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中の人日記・バトン二種類編

 最初に言っておく! 今日の日記はかーなーり、長い。
 何故なら偶然内容の似たバトンを、ほぼ同時に頂いたから。
 人里のゲダイさんより頂いた「小説書きバトン」と、地元友達の立花さんからの「二次創作ぶっちゃけバトン」です。

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☆小説書きバトン☆
(一部、後述する「二次創作バトン」との重複解答があります)

■貴方の小説書き歴は?
□多分中学生の頃から書き始めた(当時はSFラノベ系創作だった)。歳だから長いよ。

■これまでに書いた小説の数を教えてください。
□ちょっと数え切れない‥‥デビだけで22冊/30作↑行ってるし。
 過去の二次ジャンル+本にしてない創作も入れたら、多分60は軽く越えてると思う。

■貴方が小説を書く時に使う道具・書く時の手順を教えてください。
□道具
 ワープロソフトの一太郎&覚え書きノート。
□手順
(一部重複解答)
1.電波を受信する。
2.内容の全体像が見えるまで、曖昧な部分を正しく読み取る。
3.正しい全体像が見えたら、一行目の文章をひたすら考える。<そこが決まれば後は結構芋づる式。
 (↑物語を正確に・詳細に見る&見えたものをひたすら脳内で再現・記録する作業)
 (映画だと、脚本書いてロケハンして演出プランを練ってる段階かも)
4.内容によって、描写の密度を調整しながら文章を書き進める。
 (↑見えたものをどう描写するか調整しつつ、実際に書く作業)
 (現場で役者のセリフ回しのニュアンスなんかを調整したり、カット割りを決めながら実際に撮影する段階っぽい)
5.最後に、何度も使いすぎてる言葉(「しかし」「だが」「にも関わらず」「~のように」みたいなの)をチェックして置き換えたり、改行バランスを直したりとか、字面・誌面の構成を整える。
 (出来上がったものをチェックして編集する段階)

■貴方が小説を書く時に気をつけている事、こだわっている事について語ってください。
□臨場感。痛いシーンでは読んだ人も痛くなるようなものを‥‥!
□二次の場合、原作っぽくない言動は書かない。「○○はそんなこと言わない」的なものは厳重回避。
□ホモ話の場合、リアルとファンタジーのバランス取り。
 ここら辺しくじると詳細すぎてキモくなったり「ねーよ(笑)」と失笑される。

■1本の小説にかかる時間はどのくらい?
(重複解答)
□最短:ネタ受信から書き上がるまで一日。>「メリークリスマス」
□最長:受信してから9年経ってまだ着手してない。>「真・魔王転生」
□ネタ自体をキャッチしてからではなく、今回はこのネタを書こうと決めて「着手してから書き上がるまで」なら、夏冬コミケ原稿が大体一~二ヶ月くらい。長さ無関係で、ムラが結構ある。

■小説を書く上でないと困る!というものは?(道具以外)
(重複解答)
□1.デビデビの原作コミックス
 2.THE YELLOW MONKEYの音楽(デビに関してのみ)
 3.古橋秀之の小説(文章リズムが理想なので、ペースが乱れた時に読んで軌道修正する)
 4.自分の出した既刊本(過去に書いた設定との整合性・矛盾チェックに使う)
 5.紅茶(カフェイン切れると書けない)
 6.辞書(オンライン辞書と、手持ちの広辞苑の古い版)

■小説を書く中で一番好きな作業は?
(重複解答)
□受信状態のいい時に、忘我の境地&完全憑依でキー打っていられたら、その状態が一番好き。

■では逆に一番嫌いな作業は?
□受信状態の悪い時に、見えてない「正しい出来上がり図」を模索しながら文章書かなきゃならない時。

■小説を書く中で比較的早く出来る(得意な)作業は?
□ない。超遅筆です。

■では逆に一番遅い(苦手な)作業は?
□文章を書くことそのもの。歳食うと文章力は劣化すると痛感。

■これまでに書いた中で思い入れのある小説(複数可)について語ってください。
□「紫の空」‥‥原作で実質2回(※)しか出番のない影サタン様を捏造しまくり、世間の影様イメージにけっこう影響を与えた気がする(影響受けましたと言われたことも実際あるし)。多分デビ界初のシバサタン本。
 (※正確には四回だけど、うち二回は死体とほぼ別人キャラなので除外)
□「セルリアの丘」‥‥呪いを長く抱えてた念願の話だったので。
□「カナリヤ」‥‥原作ラストの矛盾と違和感をこれで補完しまくった。二人称にも苦しんだ思い出。

■お知り合いの小説書きさん1~5人へバトンタッチ
□獣と人里の小説書きの方は是非持ってって下さい(^_^)/
 頂き元では「漫画描きバトン」だったので、絵描きさんも「小説」を「漫画」に置き換えて是非どうぞ。

