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中の人日記・冬コミ編

 という訳で大雑把な冬コミレポをば。

 まずは一日目。
 この日は一般で買い物だったので、夜行バス降りて身支度し、ホテルに荷物だけ預けてメシ食ったらビッグサイトへ直行。
 用があるのは東館のハイキュースペース。
 りんかい線で駅に着いたのが8時半、列に並んで落ち着いたのが9時。10時開場で列が動き出し、10時半には入場出来た。
 夏は西館の方に並んだのだが、会場周辺をぐるっと回って丸一時間歩かされたので、例え買い物が西でも東側に並んだ方がいいっぽい、と悟りを開く。

 でもってハイキューは東館のA~Gくらいの配置。
 入り口に近いGの辺りからAへ向けて買い物して回ったのだが、久々に踏み込んだ人気ジャンルはやはり混んでいた。
(といっても、昔々の大ブームジャンルに比べたら、全然「歩けるじゃん」程度ではあったのだが)
(真の大ブームジャンルの混雑は、通路で人をかき分けて歩くのにすら難儀するレベル。ハイキューはさすがにそこまでではなかった)

 そんな感じで、しばし順調に買い物して歩いていたのだが、Bブロックの偽壁大手で引っかかる。
 Bブロックは壁配置ではなく、壁の真向かいの島なのだが、ここがどうやら隠れ大手だったらしく。
 島スペースなのにシャッターの外に列が出来てて、一時間並ぶってどういうこったい‥‥
(普段は書店通販なので、サークルの規模を知らなかったのだ)
 ここですっげえ引っかかってしまって、その奥のB配置スペースに辿り着いた時には新刊完売してた。がっくり。
 しかも並んでたBサークルの列から見える某シャッター前サークルには列が無かったんだよね。並ぶスペースが広い+流すのが早い、のコンボだったとは思うんだけど、「こっちのサークルと場所替えろよ‥‥」「配置ミスだよね絶対」と一緒に並んでた人とも愚痴りあってしまったよ。
 で、結局そこともう一ヶ所、A壁の大手の手際の悪い牛歩列で足留めを食らってしまい、残るA壁サークル×2を断念。ここは書店通販でいいや‥‥

 そんでこの日の買い物は終了し、一時くらいに会場を出た。
 断念したA壁二ヶ所と、間に合わず完売したB配置二箇所を除いて、この日の収穫は30冊ほどでした。
 重かった。
(最寄りのロッカーが空いていなかったので、その荷物を抱えて新宿と池袋までまで買い物に行った。くっそ重かった‥‥)


 そして二日目。
 朝から小雨が降っていたのだが。私が外に出た時は霧雨程度のもんで、傘を差さなくても済む感じであった。
 しかし七時半頃着いた会場では、一般待機列の人がみんな濡れたカッパを着て、列には荷物だけ置いて物影に避難していたので、さっきまでは結構降っていたっぽい。‥‥俺だけラッキー?
 そんで入場して設営を大体終えた頃、売り子RさんとMさんが到着。Mさんは結構雨に当たってた感じだったから、やはりどうも俺が外を歩いてた時間だけプチ晴れ気味だったらしい。

 でもって開場すると、近所にペダルスペースがあるせいか結構な人出だった。
 やはり西館といえども、上側と下側では賑わい方が全然違う‥‥!
 例の如く本の出は悪かったのだが、周りに人通りがあるのと無いのとでは雲泥の差ですよ、気分的に。
(しかし隣に男性向けっぽいサークルが配置されてて、色々とアレだった。人の流れがうちを巻き添えに避けていくという地味なダメージが‥‥)

 そういえば、西で賑わっていたのはやはりペダルだけで、サンデー系スペースは全体的に賑わってる感じがなかったなー。マギの辺りとか全く混んでる感がなかったもん。凋落早すぎだろ。
 進撃の巨人は見える範囲じゃなかったのでよく解らんかったが、調査兵団のコスプレの人は多かった印象。
 マガジン系はまだ盛り上がってる+ペダルはチャンピオン系だしで、サンデー系だけが落ちぶれてる感は否めなかったなあ。
 実際俺も、ノベルが打ち切られてからはサンデーに読むものないままなんだよね‥‥もうちょっとしっかりしてくんねーかな、サンデー‥‥<主に本誌。WEBとか派生誌は結構頑張ってる感じがするのだが‥‥

