先に余談。
先日のニホンオオカミの話について、ちょい訂正追記しときました。
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でもって本文。
うっかりへたばっててネタを溜めすぎたので、極力かいつまんで‥‥<かいつまんでも長いが。
◇千邪の封魔師◇
ケロケロA掲載の封魔師ですが、相変わらず面白いよ!
前の感想を書いた後、ここ数回はしばらく、果てしなく広がって妖魔を増やしていくシズミダタリから逃げる一行(個別逃亡中)が順繰りに描かれています。以下、三ヶ月分を前後してかいつまむ。
・この辺八月号~九月号
片腕を失った朔之進は、とりあえず貼り札でダメージを軽減しつつ、清彦さん(総本山からの刺客の一人だったけど、現状を見て朔之進に賭けてみることに決めた)に話を聞く。
シズミダタリ封印の儀式には子供の命が必要。案の定、朔之進は前回の生け贄に使われる予定の子供だった。
でも朔之進が逃がされて儀式が行われなかったので、シズミダタリの力はさらに増幅。それで総本山は次の儀式で十人の子供を使おうとしており、その一人が清彦さんの子供、という衝撃の事実が。
朔之進、怪我と失血でフラフラながらも、清彦さんの話に何か閃いたらしく「私の考えが正しければ、シズミダタリも子供達も救える」
(総本山には新たな儀式のために用意された封印の御縄があり、それで何か打つ手があるらしい)
という訳で、朔之進と清彦さんは総本山を目指すことに。
一方、藍羽・赤羽兄弟(初期に身内に潜む敵として出てきたけど、その後和解して仲間になったポジション)。
シズミダタリは白爛丸の無意識の影響か、朔之進の気配を追ってくる。ので、朔之進の切り落とされた腕を囮に、藍羽が単独行動でシズミダタリを引きつけて他の皆を逃がす。
(茜が「兄上の腕を置いてはおけぬ!」と朔之進の腕を拾って走り出した時は、てっきり「後で何か元に戻す方法が!」って展開かと思っていたら、そのわずか6ページ後に藍羽が「これを囮に時間を稼ぐ」だったので「エエそっち?!」ってなったが‥‥児童誌なのにハードだ‥‥)
しかしどうにかシズミダタリを撒いて逃れた赤羽が、兄の藍羽を探しに行くと、藍羽はシズミダタリの邪気に触れてしまったらしく、立木に自分を縛り付けたまま妖魔化していた!
それで赤羽や朔之進を攻撃してくるも、まだ完全に人間の意識を失った訳ではないらしい。しばし絶望していた赤羽も、再会した茜・萩原師範にその話を聞いて気を取り直し、皆で朔之進を追って総本山へ。
・この辺今月号(十月号)
そして当のシズミダタリ=白爛丸は。
御縄が切れた瞬間、封印されていたシズミダタリとしての邪気が吹き出すと共に、白爛丸の意識は中に押し込められたとかで、気付くと真っ暗闇の中にいる。
「おまけにこの身体‥‥情けないったらありゃしねえ」
と呟く白爛丸は、なんとちっこい子猫の姿! 肉球をにぎにぎするコマが超可愛い!
‥‥などと萌え萌えしている暇もなく、
「‥‥そうか。縄が切れてオレの中にあった黒いのがオレから出てきて、中と外が入れ替わったんだ」
「そういうこった。もうおめえの出番はねえ」
と答えて現れたのは、何と少年型白爛丸の黒バージョン! こっちはシズミダタリとしての邪心の部分らしい。
‥‥ということは、シズミダタリを浄化しても、猫としての白爛丸は助けられるフラグでは!?
とか小躍りしている読者をさておき、シズミダタリと子猫・白爛丸の会話はどんどん深刻なことに‥‥
シズミダタリは切り落とした朔之進の腕を(意識世界でそれどっから出した?)、子猫白爛丸の前に放り投げて踏みつけて、
「このオレ様を浄化するなんてほざきやがって。あの野郎、ぶっ殺してやらなきゃ気がすまねえ」
そう言った上に、子猫白爛丸を容赦なく蹴っ飛ばす(あっさり一コマなんだけど、ここ超痛々しい)。
「そんなにアイツが好きか? (中略) アイツはオレ達を殺したがってんだぜ?」
「違う! 朔之進はオレのためを思って浄化させようとしてんだ!」
「結局あの世送りだろ? 一緒じゃねえか」
挙げ句シズミダタリは「(お前のせいで)大事な利き腕を奪われたんだ。出会ったことを後悔してるだろうぜ」と、猫心にとどめを刺して消えていく。
闇の中残された子猫白爛丸は、蹴られてヨロヨロの身体を引きずって、転がっている朔之進の腕に這い寄るんだけど、
「ごめん‥‥ごめんな朔之進‥‥」
ってモノローグの後、斬られた腕に縋っての、
( 冷たい )
ってのがもう‥‥大人だけど、児童マンガでマジ泣きしそうでした‥‥
全くもって、何でこんな面白い作品のコミックス出さないんだよ角川ァーーーー!
