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勝ち負けの行方

 レッドの中の人・榊は先日上京した際、捜し物をして池袋西部の化粧品フロアを絨毯爆撃いたしました。

 愛用していた某社のアイライナーが減ってきたので、同じものを求めていったのですが、目指す色は廃番になっていたのです‥‥
 それで、20を越えるような他社カウンターを全部回って、似た色を探したのですが、妥協出来るものはついに見つからず。
 しかしその時中の人は、本屋に行った時の話で前にも書いた時のように、「目当てのものはなかったが、何か買って帰らんと気が済まない!」といいう状態になっておりまして。

 それでふと目を止めたのは、某社のマスカラ。
 これがまた、以前別の会社の限定色だった、今はない色にちょっと似ておりまして。
 そのマスカラも、似た色を随分さがしたけど結局なかった、という色なので、これを代わりに買って帰るのもいいかも‥‥と、かなり買う気満々でテスターを見ておりました。

 で、化粧品カウンターのアドバイザーさんというのは、お客に声掛けする際、相手のメイクの何かをちらりと褒める、という手を使ったりします。
 これは別に心にもないお世辞を言ってる訳ではなく、その人が何を好きか、というのを掴むためでもある訳で、そこから似た系統の自社製品を勧めたりする訳ですね。

 自分がその時見ていたのは、ちょっと珍しい系の青みのマスカラだったのですが、それをひねくり回していた手に、やっぱり青み薄紫のマニキュアを塗っていたので、「青系が好きそうだ」とピンと来たらしいアドバイザーさんは、開口一番、
「素敵なお色のネイルですね」
 と言ってくれました。
 しかし。
 確かに珍しげな色味が気に入ったので塗っていたマニキュアだったのですが、実はそれは100円ショップで買った代物でした(^_^;)

 コミケの荒波をくぐって帰ってきても、一週間近く剥がれなかったことを考えると、100円とはいえ大層品質のいい品物だったのは確かです。
 しかし、顔にも普通にみっちり厚塗りしていったのに、まず褒められたのが100円ネイルとは。
 顔塗りに精進が足りなかったのを負けと思うべきか、お高い外資のカウンターで、100円ネイルを褒められたことを勝ちと喜ぶべきか、中の人はちょっと複雑です‥‥


 御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/