 でもって今回売り子のMさんは、元々デビ仲魔の某サークルさんのお友達&売り子さんで、ご本人は現在ジャンプ系のヒト。なのだが、活動ジャンルとはまた別に「狼の口~ヴォルフスムント~」という中世ヨーロッパが舞台の砦攻防マンガのファンで、その流れで(?)なーんか「完全犯罪における死体の隠蔽法とは」とか、中世ヨーロッパの拷問恐ぇ、中国人も恐いあの拷問の発想は頭おかしい、的な話で盛り上がってしまった。
 バラした死体を除雪車のラッセルに巻き込ませれば粉砕されて見つからないんじゃ?とか、いやしかしその準備段階として血抜きするのが面倒すぎるよ!とか、そういえばドラマの「相棒」で、死体を溶かしてドブに流して完全犯罪か、と思われたが、解け残った歯を執念の捜査で発見して、インプラントから身元特定!って話があったよ!とか、黎明期のネット小説「絶望の世界」に「細かくバラしたパーツを、新聞紙とビニール袋に包んで普通のゴミに埋めるようにして少量ずつ捨てればまず見つからないよ」ってネタがあったとか、何か延々とそんな話に‥‥コミケのテンションっておかしいよな‥‥(遠い目)
(でも絶対バレるって、な話で、成毛厚子の人肉シチューマンガで、鍋に眼鏡が入ってたのはおかしいだろ!とか、愛人が出来て妻を殺した肉屋が、その肉をちゃっかり店で売ってたのはいいのだが、領主の食ってる料理から妻の指輪が出てきてバレたドイツ?の話とか、話は果てしなく盛り上がったのだった‥‥)


 あと死体関係ない・コミケもあんま関係ないデビ的余談なのだが。
 売り子Rさん(シバソのヒト)が、何かの流れで「でも原作でソードが好きなのは結局イオスなんですよねー‥‥」的なことを仰って、その時は突っ込みそびれたのだが、いやーそうかな?とイオソでもある私はふと思った。
 原作でさ、最初にシバと対決した神社で、

イオス「勝算はあるんですか?」
ソード「ねえよ!」

 って会話があるじゃないですか。
 つまりソードはあの時点で既に「シバには勝てない」ってはっきり思ってるんだよね。
 そんでここからがマイ世界設定における妄想になりますが、イオスは何か、そういうソードの意識を鑑みるに「じゃあ私に勝ち目無いじゃないですか‥‥」的な感じがややあるんだよね。「ソードの取り合い」の土俵にすら上がれてない、みたいな引け目が。
 しかしシバの方も似たようなもんで、これは多分まだ書いてない魔王転生でのやりとりだと思うんだけど、イオスのそういう引け目に対して、シバが
「しかしソードが勝てるまで食い下がっていくのはお前だろう」
 的なことを言うんだよね。
 シバにしてみれば、ずーっと勝負つかないのに「それでも勝つまでやる!」って食いついてくソードの執着は自分には向けられてない、と思ってる訳で。
 だもんで、これは「ソードがどっちを余計に好きなのか」って単純に計るのは無理な問題だと思うんだよなあ。そもそもの前提が違うというか、「どっちかを取る」って割り切れる関係性じゃないというか。
(そう思ってるからこそ、俺はイオソとシバソ両方書けるんだよな、多分)
 まあそんな訳なので、イオソとシバソは両方矛盾なくアリだと思うのですよ。どっちかを当て馬扱いしなくてもさ。うむ。


 そしてさらに余談。
 今回、お土産の一部に「焼きそばバゴォーン」を持って行ったのだ。
 何それ?と思ったヒトは、多分関東以南のヒトであろう。
 これはカップ焼きそばなのだが、何と、東北信越限定商品だったのです!
 いや、この前のペヤング騒動で初めて知ったんだよね‥‥
 何か関東以南ではペヤングの回収以降、一平ちゃんとUFOの対決状態らしいんだけど、こっちではバゴォーンがそもそもシェアナンバーワンな訳で「何言ってんだバゴォーンがあるだろ」と思っていたのであるよ。
(宮城が舞台のハイキューの二次マンガでもそんなネタ見た)

 今回、ひょんなことからあれが東北信越限定商品だと知りまして、ネタ土産に持って行ったのでした。
 そんでMさん(北陸人)、Rさん(東北人)に、
「知っているか! バゴォーンは東北信越限定商品だったんだよ!」
「な、ナンダッテー!」
 とか話していたらば、島の斜め後ろスペースの方が、
「今バゴォーンの話をしましたか!」
 と身を乗り出してこられて(笑)
 バゴォーンは以前は全国展開商品だったので、それを覚えていて「懐かしい名前が!」と振り向いてしまったとのこと。
 そんで、
「かくかくしかじかで、今は東北信越限定で売っているんですよ!」
「ナンダッテー!」
 なやりとり(二度目)の後、では一個差し上げます!とお渡ししたら、お返しに「ご当地ゆるキャラ家康君」の絵のついた「チョコ餅」というお菓子を頂いてしまった。
 うち帰って頂いたら美味しかった! 正にエビでタイを釣った気分であった。

 そんなこんなで、売れない割にはやたらと楽しかった冬コミは終わったのでありました。
 ちなみに帰り道は晴れていた。魔王様のご加護に感謝!

(なお、魔王様の加護は「難を完全に回避する」という方向には働かない。雨は降るけど当たらなくて済むとか、吹雪だー出掛けるのヤだなあ‥‥と思っていたら、出掛けた先がガラガラですぐ用を済ませられるとか、事故るけど無傷とか、嫌な相手と大喧嘩して嫌な思いするけど、その後相手が色々やらかして悪評が立ち、俺の否は全く問われず逆に同情されるとか、そんな微妙な助けられ方がデフォ)