今さら三頭身ファイブレインなんて凡百のメディアミックス始めなくていいから、もうちょっとオリジナルの作家を大事にしてやれよ‥‥
(ちなみにケロケロはヴァンガード目当てで買い始めたけど、封魔師を始め「少年怪奇王」とか「どうぶつの林」とか「もりもりものがたり」みたいなオリジナル作品が地味に面白い。メディアミックスの皮を被っていながら「でもこれ既に微塵もエヴァ関係ないオリジナルだろ‥‥」な「エヴァX」も最近面白い。最初は子供向けのぬるいおっぱい担当漫画だったのになー)
◇バトルスピリッツ覇王(ヒーローズ)◇
アニメもケロケロの漫画版も面白く見てました。どっちも今回で最終回だけど! ああ‥‥
バトスピは前シリーズであるブレイブの途中から見始めたんだけど、覇王になってからも面白かったなあ。
ブレイブはレアカードの力で世界の破滅を救う系の話で、覇王は普通の子供達がカードバトルを通じて成長していく日常系。世界観とかは全く別の話なんだけど、どっちも面白かった。
というか、「何でゲームのカードに世界を救う力とかが秘められているんだよ‥‥」と思ってしまう榊のようなタイプには、覇王の方が好みだった。
(ぶっちゃけ同じカードアニメであるヴァンガードの、大風呂敷すぎて収拾がつかない世界観設定・色々置き去りで雑なキャラ心理の描写・終わらない地獄巡り展開のグダグダがあまりにもひどいので、全てに無駄なく丁寧なバトスピ覇王が余計輝いて見えた。たまに作画は崩れたが)
(ちなみにグダグダなのはアニメ版ヴァンガだけで、マンガ版は普通に面白いままです)
しばらく闇落ち展開してたライバルのテガマルも、魔法が解けたとか正気に返ったと言うよりは、むしろ実力をつけた上で初心に返ったという感じで、安心と納得の最終回でした。
その伏線か、最終回手前の回で「テガマルはアマテラスドラゴンの魔性に取り憑かれているんだ!」的な見方をしていたハジメに、少し年上のマナブが「(お家再興の夢を叶えて)彼は僕らより先に大人になったんだよ」みたいなことを言うシーンはちょっと新しかったと思う。
アマテラスドラゴン一強で、しばらく出番がなかったレギュラーカードが、最後に総登場してラストバトルを彩ったのもよかったなあ。しかもテガマルの過去カードのみならず、しばらく「切り捨てた”元”仲間」的な扱いだったチヒロとコブシのメインカードまでをデッキに入れてた!という展開は本気で嬉しかった。
最初はなかなか勝てなかった主人公のハジメが、段々と腕を磨いて強くなっていく流れも不自然さがなくて、納得のエピソードの積み重ねがあったし、登場時にはウザキャラと思われそうな周辺キャラも、毎回それぞれに見せ場があったのもよかった。
贅沢を言えば、フラグ立ってたっぽいテガマルとチヒロをもうちょっと追求‥‥!と思わなくもなかったが、まあ児童アニメだからなあ。恋愛要素は邪魔がられるだろうしなー。
そもそもチヒロの両親は縁談組む気になってたみたいだけど、当人達はあくまでバトスピつながりの「テガマル組」って意識で、いまいち恋愛要素無かったし‥‥
でも最終回でチヒロが目をキラキラさせてテガマルを見てたので、今後なんかあるかも!という雰囲気だけは描かれてたよなあ。この微妙さがかえって上手いよなー。
来週からの新シリーズも面白いといいな、バトスピ。
◇ゴーバスターズ◇
安定してる。それほど好みではないけども。
正直、主人公三人組があまり好きではない。キャラ的にも役者さんの顔的にも。
でもマサトと樹液とエンターは好き。
エンディングがフルダンスバージョンになり、マサトと樹液が加わったので、そこだけわくわくして見ています(笑)
(キャラが踊ってるエンディングが好きなんだよね‥‥アバレンジャーとかセイザーXとかゴーオンジャーとか。ゴセイは中身はダメダメでも、エンディングのダンスバージョンだけは好きだった‥‥)
◇仮面ライダーウィザード◇
フォーゼの後番組。
なーんとなく、龍騎とブレイドを足して二で割って、キバと響鬼を振りかけた感じですが、まあ今後に期待。
(フォーゼは最初からグダグダだった&こまけえことはいいんだよ!なノリなのは解っていたので、もうアレはアレで‥‥)
(ダークネビュラに送ったふりして実は死んでません眠らせてあります、だったはずの園田先生とかキャンサーとかどうしたんだよ‥‥というのも、多分突っ込んでも無駄なのであろう‥‥)
余談だが、ナレーターが炎神マッハルコンの人かーと後で気付く。いや世間的には多分ワイルドタイガーの人なんだろうけど、俺にとっては炎神マッハルコンなんだよ! 中井和哉がヒラメキメデスの人であるように。
◇吉井和哉&THE YELLOW MONKEY◇
・TRUE MIND "NAKED" (初回生産限定盤) [DVD] 10月21日発売予定
http://www.amazon.co.jp/dp/B008VURHES/
・Romantist Taste 2012 [Single, Limited Edition] 10月10日発売予定
http://www.amazon.co.jp/dp/B0094BPGXM/
何故今さら‥‥と思いながらも、勿論ポチッたともさ!
