※マイ設定の天野兄弟は、子供の頃のしつけの延長で、自分の分のお菓子やアイス(のパッケージ)にマジックで名前(イニシャルもしくは「俺」「僕」)を書く風習があります。
相変わらず、コウモリネコに人外ネコミミ萌えを注いでいるっぽい双魔を見て、ある日突然神無がキレた。
「ちょ、何?! そのマジック何?!」
「さっき買ってきたアイスの蓋に名前書いたからな‥‥」
「それで僕の顔に何を書こうとしてるのさ!?」
「ついでだ」
と、易々と取り押さえた双魔の頬に、マジックででかでかと「神無」と書き込み、
「‥‥よし」
「『よし』じゃないよ!!」
どうにか神無を振り払った双魔は、あわあわと居間をまろび出た。そしてすぐ脇の玄関にある姿見をのぞき込み、思わず奇声。
「うわあー! ひどい! 神無ひどいよ!! せめて見えないところにしてよ!!」
「見えないところならいいのか」
「よくないけど!!」
「だったらネコにエロ目線向けてるんじゃねえ!‥‥この際だ、ネコにも『シバ』とか書いておくか‥‥」
「ちょっと待てぇー! コウモリネコはオレ様の使い魔だぞ!!」
事態を聞きつけたソード(の魂)が、悪魔の卵から慌てて飛び出るも、神無はそれをぺしと迎撃―――したのだが、しかし。
「えい!」
その一瞬の隙を突き、双魔がマジックを奪取した。
「じゃあ神無にも僕の名前書くよ! いいよね僕のなんだし!」
「まあ‥‥それはそうだが‥‥」
意外と抵抗なく、というか、そう言われるとまんざらでもないのか、神無の頬にもマジック書きで「双魔」の文字があっさり完成。
「‥‥(バカップル‥‥)」
と、ひっそり成り行きを見守っていたイオスが内側でげんなりと呟く中、ソードが一言。
「‥‥なんかお前ら、中身が入れ替わってその目印に名前書いてるみたいだな」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
‥‥そして沈黙が広がってしまった。
―――
余談。
「あ、普段ソードさんが身体使ってる時は『ソード』、僕の時は『双魔』って書いておくのはアリかも?」
「待て、普段誰にそれを知らせる必要があるんだ‥‥(しかも顔に書いてまで)」
(このネタ、後日にちょっと続きます)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
更新確認!っぽいパチに感謝! 昆虫ネタですみませぬ‥‥しかし「スズメ蜂ウォーター」は実在するのです‥‥数年前のお歳暮の時期に「東北六県の名産品コーナー」にあってビビりました‥‥私の知ってる限りでは、期間中一個も売れてなかったけど‥‥そして二度と取り扱いなかったけど。いや仮にイグがアレ贈られたら、ビビる通り越して恐いというか、送り主の悪意を疑うレベルというか!
クマとかサルのヒトみたいに、昆虫食に抵抗ないというかむしろ好き、ということがはっきり解ってるヒトに贈る分にはいいと思うのですが、それを人里のお歳暮コーナーで扱うのは博打が過ぎるわ!と思いました。うう、虫恐いよう‥‥<なのに苦手を克服しようとして近付いてしまう心理‥‥そこからも脱却したい‥‥