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錯覚

 先日、とある民家の前を通りかかった時。
 広~い玄関ポーチの脇に、パーソナル除雪機が置いてあるのを見掛けた。
 パーソナル除雪機とは、その名の通り個人・家庭用の小さめの除雪機。
 小さめとは言っても「リヤカーよりはまあ小さい」~「大きめの芝刈り機よりははるかに大きい」くらいのサイズ。
 なのでそれなりの置き場所がないと買えないし、お値段もけっこうする(10万~20万くらい)。
 なもんだから、レッドは「うわー憧れの除雪機だー、商店でもないのにでっかいやつ持ってるなあ羨ましいー!」と思ってついまじまじと見つめてしまった。‥‥のだが。
 ふと気付くと、除雪機の横に人影が!
 うわーおうちの人いた?! 羨ましく凝視しちゃったよこっ恥ずかしいー!
 ‥‥と、あわあわと思ったのだが、その一瞬後よく見たらば。
 立っていたのは人ではなく、帽子と上着を装着された、木彫りのクマの立像であった。
(そこんちの人の趣味らしい、チェンソーアートっぽい170cmくらいのやつ)

 ‥‥あーびっくりしたー‥‥つーかクマで良かった(笑)
 なんかつい、ずっと昔どっかのマンガで見た「北海道で猛吹雪の中を歩いていたら、誰かが後をつけてくる気配が。すわ変質者か?!と思って振り向くと後ろに立ってるヒグマ(もっと怖え)」というネタを思い出してしまったが。
 でも里だと、人姿より獣姿の方が防寒性が高いって種族の人が、よく獣姿にヒト服着用で歩いてるんだよね‥‥
「振り向くとヒグマ」は里ではリアルで有り得るのがより怖いです。
 人里と違って実害は全くありませんが、元人間のヒトだと多分、五倍くらいはびっくりするだろうなあ。


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 下級悪魔猫舌説ですが、これには実は詳細なマイ世界観設定があったりします。ので、そのうち何か熱々のメシ食うシーンがある話に織り込みたいものです。そういうなかなか書けないでいる設定が、デビでは沢山あるですよ。<描写じゃない「説明」って結構ウザいものだから避けがち。
(ちなみにパンに関する設定は、既刊「見てないようで見てる」で何とか織り込んだ)