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中の人日記・久々の当たり編

「錆喰いビスコ」瘤久保慎司/電撃文庫
https://www.amazon.co.jp/dp/4048936166/

 ものすごく面白かった!
 久々の大当たりラノベ!
 やっぱ表紙に男キャラしかいないラノベは当たり率高いな!
(出たのは先月なんだけど、吸血鬼続編にかかりっきりで&書き終わったあとは虚脱してて、ずっと積んだまんまだったんだけどやっと読めた)

 内容はぶっちゃけシータとパズーが主役の劇場版ナウシカ。
(ただし二人共男の子)
 錆び風=腐海。
 キノコ=腐海を浄化するもの。
 錆び風の元凶らしい巨大ロボ・テツジン(過去の遺産)=巨神兵。

 主人公はキノコ守りのビスコ。キノコの菌糸を調合して矢で打ち込むことで瞬時にして巨大キノコをボコボコ生やし、巨大な敵をも吹っ飛ばす様は爽快。ソード以上にガラが悪く喧嘩っ早い。身体にサビが広がって余命いくばくも無い師匠のジャビを助けるために、「錆喰い」と呼ばれる幻のキノコを探している。
 そこに、やはりサビに蝕まれる姉を助けたい一心で押し掛け相棒する男の子・ミロがくっついてくる。医者。すごくいい奴。片目の周りにパンダみたいな黒い痣があるが美形、って描写されるけど、挿絵の絵柄で普通のショタにしか見えない。

 ミロのお姉さん・パウーは自警団の隊長という女傑で、イラスト見ても女騎士系の美人。
 途中で出てくる何でも屋みたいな女の子・くらげ(本名チロル)は小動物系。
 普通だったらこの二人のどっちかがヒロインなんだろうけど、どう見てもヒロインは相棒のミロだし、ラストの方の展開はほぼビスコとミロのカプ成立エンドであった(しかも姉公認)。
 めちゃくちゃ面白かったけど大丈夫なのかこれ、と思ってアマゾンのレビューを見に行ったら大絶賛の嵐だったのでちょっと安心。
 女にかまけてベタベタしてる話より、これがウケてる世の中にも安心。
 恋愛沙汰しかない話読んでると「いいから戦えー!」って叫びたくなるからな俺‥‥

 巻末に早速二巻の予告があったので、次も絶対買う。
 やっぱ冒険活劇はいいな!