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ゴーカイジャー第7話!

 例の如く極力短めに‥‥!<放っておくとものすごい長文に(略)

・アバンタイトルでマーベラスがつまみ食いするウインナー旨そう。と思ってたらOP後にプリマハムのCMでゴーカイジャーソーセージが! 何という優れた販促シーン‥‥!
・「虎の子」を探しに行くも、おばちゃん洋品店でヒョウ柄服を重ね着され虚脱してるジョーが妙に可愛い(笑)<そして「豹だし」と突っ込まれる。
・行動隊長の名前「パチャカマック13世」が「長くて覚えづらいな」とか言ってるワルズ・ギル殿下(その後もしょっちゅう言い間違える)。継承権末席の末っ子かも知れんが、これが一応王子様とは、ザンギャック帝国の未来は真剣に危ない。
・宇宙拳法。そして磁石拳。それは果たして拳法なのかと(笑) もしかしてアレか? 気功的なもので金属とか金属じゃないものを身体に貼り付ける謎の人。<謎のままじゃん。
・ジャン来た! ビジュアルもキャラも変わってねえズッキーすげえ! ちゃんと中身ジャンのまま、でもちょっと大人になった拳法の師匠してる!
・ジャンのペンダントについてるのって、ロン/無間龍を封じた慟哭丸だよなあ。それをチラ見していじる仕草がわざわざ入ってたってことは、あれ今後封印が解けて、第二次レジェンド大戦に噛んできたりするのか?
・虎の子と間違って連れてきたトラネコにザリザリされるナビィ(笑) ネコ可愛いー。

・で、磁石拳(笑)で武器を封じられると、肉体派じゃないアイムとハカセはちょっと弱い。ので、ジャンに拳法を教わろうと弟子入りしたアイム。それとは裏腹に、ハカセは普段から鍛えてるジョーに「ジョーとかマーベラスは元々強いけど、自分なんか頑張っても無駄だし」と逃げ口上言うのだが、
 1.ただ夜空を眺めてるのかと思ってたルカが、「力じゃ男にかなわないし」と流れ星探しで動体視力を鍛えてた。
 2.ダーツで遊んでたっぽいマーベラスが、実は手首にものすっげえ重いバングルつけて鍛えてた。
 と知って「このままじゃ駄目だ!」とアイムに一歩遅れてジャンに弟子入りする、って展開が上手い。ゲキレンって「暮らしの中に修行あり」が前半の決まり文句だったんだよ‥‥!
・そんで拳法修行中、ザンギャック出現の呼び出しがあって「戻ってきたらまた修行の続きを」と言う二人に、

「いや、俺が教えることなんかもう何もねえよ」「修行なんて本当はどこでも出来るんだ。高みを目指し、学び、変わろうとする気持ち。それさえあればな」

 ってジャンが言うんだけど、「高みを目指し、学び、変わる!」ってゲキレンOP前の決まり文句ではありませんか。これまた織り込みが上手え!
・それで「マスター、最後によろしければお名前を」と問うたアイムに「俺、漢堂ジャン。虎の子だ」「ええ?!」ってなったところに、

「知らなかったの? マスタージャンは虎に育てられた戦士、ゲキレンジャーのゲキレッドなんだよ!」

 って弟子の子供が誇らしげに言うシーンがまたいい‥‥!
 そういえば戦隊シリーズは、異形の力を身につけたがゆえに世を忍ばねばならぬライダーとは逆に、割と世間に知られ認められてるヒーローが多いんだよなあ、と今さらながらしみじみ。重いライダーと明るい戦隊、という東映の二本立て戦略は素晴らしく正しい。

・宇宙拳法の行動隊長は、インサーンの改造を受けて「宇宙科学拳法」にグレードアップして出てきたけど、どう見ても改造後の方が弱くなってます。「使い手にセンスがなかったのね」そういう問題では多分ない(笑)
・その後のジャンとマスターシャーフーのシーンがこれまたいい。野生児で頭の中身だけお子様だったジャンが、ちゃんと弟子を見守る師匠モードになってるよ!
・ラストのガレオン内部シーンもいいなー。冒頭ではあれこれ押しつけられて右往左往してたハカセが、「モニタ直して!」と引っ張るルカを拳法の返し手でいなし、つまみ食いしようとするマーベラスをいなし、逆に持ってたフライパン押しつけるとか、冒頭と同じシーンをちょっと進化させてループすることで、この一話の中での努力と成長がうまいこと描かれてる。
・次回予告「スパイ小作戦」って、「大」作戦じゃないんだ(笑) なんかツボった。

・惜しむらくは、はっきり作中で「暮らしの中に修行あり」ってセリフ出しても良かったんじゃないかなー。ゲキレン見てない人にはその方が解りやすかった気がする。
・脚本家はいつもの荒川さんじゃなくて香村さんか。でも違和感なかったな。デカレン回のドギー出ずっぱりを見た後だと「ジャンの出番少ねー」と思うんだけど、ゴーカイ勢に焦点を合わせた話の構造としてはあれ以上出せないのもまた確か。

 ‥‥つとめて短く!と箇条書きにしてもこの長さか!
 ゴーカイほんと濃い。そして上手い。
 何かゴーカイ見るたび思い出すんだけどさ、落語では「笑わせちまったらおしめえよ」ってのがあるらしい。名人ともなればただ笑わせるんじゃなく「さっすが上手えなあ!」と目の肥えたお客さんを唸らせないといかんのだ、とか何とか。
 ゴーカイは正にその域だよなあといつもしみじみする。みっちりと中身が詰まってて、「どうとでも取れる」思わせぶりなだけってシーン(※)が一切無い。ざっと見で適当な感想とか書けねえよ。<なので当日すぐは感想上げにくい。
(※‥‥「暗示されてる」&「想像の余地がある」のと「脳内補完しないと意味解んない」は断じて違うのだ)

 特撮はゲスト脚本家入ると一気に駄目になることがよくあるんで、このまま人数抑えてクオリティ保って行ってほしいなー。