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大団円!

 という訳で、こちらでもリュウケンドーが最終回でした。

 ジャマンガとの戦いやライバル・ジャークムーンとの決着は先週までに終わっているので、今回は壮大な後日談というか、その後始末話でした。
 前々回大魔王が復活した時の名残で、あけぼの町のパワースポットが活性化。このままでは魔法爆発を起こし、日本全体が吹っ飛んでしまう。それを止めるには、ゲキリュウケン・ゴウリュウガン・ザンリュウジンという、変身アイテムのコアである魔弾龍のエネルギーを使ってパワースポットを封鎖するしかない。しかしそれは同時に、魔弾龍達が異次元に吹っ飛ばされるということでもあり、魔弾戦士達との別れを意味していた‥‥という、ちょっと切ない設定が。
 案の定、直情な剣二は「だからって親友を犠牲にするなんて出来ねえ!」と最初は反対するのですが、しかしゲキリュウケンや小町さんに諭され、やむを得ず決断。
 白波は白波で、最初は魔弾龍でパワースポットを封印するという手段を知っていて隠していたり。何故かというと、子供の頃から側にいたザンリュウジンは唯一の親友であり、同時に保護者でもあったので、ザンリュウと別れるのが嫌だったから。これも切ない‥‥
 不動さんは三人の中では一番大人なので、辛いながらも決断は早かった感じ。
(しかし後で三人中で一番もの凄まじい展開をかましてくれた‥‥)

 で、作戦決行までの短い時間、それぞれが魔弾龍との別れのひとときを過ごすのですが、この中身が三者三様で。
 剣二は神社の境内で、ゲキリュウケンと一年の思い出を語りながら、実家の道場・鳴神龍神流の家宝らしい短刀に、相棒ゲキリュウケンと鍛えた剣技を披露。
 白波は巣立ちを前にした雛っぽく、ひたすらしんみりと寂しそう。ザンリュウジンはしかし、そんな白波がザンリュウ以外にも大事なものを見つけてこの決断を下したことを、「やっと大人になったってことだろ」と、むしろ喜んでる節が。
 そこへかおりさんがやってきて「今までありがとう」と花束を渡していく。
(戦い終わった白波が町を出て行くとてんから思いこんでるらしい)
 それを見て、かおりさんが好きだったザンリュウジンが、
「鋼一。あけぼの町に残って、ねーちゃんのことを守ってやってくれ。頼んだぞ」
 ‥‥男前だ、ザンリュウジン‥‥
 いや、多分これ、直接かおりさんがどうこうじゃなく「白波が」もうこの町に居場所があって、町に来た時のままの復讐に燃える子供じゃなく、誰かのために生きられる大人にちゃんとなったんだ、って意味だよね‥‥ザンリュウジン、口調は魔弾龍の中で一番お調子者だけど、一番保護者モード入ってました。

 そして問題の不動さん。
 豚々亭のカウンターで一杯やりながら(でも勤務中なのでコーラ)、
不動「ゴウリュウガン、お前も一杯やれ」
ゴウ「無理を言うな」
 (注・ゴウリュウガンはハンディな変身アイテムメカです)
不動「お前みたいな相棒には、もう出会えないだろうなあ」
ゴウ「照れるよ」
不動「‥‥これから何人の女に惚れるか知らないが、お前以上に愛することはない」
ゴウ「私もだ」
不動「‥‥やっぱ飲め」
 ‥‥‥‥えーと(^_^;)
 しかもこの後不動さんは、剣二・白波と合流し、パワースポットで魔弾龍を解放する時、
「俺が墓場に行くまで愛し続けるのはお前だけだ、ゴウリュウガン!」
 という爆弾発言を(笑)
 いや、いいんだけどさ‥‥あまりの気恥ずかしさに、思わず見てる方の目が泳いでしまいました(笑)

 そして別れ際、ゲキリュウケンの、
「お前は一人でももう立派な戦士だ。‥‥今日はお前自身が発動する記念日だ」
 との言葉を受けて、魔弾龍を手放してパワースポットのコアに送り、変身を解除する剣二と白波と不動さん。
 そうして魔弾戦士でない素の姿で、
「鳴神剣二!」
「不動銃四郎!」
「白波鋼一!」
 と名乗りを上げ、
「「「ライジン!!」」」
 とポーズを決めるシーンは爆燃えでした‥‥
 そして魔弾龍はパワースポットの力と共に去っていき、それを見送った三人も、しんみりとその場を去っていくのですが。

 ‥‥この後が、流石のあけぼの町クオリティでした。
 いきなりヘビメタな姿で現れた御厨博士(作中では魔法学の権威の博士)が、「さあ、行ってみようぜ!」と怒濤のギターソロで旧OPテーマの演奏を始めてイグアナびっくり(笑)
 そういえばこの人は「ムーンライダース」というバンドのメンバーで、元々れっきとしたミュージシャンなのだった‥‥
 でもって在りし日の戦闘シーンの思い出が少し流れた後、いきなり登場人物の皆さんが現れ、歌に合わせて謎のパラパラを踊り始めるではありませんか(笑)
 しかも男性陣は通常の衣装ですが、女性陣はチャイナドレスだの振り袖だのという晴れ着姿ですよ!
(東京では最終回は大晦日放送だった)
 さらにこのパラパラ、楽曲が熱血ヒーローソングなせいか、振り付けに何となく剣舞入ってる感じがします(笑)
 その上、メインキャラでない町民役の皆さんもずらっと後ろに並んで踊っているのですが、よく見るとその中にはスーツアクターさんや素顔のDr.ウォームが混ざってるという(笑)
 何かノリはもう、舞台ミュージカルのラストで主役も脇役も死んだキャラも全員登場、皆さんありがとうー♪の世界です。
 で、歌が終わると、剣二・不動さん・白波の三人がゴーンと除夜の鐘を衝いてる、というシーンでエンドでした。

 何かすごくリュウケンドーらしい‥‥
 魔弾龍とのお別れシーンでは思わず泣きそうになってたんですが、直後の御厨博士ギターソロで仰天し、お祭りのような町民全員パラパラで笑いがこみ上げ、鐘衝きシーンで白波は町に居着くことにしたんだろうなあ、という雰囲気に何となく安心し、気付いたら涙引っ込んでました(笑)
 戦いは終わっても人々はずっとここで生きていくんだ、というリアルさと、別れで世界が終わる訳じゃない、という未来への希望みたいなものをすごく感じた最終回でした。最後まで仲間誰も死ななかったし。←ここ重要。

 そんな訳で、一年間すごく面白かったです。
 人に勧めるマイベスト特撮はどれだと聞かれたら、多分イグアナはクウガとセイザーXとリュウケンドーを上げるでしょう。
 希望をありがとう、リュウケンドー!


 御礼‥‥パチパチとコメント、ありがとうございます(^_^)/