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デビ小ネタ・蟹にまつわるエトセトラ編

(※パフィーの歌とは別に関係ありません)
(既刊「LIVING TIME」でちょっと書いた「サイクロプスは蟹の味」関連のネタです)

「前に食った蟹、旨かったよなー‥‥」
 以前にとある漁港で食べた「蟹の味噌汁定食」を思い出し、ソード(魂)がしみじみと呟いた。
「あの時は濡れ鼠で冷え切ってたからな‥‥」
 台風を追うソードに付き添い、千葉の海岸まで行く羽目になった神無も、確かに旨かった、と思い出して頷く。
「味噌汁になってない蟹だけでも美味しかったですよ」
「サイクロプスが蟹の味、っていうのはあんまり知りたくなかった情報だったけどね‥‥」
 翌朝食べた土産の茹で蟹を思い出してほのぼのするイオスと、逆にげんなりした双魔をよそに、
「よし、サイクロプス狩りに行くぞ!」
 と、ソードが突然宣言し、双魔は思わず飛び上がった。
「何故サイクロプス?!」
「思い立ったが百年目だ! 今夜のメシはサイクロプスの鍋にしようぜ」
「というかそれ、正しくは『思い立ったが吉日』じゃなかったですか?」
「いや、問題はそこじゃないだろう‥‥」
「そうだよ違うよ! そこは蟹でしょ?! 蟹を食べに行こうって言うところでしょ?!」
「サイクロプスの方が蟹より食いごたえがあるしタダだ」
「そんな無茶な!」
「無茶でも何でもやるんだよ!」
 いつか見たようなやりとりに、流石に神無が助け船を出した。
「まあ、何なら俺がついていってやるから安心しろ」
「お兄ちゃん‥‥!」
 うわー頼もしい!とキラキラした目を向けられて「やめろキモい」と素っ気ない神無は、しかしまんざらでもなさそうだ。
 が、
「いやしかし、現状そう簡単に魔界には行けないでしょう。ひとまずは蟹でいいじゃないですか。お父さんに相談してから、私が買い物に行きますから」
 現実を鑑みてそう取りなしたイオスに、双魔がうるうるとした目で呟いた。
「優しいお兄ちゃん‥‥!」
「‥‥待て、俺の時と微妙に違うぞ‥‥」

(この後、「イオスは優しい兄貴で、神無は凶暴な兄貴だろ」とソードが突っ込んで神無に殴られます)


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 デビページからの来たよ印に感謝! 最近里ネタばかりで済みませぬ。うちはデビネタばっかりの時と、里ネタばかりの時、メガテン関連ネタの時、たまに特撮が面白い時にはその感想に偏る、というローテーションを延々繰り返しています‥‥そのうちまたデビ話ばかりの時期が巡ってくるので、そっちの電波が来るまでしばしお待ちを‥‥
(今はどっちかというとメガテン時期/ブレイクレコードの話ばかりでおかしくない時期ではあるのだが、BRは数年前の作品のリメイクなので、今さら細かい感想とかプレイ日記とかを書くほどでもないなー、と思って堪えています)