すごい唐突な疑問なんだけど、デビ世界における魔界って、出版文化はどの程度まで進んでいるものなんだろうか。
トークの方にちょこりと書いたけど、ジル・ハーブの搭の書庫に結構な量の本があったのを見ると、魔界における「本・書物」は「貴族でもない限り手に入らない」レベルの貴重品という訳ではないんじゃないかと。
仮にジル・ハーブが貴族レベルの収集家でだったとしても、いかんせん数が多すぎる。あれだけの数があるということは、読む層もそれなりに数がいたということではないかと思う訳で。
あれが手書きの写本ではなく、木版や活版本だったとしたらなおさら。
12巻で七海とガーベラがカシムと揉めた店の看板は絵文字だったので、比率として文字が読めない魔族の方が多いのは間違いないとは思う。だとしても「下級悪魔は読めなくて当然」レベルではなさそうだと思うんだよね。下級兵士崩れのはぐれ悪魔ソードですら、とりあえず文盲ではない訳で。
「シバに読み書きを教わった」可能性がなきにしもあらずだけど、ガーベラは2巻でソードに悪魔文字で呼び出しかけてたし、その時の態度からして、ソードとシバが親友だった時代をガーベラが知っているとは思い難い。
ということはガーベラは、シバとの交流の有無とは無関係に「ソードが文字を読めない可能性を考えていなかった」いうことになる。
そこら辺を鑑みるに、魔界の識字率は「下級悪魔でも文盲とは限らない」あるいは「軍にいたことがあるなら読める」くらいなんじゃないかと推測している訳です。
そこで、特権階級の人やマニアックな収集家・専門家が持っていて当然な内容のもの(歴史書や家伝書、戦術書や武術の秘伝書)は、まあかなり古代からあって当然だろうけど、じゃあ「一般魔族向け」の娯楽的な本は、どの程度のものまであったんだろう?という疑問が出てきたのだった。
その絡みで識字率(本の普及率)に関して検索してみたら、日本の識字率というのは江戸時代以前から世界トップレベルと言っていいほどの高さだったらしい。すげえ。そういや長屋住まいの庶民であろうと普通に読み売り(かわら版)読んでたんだもんなあ。
遡ると、室町時代に来日した宣教師が日本人の識字率の高さに驚いたなんて話まで出てきて、読んでる榊も驚いた。
あと、江戸時代はイギリスの方がよっぽど識字率低かったとか。どんだけだったんだヨーロッパ。というかそれはもしや、そうそう庶民にきっちり聖書を読まれちゃ困る、という宗教的な問題があったからなのかな。
(お偉いさんが聖書の文言を拡大解釈しまくって読み聞かせ、一般市民を都合良くコントロールしてたのだが、たまたま文字の読める庶民が聖書読んでみたらそんなことは書いてなかったぞ!と突き上げが起こったのが宗教改革だったとか何とか。「聖書の解釈権」だったかな。うろ覚えだけど)
まあ魔界ではそんな解釈権の問題は多分ないだろうけど、文明レベル的に古代ローマ~中世ヨーロッパ辺りではないかと、個人的には思ってます。
(正確には、貴族や上級魔族辺りはギリシャ・ローマくらいの高い生活&知識レベルで、下級悪魔やそれ以外の魔界住人は中世暗黒ヨーロッパの底辺くらいで、特定種族によっては突出した技能や叡智を持ってるケースもある、な感じを想定してる)
だとすると、専門書以外の娯楽本も、上層には多分全部ありそう。絵本とか楽譜とか種族別の神話書き留め本とかエロ本とか。エロ本は種族別に内容が激しく違ってそうだけど。<というか多分、人型じゃない種族の魔物なんかだと、絵づらを見ても何がどうなってんのかすら解らない状態(※)なのかも知れない。
※‥‥それで書いてて思い出した余談。
以前テレビで「ものすごく太ってる女性と、その旦那の生活」みたいなのを見たことがあった。
その女性は外国人だけあって確か200キロ軽く超えてるくらいの凄さで、尻の肉なんかもう丸さを越えて、平たく真後ろに飛び出していた。<座る時に床に当る尻の真下部分は関節稼働のため太れる限界があるのか、そこを避けて真後ろに肉が増えていった感じ。
その分厚さは正に笑点特注の座布団三枚持ってきて山田くん状態。
で、それほどの太さゆえに、もう自宅内では服なんか着てられなくて全裸生活。
そのため画面では、その女性の各所にモザイクがかけられていたのだが(TVの取材スタッフがいても全裸だったのか?!と今気付いて驚いた)。
しかし、前述の「尻の肉が座布団状態」を始め、もう人体の形状を留めないレベルの太りようであったので、「モザイクがどこを・何を隠しているのか、全く解らない」状態だったのだった‥‥
で、話戻って。
なんでいきなりこんなことをつらつら考えているかと言いますと、ソードはその辺の認識ってどうなってるのかなあと。
いや、ずっとリストに上がってるシバ×ソードネタ「天国旅行」と、それとは別ネタだと思ってたしちょっと小ネタすぎ&裏設定すぎて書けなさそうだな、とリストに挙げてなかったとあるネタが、もしかしてその辺つながりの一本の話だったのか?!という電波をビリビリと受信しまして。
それでいきなり「魔界におけるエロ本の有無と、一般庶民への普及レベルとは!」という考察を‥‥<これ読んでる方は「どんな話だよ!」状態ですな多分(^_^;)
何もそこまで考えとかなくとも‥‥という向きもあるかも知れませんが、迂闊なことを思いつきで書いて、後で本に赤ペンで添削突っ込みされて嘲笑される、とか真っ平御免だからさあ‥‥
(そんなことする人には勿論ドン引きしたさ。もうこれ日記に過去三回くらい書いてるっぽい気がするほどのトラウマですよ)
そんな訳で、この電波が上手いことまとまれば、冬の新刊はシバソの「天国旅行」のような気がします。
下手すると「シバがソードを構いながらサタン様を語ってるだけ」の話っぽかったり、なのに予定電波ではエロ多そうだったりで、今から微妙に途方に暮れてます(笑)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/