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中の人日記・雑なトッキュウ考察編

 この前の話で、ついにトッキュウにもムアコックを混ぜ込んでしまったので何となく‥‥

 トッキュウのレインボーラインとシャドーラインなんですが。
 あれって光と闇ではなく、虹と影なんだよなあ。
 その割に陛下は闇の皇帝という肩書きであるので、まあ影の極まったものが闇、ということではあるのかも知れないが。

 そして、毎度のムアコックなんだけど、法(ロウ)と混沌(カオス)に関して、エルリックの新シリーズの方に「必ずしも法が善で混沌が悪という訳ではない」という一節があるんだよね。
 ムアコックのその設定を頂いた真メガテンシリーズには、ロウ・カオスとは別にダークとライトという軸もあって、ロウでもダーク軸だと話が通じない。カオスでもライト軸だと悪ではなく、高位の破壊神とか地母神が多い。このライトとダークが多分光と闇に当たる。

 で、トッキュウの対立組織が光と闇でないということは、イコール善と悪でないということでもあるんじゃないかと。
 となると虹=希望であり、影=絶望で、キラキラを追い求めて届かない陛下は、最初から絶望の象徴たるキャラだったのかもなあ、とふと思ったんだよね。
 一方ライトが名前からしてライトで、相棒がヒカリで、闇落ちしても再起する辺りは、やはり希望の象徴っぽい訳で。
 そうなると、いつも思い出すイエモンの歌詞「絶望と希望のバドミントン」は、正に陛下とライトの関係性ではないか。
(ほんと素晴らしいフレーズだよな吉井和哉すげえ!と毎度しみじみする)
(この曲は結局デビでは使えないままだったので、トッキュウこそが使いどころなのかも知れん‥‥)

 じゃあレインボーラインの総裁は何なんだと思うんだけど、アレが希望の象徴とはまあ思えない。
 やってることが色々ひどいからな。十歳の子供を大人の姿にして戦闘要員にするとか。
(まだ書いてない話でも、陛下の台詞で「そいつは純粋な夢とか希望って代物が具現化した奴らの発想なのか?」というのがある。これも早く書きたいんだけどなかなか進まない‥‥)
 この前のALRIGHTにちょっと混ぜ込んだんだけど、うちのライトは総裁のことを「子供のイマジネーションによる純粋で無慈悲な正義の具現化」的なものだと思っているらしい。情状酌量というか、大人の事情的な機微が解らない、一面的な子供の正義。
 陛下が最初はすごく子供っぽいキャラだったのを考えると、トッキュウはやはり子供の世界の単純な二元論みたいなものが、双方の成長で変わっていく話だったのかなあという気がしなくもない。

 つってもそんなこと初見じゃ解らないさらっとした描写ばっかで謎だらけだったし、そんなもんとっくに通し越した大人が漫然と見ててもそりゃ面白くないよなと、当時ハマれなかった理由が今にしてようやく判明したのだった。
 後から見返せばあーなるほど!なところが一杯あって面白いんだけど、一目で解らないってのはやはり致命的だ。そして色々と寓意的すぎる。そりゃ戦隊ものでやることじゃねえわな。

 全くなー、なんで二年も経ってから今さらハマり込んじゃったかなこれに!と頭抱える。
 ていうかこれはもしかして、ぼやりと陛下を見詰めながら「何で俺こいつのことこんなに好きになっちゃったんだっけ‥‥」と頭抱えてるライトの気分なのかも知れん‥‥
 何だかなー。
 
 
(余談‥‥過去ログでは「特急」「トッキュウ」が混在していて、「アレ? 俺あの件とかどう書いてたっけ‥‥」と検索した時にくっそめんどかったので、ちまちま修正入れて全部「トッキュウ」表記に統一しました)