まずは初夢の話から。
元旦は疲れてたせいか夢は見られず、多分3~4日辺りに見たやつだと思うのですが、その内容は何か微妙でした。
ガラパゴスの従姉妹から電話がかかってきて、
「合コンあるんだけど、人数が足りなくてさー。それで美人連れて来いって言われてるんだよねー」
とのこと。なのでイグは、
「んー、でもイグアナ美人じゃないからダメだなー」
と断って電話を切ったのでした。
‥‥何を暗示してるんだ、この夢は。
でもって、東京では年末に放送が終わってるリュウケンドーは、こっちでは第50話「未来をひらく鍵」でした。
前回、巨大昆虫っぽい姿だった大魔王グレンゴーストが、Dr.ウォームのおじいちゃんを取り込んで、今度は人間サイズの、しかし何か顔の恐い第二形態に変化!
それが、リュウケンドーのパワーアップのおこぼれで、パワースポットのエネルギーを取り込み、さらなる第三形態に! しかしこの姿がまた妙にキモい‥‥
何というか、サイズは巨大な怪獣レベルなんですが、人型でも怪獣型でもなく、蝶の骨組みというかスジだけ残して、羽毛ともモヤともつかない白っぽい何かをぶわぶわと発しているというか‥‥その片側に、巨大な目玉がひとつついてるんですよ。こんな感情移入の難しいデザインの敵も珍しい。単に悪役というより、やっぱり人知の及ばない異界の存在なのだなあ、としみじみ思ったですよ。
一方、大魔王がその形態になる少し前、リュウガンオー不動さんと、リュウジンオー白波は、人間形態の魔王にボコられて捕まり、十字架にくくられちゃってました。
(リュウケンドー・剣二はその前に吹っ飛ばされて、からくも病院に運び込まれていたので捕まっていない)
それで身動き取れない中、町の人の9割が大魔王の力の影響でジャマンガの使い魔と化しつつあるというゴウリュウガンの報告に、
「一か八か、魔法爆発でも起こして大魔王と差し違えるか!」
とちょっとヤケ気味に言う不動さん。
しかし隣でくくられていた白波が、
「早まるなオッサン!」と拘束を解こうともがきながら、「‥‥俺にも鳴神のバカがうつったみたいだ」
今まで割とクールで、そういうことを言いそうになかった白波のセリフに不動さん茫然。
「白波、お前‥‥」
「あいつはどうしようもないバカだが、最後まで諦めずにあがくだろう! 兄貴分のお前が諦めてどうする!!」
むちゃ格好いいぞ白波!
この人は今までのキャラがキャラなので、この土壇場での絶叫がものすごく効いてました。
そして気力を取り戻した不動さんと白波が、再び拘束を解こうと暴れている頃、剣二は過去魔弾戦士だった時の記憶を取り戻したゲキリュウケンから、大魔王を倒すためのパワーアップについての知識を得る。
でもこれは、パワースポットのエネルギーを解放するというものなので、同時に大魔王もその力を得てしまう。それを覚悟の上で、それでもやる!と剣二=リュウケンドーはパワーアップ! その力で、大魔王だけでなく、リュウガンオー不動さんとリュウジンオー白波も力を取り戻し、十字架を引きちぎって参戦!
それで強化した三人の魔弾戦士の皆さんが、それぞれ「魔弾戦士・魔弾龍・獣王」の三位一体×三=九位一体の総合攻撃で大魔王を撃破!
この一連の流れはものすごい爆燃えでしたよ! 複数体いた獣王も、それぞれ究極合体して全員戦闘に参加してるし、見せ場的にとどめを刺したのはリュウケンドーなんだけども、三人の魔弾戦士が力を合わせてこその勝利!というのは間違いなく、「要らない子」が誰もいないというすんごい総力戦でした。
また、この戦闘後、ゴウリュウガンが「大魔王グレンゴースト、完全消滅」と報告。
変身を解いた三人は、アルティメットキーが消えるのを見ながら、
剣二「行っちまった‥‥」
不動「ついにやったんだな」
そこでお調子者のザンリュウジンが、
ザン「ああ、オレと鋼一(白波)のおかげだぜ~」
とか茶化すんだけど、白波がすんごい晴れ晴れした顔で不動さんを剣二を見ながら、
白波「違うぞザンリュウ。‥‥みんなで力を合わせたからだ」
‥‥白波ーー! お前なんて立派になって‥‥!と、思わずイグアナ涙ぐんじゃったよ。いやマジで。
何故かというと、白波という人は魔弾戦士の一人でありながら、元々敵でも味方でもない、ちょっとアンチなキャラとして登場してました。
白波は子供の頃の両親の死を、ショットの天地指令(つまり不動さんと剣二の上司)のせいだと勘違いしていて、その復讐のためだけに生き延び、あけぼの町に辿り着いたという経緯があるんですね。
だから最初のうちは、魔物に行きあえばとりあえず戦うけど、あくまで敵は天地指令。だから剣二と不動さんにはかなり非協力的でした。
やがて敵は天地ではなく、ジャマンガ幹部のブラッディだと知っても、「だからってお前らの仲間になった訳じゃない」とか言ってて、協力して戦うのも状況が状況だからしょうがなく、って感じだった。
それがそのうち、町の人と少しずつうち解けていき、剣二や不動さんが手一杯の時、この人達を守れるのは自分だけなんだ、と自覚するにつれ、常に仏頂面だったのが少しずつ笑顔を見せるようになり、やがて自主的に協力して戦うようになり。
そうして第39話「光の翼が星に舞う」の頃には、衛星軌道にある敵の攻撃要塞グレンスターを撃破するため、剣二を宇宙まで打ち上げるブースター役を買って出て、「あとは任せた!」と剣二を残して成層圏に落ちていくシーンは鳥肌ものでしたよ。
(忙しい時だったので感想書けなかったけど、この回はリュウケンドー屈指の爆燃えエピソードでした!)
