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イグアナ危機一髪

 今日、帰りにバスに乗ったところ、坂道の途中で信号待ちにあいまして。
 先の道路が渋滞していたらしく、結構長かった気がします、信号待ち。
 で。
 ぼーっと「渋滞長いなー」とか思っていたら、何かバスが後輪の方から「きゅりっ」って感じで斜めに後ずさりまして。
 え? と思ってるうちに、キーィッ、という感じの、ゆるいブレーキ音が。
 何だスリップか? いや待て止まってるぞでも坂道だしもしかして路面凍結??‥‥
 と思っていたら、また同じ感じで斜めに「きゅりっ」と。
 ‥‥もしかしてヤバいんじゃないのかバス。
 他の乗客も同じことを考えたらしく、何となく張り詰める車内の空気。

 そうこうするうちに、ようやく前の車がじりじりと発進し、車間距離がやや空きました。
 あーやっと動く、とちょっと安心したのですが、バスが何故か前進しません。
 タイヤが動いてる音はしている。滑ってるような音じゃなく、普通に路面を噛んでいるガルガルって音がしている。でも何故か前に進んでいかない。
 ‥‥‥‥‥‥え?
 他の乗客も何かきょろきょろと車外を伺い始める。
 バス進まない。
 タイヤはガルガルと駆動音を(略)

 ‥‥その時イグは、バスの一番後ろの座席に座っていました。
 もしこのまんまバスが後ろ滑って後続車に追突したりしたら、ここは天国に一番近い席!
 いや、魔王様を信仰する身としては、「魔界に一番近い場所」と思うべきなのか?
 そういえば「天国にあーなたー、一番近い島ー」とかって映画の主題歌あったよなあ大昔!

 とか何とかぐるぐるしているうちに、バスは何とか(ほんとに「何とか」としか言いようのない、超徐行状態)で、ようやく坂を登っていきました。
 でも乗客の皆さんがようやく人心地ついたのは、次の停留所で止まった時だったと思う。
 知り合いと乗り合わせてたらしいおばちゃんも、それまで無言だったもんなあ。

 そんな訳で、かなり真剣に怖かったです。
 北国の雪道は、全くもってアドベンチャーで困ります。