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中の人日記・読書編

◇ハイキュー!!

 アニメ版が終わってしまったのでぐったりしています。
 まあ原作はまだまだ続いているので、いいっちゃーいいんですが。
(結局コミックスを全巻揃えてしまったよ!)
 アニメ版面白かったなー。
 よく出来てたよなー。
 やっぱスポーツものだからさ、アニメで動いた時のスピード感とか解りやすさとかがすごくよかったんだよね。
 しかもほぼ「原作そのまんま」で、あの時間帯のアニメ化に付き物の変な改変とか捏造エピソードとかキャラの崩れとかなかったし。
(マギとかハガレンでよくやってた、突然二等身になって無駄なギャグ入れてくるノリがすっげえ嫌いだった。原作のストーリー展開を無駄にいじり回すところとかも)

 原作8巻分でアニメ2クール。
 コミックスは12巻まで出てるので、もうちょっと溜まれば二期あるかなあ。
 あってほしいなー、このままのクオリティで。
 このマンガ、基本的に嫌な奴が一人もいないし、薄ら暗い不愉快ネタもないので、スポーツにおける努力と才能のせめぎ合いを、毎回ハラハラドキドキと楽しく見ていられたですよ。

 そういえば、昔デビと同じ時期にサンデーで連載してたバレー漫画の「リベロ革命(レボリューション)!」も好きだったなあ、と思い出したり。
 あの時期のサンデーは名作揃いだったんだけど、今に至る編集部問題が既に始まってた時期だったので、リベロもちょっとダルい回り道展開の末(アレは何かのてこ入れだったのだろうか)、明らかに打ち切りな終わり方だったんだよなあ。
 ハイキューはジャンプだから、引き延ばされるか打ち切られるかの二択なんじゃないかと思うけど、とりあえずは原作の続きを楽しみに待っています。


◇はたらく魔王さま! 0巻

 過去編が出たのはいいんだけど、買っただけでまだ読んでない。
 前にも書いた通り、エンテイスラ編辺りからなんか面白くなくて絶賛盛り下がり中(イグの購読意欲として)。


◇ハコニワフールズ ―精霊、火炎放射魔、古い顔― (佐々山プラス 著)

 電撃文庫の新刊。
 ハーレムものとか異世界ナントカではなく、結構正統派の、いい意味でラノベらしいラノベだと思う。
 細かいことを知りたい人は、電撃公式の紹介ページを見てもらうとして、

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866858-3/

 大雑把なあらすじ。
 ちょっとした事情から大金持ちな田舎の村は、フリーダムにも程があるわ!という状態。子供達が都会に憧れて出て行ってしまうのを防ぐため、その財力で子供が絶対退屈しない、特異な村社会を作り上げちまったのである。
 そのため子供達はもうやりたい放題。でっかい水鉄砲、というかサバゲー用みたいな電動ウォーターガンにエタノールを詰めてライターを仕込んだ、即席火炎放射器を打ちまくる”炎の魔法使い”通称兄(アニ)さんっつーヤバイ人までいる始末。
 そんな田舎に、「精霊族のリリネット・ブルーグラス」を名乗るコスプレ少女が紛れ込んできて―――という感じで話は始まる。

 リリネットはどっからどう見てもただのコスプレした家出少女で、しかも精霊がどうとかの設定も、聞けば聞くほど穴だらけ。
 でもここの住人(というかフリーダムな子供達)は、誰一人そこには突っ込まない。自分達がやりたい放題な分だけ、他人のやりたいことにも文句をつけない/全力で釣られてやるという風潮らしい。
 そんでリリネットを巡る争奪戦が始まり、山道を爆走するバンガーレースに突入することになるのだが、自動車レースなのに参加者は小学生・中学生・高校生だったりとなんか色々とヤバい。火炎瓶が飛び交ったり、消火器で煙幕張ったりとかものすさまじい。

 主人公は数年前に都会から越してきた人で、最初はこの村ヤベえ!って驚いたものの、そのうち「あの不自由な都会にはもう二度と戻りたくない」と思うようになった人。
 リリネットは正にその都会から逃げてきた女の子で、最初は面食らったこの村のノリにも段々と馴染んでいく。
 読む方にも、最初はこの村ヤベーと思わせておいて、実はそのフリーダムにはそれなりの自己主張とか、子供個人の自己責任で成り立ってるということが段々解ってくるのが面白い。
 最初はただの危険人物っぽく描かれる兄さんも、終盤頃には「うわー兄さん素敵!」って思える展開もまたよかったなあ。

 榊は感想とか書くのが下手なので、もうちょっと細かいことを知りたい人は、アマゾンレビュー(現在一件あり)を読んでみることをお勧め。解りやすくてよく纏まってます。
 ただし、表紙絵とか見返しのあらすじはもうちょっと頑張れ!と思った。
 あれじゃせっかくの内容がよく解らないよ。勿体ない。

 という訳で、この作者の次回作に期待。
 ハコニワの二巻目があるともっといいな!