電波が来ない。
困ったなー、もー。
なのになんか数日前から、
「思い出は重荷になるという」
というイエモンの「プライマル。」の歌詞がリピートして脳内から離れん。
何なんだ一体。
――――
それとは全然関係ない本題。
主演の志尊淳に釣られ、今日発売の「潤一」前後編デジタルDL版をダウンロードして見た。
(なお予約特典映像が付いてたのはitunesだけだったので、アマゾンでなくそっちで予約してた)
案の定、先に原作読んでてよかったよ!ってなった。
いや、映像と役者さん達は大変良かったですが、いかんせん原作がな‥‥
(電波枯渇中につき、理論立った感想の言語化もダメダメ状態なのでご了承下さい)
(ほんと「普段電波受信して小説書いてるのって誰なんだよ絶対俺じゃねえよ」って感じ‥‥)
原作がそもそもあんまり面白くないというか、女流作家の一般文芸にありがちな「ヤマもオチも事件もカタルシスも大団円も特になく、何が言いたいんだか解らないダラダラ展開と心理描写だけで進んで唐突に終わる」系の話の寄せ集めみたいな短編集だったんだよね。
(中味には全然期待せず、志尊淳の全面カバー帯目当てに事前に買った)
で、映画は割と原作に充実な感じで作ってあったのでやっぱりそんな感じで。
出てくる女性キャラの誰一人として「解るわー」と思える人がいなくて、むしろ何となく解るのは謎の男・潤一だったという謎な感じで‥‥
しかし原作がアレだと思うと、映画はほんと志尊淳と女優さん達すげーな!としか言いようがなかった。
潤一はものすごくどうでもいいとこでへろっと無意味な嘘を語る奴なので、映像だけで原作読まないと何が真実か解らないとこが多々あったりする。
かといって原作だけ読んでも、匂わせるだけで投げっぱなしの描写ばっかりだしオチもカタルシスもないし、ほんと何が面白くて賞取った話なのか全然解らない。
というか、終始自分のことで頭いっぱいの女達視点の一人称で話が進むので、「いや解らねえよ!」「何故そこでそう来る?!」みたいなのが多くて大変モヤモヤ苛々する。
なのでこれは多分、映画と原作両方見るのが正しいのではないかという気がする。
面白いかと言ったら面白くはなくて、「いや、なんでそうなる?!」な展開にモヤモヤしつつ、ただただ役者さん達のビジュアルと演技力、映像ならでわの空気感とかを見る作品だとは思うが。
という訳で全然人にはお勧めしないが、普段の真面目で爽やかな好青年じゃない役柄の志尊淳は大変よかったです。
(まーあの人元々あんまり普通じゃない・めんどくさい役柄の方がよほど多いと言えばそうなんだが)