (18禁ビジュアルノベル・PCゲーム)
2.斬魔大聖デモンベイン「無垢なる刃」「魔を断つ剣」「明日への翼」
  (スニーカー文庫刊・涼風涼によるノベライズ三部作)
3.機神咆哮デモンベイン
  (全年齢版・1のPS移植)
4.斬魔大聖デモンベイン「機神胎動」
  (スニーカー文庫刊・古橋秀之によるオリジナル外伝)
5.機神飛翔デモンベイン
  (ノベル+アクション・PCゲーム)
6.斬魔大聖デモンベイン「軍神強襲」
  (スニーカー文庫刊・古橋秀之によるオリジナル外伝2作目)

 こんな感じで展開されておりまして。
(この間にWOWWOWでアニメ化とかされたけど、出来はいまいち微妙らしい。←BS環境がないので見てない)

 でもって、古橋秀之はイグアナが神と崇める作家でして。
 正直、デモベに手を出したのはPS移植と4の古橋版外伝があったからでした。うちのPCは古すぎて、最近のゲームとか動かないから、PC版の存在を知ってはいたけど、プレイしようとは思わなかったのですわ。
 同じ理由で機神飛翔をプレイ出来ぬまま、「機神胎動」とこの度発売の「軍神強襲」を読んだところ、どっちも微妙に「機神飛翔」とリンクしてるらしい‥‥ゲームをプレイ出来ない悔しさと、神作家の外伝がオフィシャルに逆輸入された喜びとをふたつながらに抱えたイグアナは、一体どうすればいいものか(^_^;)

 元々デモベのライターの鋼屋氏は、イグと同じく気合い入った古橋信徒だそうで。実際デモベ本編にも、時々古橋小説で見覚えのある文章がちらほら出てきたりするくらい。
 そんなだから多分鋼屋さんも、古橋外伝の嬉しさ爆発で、機神飛翔に胎動の設定逆輸入したんだろうなあ。
(胎動のオリジナルキャラだったはずのアズラッドが、後日発売になった機神飛翔にちゃっかり出ていた)

 で、「軍神強襲」はデモンベインの外伝として普通に面白かったのと、長く飢えていたフルハシ分を補給できたので、イグアナは嬉しさにふくふくとしっぽを振っています。
 新しい本なので内容は書きませんが、今回の新キャラのエドガーが、デモベのキャラでありながら、スレイマンやデイルズといった黒フルハシ系のぶち切れキャラだったのもまた嬉しく。話のオチも、かなり無情でありながらも、デモベらしい希望がちょこりと隠れていて大満足です。
 難を言えば、少しボリュームが足りないかなあと思わなくもないのですが、まあ外伝だし、本編を引き立てるためにはこれでちょうどいいのかな、という感じでした。

 それとちょっと余談なのですが、作中に、

「ひとたび魔道に踏み込んだ者が再び人間の世界に居場所を得ること、自らの意志で人類の代表戦士となること―――そのような考え方を、汝はダーレスから学ぶことができるやもしれぬ」

 というアル・アジフのセリフがあるんですが、この「代表戦士」って言葉には「チャンピオン」ってルビが振ってありまして!
 これは多分、コルムやエルリックやエレコーゼといった、ムアコックの小説「永遠のチャンピオン」シリーズを意識しているのではないかと。古橋と並んでムアコックを崇めているイグアナは、さらに嬉しさ倍増ですよ!
(あのシリーズも、数多の平行世界で法と混沌の神々が相争い、ループしたりずれ込んだりキャラが別世界に飛ばされたりと、デモンベインの世界観に通じるものが少しある。ちなみに真メガテンもムアコックからかなりネタ引っ張ってます)

 そんな訳で、イグにとってはデビデビもメガテンもデモンベインもムアコックも、同じ系統の「この道はいつか来た道」でして。
 なのに現状では機神飛翔をプレイ出来ないのが心残り‥‥
 あれも是非PS移植してくれないかなあ。
 魔王様にお願いしよう、そうしよう‥‥


 p.s.夏コミ新刊、出来てます。正月のアレの再録とかありますが、新作コメディ二本も入ってますので、既読の方はお許し下さい(^_^;)
 御礼‥‥パチパチとコメント、ありがとうございます(^_^)/