8月29日発売の「点描のしくみ」も入手済みだ!
・点描のしくみ
http://www.amazon.co.jp/dp/B008AK2BHW/
にしても、イエモンのDVDは三枚出るんだが(「野生の証明・NHKホール」と「FOUR SEASONS・日本武道館」、そのふたつを同梱した、おまけつきの初回限定版)、それとRomantist Taste 2012のジャケが全部同じなのはさすがにどうなんだ。
(アマゾンで「THE YELLOW MONKEY ミュージック」を検索して、同じジャケ写が四枚並んでいるのを見ると、何のエラーかと一瞬ぎょっとする)
「点描のしくみ」はこの前Mステに出たけど、今のご時世ならカップリング曲の「海へ行こう」でもよかったかもなあ。
今回はまあ映画タイアップだからオファーがあったんであって、吉井がメジャーに売れてる訳ではないから、歌う曲を選ぶ余地なんかないんだろうけど‥‥
(でも久々に見たMステの内容があまりにアレになっていたので、吉井を出すのは音楽番組としての最後の矜持的な何かがあったのかも知れぬ‥‥)
「海へ行こう」はこんな↓歌詞でして(要flash)、
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120829-133
洋楽ののんびりカントリーフォークみたいな曲調とは裏腹に、繰り返し聞いてると泣けてきます。
いや、表題作の「点描のしくみ」も普通にいいけどね。あれは歌詞のラストに、
「当たり前の景色の中に宝物あったんだ」
ってフレーズがありまして‥‥夏コミのお見舞いシェキル本で正にそんなネタ書いたので、色んな意味で七転八倒しました。うう。
まあ「海へ行こう」を聞いて涙ぐんでいても、録画してあったガンダムageを渋々消化して、いつまでも「僕は戦いたくない!」とかほざいてるキオを見ると苛々して「じゃあガンダム降りろよ!でなきゃ戦えよ!」と思ってしまうのはやむなしですが。<ファーストでアムロが追い詰められる気持ちは解るが、ageのアレは解らん。
そして唐突に思い出すんだけど、「信長協奏曲」のサブローくんは、戦国時代に飛ばされて周りでザクザク人が死んで、たまに自分が狙われたり目の前でバシャッと血が飛んでも、意外とケロッとしてて「あーびっくりしたー」で済ましてたりするよなあ。
単純に元から肝が据わってるたちなのか、「現実と虚構の境目が曖昧な現代っ子」的表現なのか、あの人のメンタリティは割と謎だ。
(他の混入現代人は警察官とヤクザだからまだ解るが、サブローは特にヤンキーでもなさそうな普通の高校生っぽいから特に)
戦国ものと言えば「へうげもの」も面白く見てる。NHKアニメの常として、展開が遅くて続きが気になるので、そろそろ原作に手を出そうかと思っているところ‥‥
全くもって日曜は、消化せねばならぬ録画が多くて大変だ。
大変だけど、見るものが多いのは嬉しきことかな。
(ただしガンダムageは既に惰性で見てるし、星矢Ωはそろそろ投げたい‥‥<ファイブレインはとうに予約削除した)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
二名様のパチに感謝! デビキャラに関するケーススタディは、脳の調子が悪くない限り、あのように果てしなく湧いて出ます。まあ単発過ぎて、本にも小ネタにも使えない系ばかりですが(^_^;)
それともこのパチは「PSPと3DSを両方買うといいよ!」的な背中押しか?! しかしハッカーズとサマナーの広大すぎる&くそ意地の悪いダンジョンマップを、携帯機の画面サイズでどうやって網羅しろと‥‥な懸念に、未だ二の足を踏んでいます‥‥困り。