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中の人日記・誰?!編

 この前、食べ過ぎたのか貧血っぽくなり(多分「食後低血糖」というものではないかと推測)、居間のソファーでごろ寝していました。
 ソファーの端には猫二号・タマが既に丸くなっていたので、ちょっとその横に足を伸ばさせてもらう形で、頭は猫と反対側の方に置き、クッションを枕代わりにしていました。
 向かい側のソファーには、猫一号・リルを膝に乗せた父が陣取り、テレビを見ています。
 そんな体勢で、眠くないけど目だけ閉じて、テレビの音は聞きながら寝転んでました。
(貧血っぽくなっただけで眠くはないので、意識は起きたまま)

 で、ぼーっとしたままどのくらい経った頃か、何やら枕元に猫の気配が。
 頭を置いたクッションと、ソファーの背もたれの間の隙間辺りに、もそもそした猫毛の感触が割り込んできたような。
 目を開けないまま足下を探ると、タマは変わらずそこら辺で丸くなっている様子。
 ということは、父の膝にいたリルが割り込んできたに違いない。
 あーもー何だかなー、狭いのに。とか思いながらも、構って攻撃を仕掛けてくる訳でもなく、ただフスー、フスーと大人しく寝息を立てているだけなので、起きるのが面倒だったのもあり、榊はそのまま寝ていました。

 ところが。
 それからさらにどのくらい経った頃か。
 ソファーから少し離れた辺りから、猫が毛玉なんかを吐く時の、けこっ、けこっ、とえづく音が聞こえてきました。
 ‥‥枕元の猫の寝息はまだ聞こえています。
 ということは、うとうとしてる間に足下のタマがソファーを降りて吐いてるのか?
 と思ったけどまだ身体は動かず。
 代わりに、気付いた父がバタバタとソファーを降りる気配がし、「あああ、リルが吐く、ちょっと待ておい」とか言いながら、吐いたものを受けるための不要チラシをガサガサと引っ張り出す音が聞こえました。
 ‥‥え? リル? タマじゃないの? じゃあ枕元のこれはタマ? いつ入れ替わった??
 と思って、猫がいるはずの枕元を見ようとしたらば。
 ‥‥動けねえ。
 薄目は開くんだけど、手とか首とかが動きません。
 どうやら意識は起きてたつもりでも、身体は熟睡していたらしく、四苦八苦してもぴくりとも動かせず。
 そうこうしてる間に、父とリルのドタバタをうるさがったのか、足下にいたタマがぴょりっとソファーから飛び降りるのが、薄目の向こうに見えました。‥‥あれ? いたの??
 リルは向こうで吐いてる(らしい)。
 ‥‥でも、枕元の猫の気配は、まだあります。
 ということは‥‥

 ‥‥枕元のこれ‥‥誰?!Σ(゚д゚lll)

 困って父を呼ぼうとしたら、声も出ず。‥‥あれ?
 じゃあこれってもしかして金縛りってやつ??
 とか思ったけどやっぱり動けず。

 長時間のような気もしたけど、猫が吐く時間を考えると、恐らくその間3~5分。
 その後、別室にいた母が戻ってきて、バタン! とドアの開け閉ての音がしたら、なんか動けるようになりました。
 それで改めて枕元を見たら、猫なんかいなくて。
 吐き終わったリルは消耗した風情でたらーっとストーブの前に寝そべっており、タマは背後でカリカリ食ってるし。
 それどころか、そもそも枕にしてたクッションはソファーの背もたれに密着していて、そこに頭を乗せたら、猫が乗ってくる隙間なんかありませんでした‥‥
 ‥‥じゃあ誰だよさっきまでここにいたのは‥‥

 まあ榊は霊感とか微塵もないので、金縛りとかではなく多分夢だと思うんですが。
(仮に猫の霊だったにしても、うちはリルタマの他に猫を飼ったことがないので、そんな親しげに出てこられる心当たりがない)
 なんにしろ、その猫のガラがどんなだったのか、夢でも霊でも見られなかったのはちょっと残念だったかも知れない。ううむ。


 御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/