そういう、周囲を顧みない復讐鬼→守るべきものを得たヒーローへ、という成長の奇跡が、作中で一番明確に描かれていたのが白波なんですね。
剣二と不動さんは、魔弾戦士になる以前から既に警察官だったので、市民のために戦う、ということには元々疑問を抱いてない。面倒だとか、なんで俺がこんなことを、という思考自体が最初からない訳です。敵の攻撃メカの中に閉じこめられた鈴が、「私はいいから町を救うために攻撃して!」と言うシーンで、剣二は「リュウケンドーはみんなを守るヒーローだぞ! お前一人だからって見捨てられるか!」的なことを言ったりするシーンもあったし。
でも白波はそうじゃない訳で。この人は下手すると、両親と一緒に死んだと思われていた小学生時代から、一切の社会生活から切り離されて、復讐の戦いのためだけに大人になった人なんだよね。まともな教育も多分事故以来受けてないだろうし、友達は意志を持つ変身アイテムであるザンリュウジンだけ。
こういう人が、「みんなで力を合わせたからだ」と言えるようになったというのはすごいことなのではないかと思うのですよ。また、そこに至るまでの経緯もしっかり描かれてきたので、その白波のセリフはすごく説得力をもって響きました。
大魔王を倒したのみならず、こういう人ももう不幸じゃないんだ! ってのは、特撮の描写としてすごく大事なことだよね。よかったよかった‥‥
でもこんな大団円を迎えても、あと二話あります、リュウケンドー(笑)
メカニムーンとして復活するも、感情を消されて便利ロボ扱いのまま再び倒されたジャークムーンが復活するらしいので、まだまだ楽しみです、残り二話。
そして今週の地獄兄弟。
(もはや興味の焦点が「カブト」本筋では全くない)
何やら白夜の写真を拾う矢車さんと、路地裏っぽいところで熱出してへたばってる影山。
(真冬に片袖の取れた服でうろうろしてるからだよ、と突っ込んではいけない)
影山はこの少し前のシーンで、配布されてたワーム感知ペンダントを、兄貴の分もと二つぶんどってきていたんだけど、この発熱は何かそれと関係があるんだんろうか‥‥
「ひどい熱だな」
と額に手を当てる兄貴に、ペンダントを見せつつ
「どうってことないよ。‥‥それより、兄貴の分も貰ってきたんだよ」
という影山。でも兄貴は興味なさげに立ち上がり、
「いらねえよ」
影山は急にその脚に取りすがり、
「兄貴!‥‥俺を見捨てないでくれよ‥‥!」
‥‥おいおい‥‥
地獄兄弟になってからの影山って、本気でうんざりしてるっぽい兄貴とは裏腹に結構幸せそうなんだけど、それでもこの「見捨てられる」「自分は必要とされてない」って不安(※)は払拭されてないんだなあ‥‥何かすごく痛ましい。
でも兄貴は笑って、
「バカ言うな。‥‥見ろ、俺たちにも掴める光がある」
と例の白夜の写真を見せる。
「一緒に来い。真夜中の太陽を求めて。‥‥白夜の世界へと」
‥‥一見、すごくいいシーンなんだけど、何やら不吉な予感がひしひしと‥‥
まず、かかってる音楽が、いつも何かが微妙な時に使われる曲だし、影山の発熱の原因も怪しい。ペンダント二つってのもますます怪しい。
もともとカブトは、ことあるごとに「○○もワームなんじゃ?」「こいつももしかして途中からワームと入れ替わったんじゃ?」「ライダー全員ワームなんじゃねーの?」みたいな疑惑が囁かれていて、豹変して再登場した矢車さんも、ワーム疑惑ありと言えばありなんだよね‥‥
あのペンダント、どうやらネイティブには反応しないらしいので、地獄兄弟がどっちもネイティブワーム、って可能性は払拭しきれない訳で。
うう、次回が恐い‥‥
(※)‥‥そういえばまだ地獄にはまる前に、加賀美に「じゃあお前が友達になってくれよ!」って言うシーンがあったりした。
まあ、天道に蓮華との料理対決させられるシーンで、名店お取り寄せの料理を「作りました」って嘘言って並べちゃうような、後先考えない小ずるいところが、影山が人に信用されない理由なんだけど。
でも天道みたいなオレ様超人だの、後先考えない闇雲な(ある意味はた迷惑な)努力だけで事態かき回して突っ走るうちに何とかなっちゃう加賀美だの、組織の仕事として幼女誘拐までさせる三島なんてのに囲まれてたら、そりゃあまともな人間性育たないよなあ、と思わなくもない。
(そういう心弱い半人前だったからこそ、パーフェクト時代の矢車さんが甘やかしつつ手中に置いてたという可能性も‥‥)
そういえば三島の脚にすがって「見捨てないで下さい!」って言ってたのも、なけなしの良心が発動して誘拐失敗した後だっけか? 確かあれも「仕事として命じられゴン誘拐」→「お前なんてことを!と天道・加賀美に呆れられる」→「この程度の仕事も出来ないのか、と三島にパワハラされる」というコンボだったような‥‥
汚れ仕事を遂行するとまともな人間には軽蔑され、良心を優先すると上司に見捨てられ、と、今にして思えば影山には、兄貴に拾われる以外どう転んでも逃げ場も救いもなかったんだなあ。
何だかなあ‥‥いまいち子供番組のキャラじゃないよ、この二人(汗)
果たして最終回までに幸せになれるんだろうか、地獄兄弟‥‥
パチパチとコメント、ありがとうございます(^_^)/
お正月は色んな方と連絡が取れて嬉しいなあ。