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「二次創作ぶっちゃけバトン」

●二次創作歴を教えてください。
 ずっとオリジナルだったんだけど、高校の時に一度筆を折り、小説自体書かない時期が三年近く。
 その後なぜか二次創作で復活して、里とプラッサくん以外は全部二次で今に至る。長いよ。

●最初に書き上げた作品はどのようなお話でしたか?
 全然別のロボットアニメ二作のクロスオーバードタバタギャグだったと思う。
 創作とは全く文法(描写の密度や方法)が違ってて楽しかった記憶が。

●今まで書いた作品の中で一番気に入ってるものはなんですか?
 そもそも「気に入ってない作品」がない。あえて言うならデビ作品全部気に入ってる。
(「思い入れ」と「気に入ってる」は別だよね、という前提で)

●創作する上で一番気を付けていることは何ですか?
 二次である以上、原作からズレすぎたことはやらない・キャライメージを壊さないこと。
 オリキャラとか極力出さない。出しても名無しのモブのみ。

●どんな時にネタを思いつきますか?
 人と原作話をしてて突っ込み入れる時は電波が来やすい。
(しかし今やジャンル友達がほとんどいないので、最近突っ込む機会がない)

●ネタが思いついた後それをどうやって形にし肉付けしていくかあなたなりの構成方法を教えてください。差し支えなければオン・オフ上で作品を発表している方は実際の具体例を一連のプロセス的な流れを教えてください。
(一部重複解答)
1.「ネタを思いつく」というより「そこにある話をキャッチする」感じで、調子がいい時は一瞬にして物語の全てが脳内に閃く。映像ではなく、話の流れとキャラの感情が、一瞬で脳内に書き込まれる感じ。
 そこまで調子がよくない時は、その閃きが曖昧になる。場面が飛び飛びだったり、キャラの行動原理が嫌々なのかノリノリなのかが読み取れなかったり。
(「セルリアの丘」の時は、このどっちなのかが長年解らなくて書き出せなかった)

2.そんな風に曖昧なところがあった場合は、まずそれをどうにか正しく読み取る。そこをクリアにしないと書き出せない。間違った解釈で書こうとしても文章が出てこず手が止まる。
(セルリアに限らず、予定のネタに長年着手出来ない理由は大概これ)

3.正しい全体像が見えたら、一行目の文章をひたすら考える。そこが決まれば、後は大概芋づる式っぽく勝手に進んでいく。受信内容が正しければ、全体の構成やページ数の調整も自動的に出来る。

4.あとは文章の「感情描写濃く」とか「出来事だけを淡々と」みたいな、方向性と描写の密度を内容に合わせて調整しながら書き進む。<調子悪いとこの作業にも苦労する。

5.最後に何度も使いすぎてる言葉(「しかし」「だが」「にも関わらず」「~のように」みたいなの)をチェックして置き換えたり、改行バランスを直したりとか、内容ではなく字面・誌面の構成を整える。

 そんな感じで、ほぼ全自動電波受信式なので、ネタ自体をこねるとか肉付けとかはまずしない。
 ただ書きながら「この行とこの行の間にまだ受信しきってない何かある気がする‥‥」って感じで書き洩らしがないか探すことはあるので、強いて言えばそれが「肉付け」に当たるのかも。でもこれはどっちかってと欠落ピース探しだよな‥‥

●プロットはたてますか?それはどのように書きますか?
 二次に関しては↑の通り、ほぼプロット無し。予定タイトルと、ど忘れ防止の断片的なメモだけ。
 それすらもなく、一発書きな場合も多い。<特にデビ初期は全部そうだった。
(しかし創作はかなりみっちりプロット・構成してたので、何故二次では違うのかは全く不明)

●↑でプロットを立てるとか書かれた方へ。プロット→本番の時、プロット通りにキャラは動いてくれますか?「横道に逸れはじめる」という方、その軌道修正はどうしてますか?
 自分の想定通りでなくても、キャラが動く方が正しい道であることの方が多いので、こっちだ!と思えばそれに従います。だから「横道」はまずない。

●一番好きな作業は何ですか?
(重複解答)
 受信状態のいい時に、忘我の境地&完全憑依でキー打っていられたら、その状態が一番好き。

●あなたの創作七つ道具を教えてください。
(重複解答)
 1.一太郎(ワープロソフト)
 2.デビデビの原作コミックス
 3.THE YELLOW MONKEYの音楽
 4.古橋秀之の小説(文章リズムが理想なので、ペースが乱れた時に読んで軌道修正する)
 5.自分の出した既刊本(過去に書いた設定との整合性・矛盾チェックに使う)
 6.紅茶(カフェイン切れると書けない)
 7.辞書(オンライン辞書と、手持ちの広辞苑の古い版)

●創作中「これだけは欠かせない」というアイテムがあったら教えてください。
 上の七つ道具全部。

●あなたが「影響を受けている」と思う方は誰ですか?ここは敢えて一人あげてください。
 古橋秀之。(出来ればあと三人くらいは挙げたかった)

●スランプになった時の症状を教えてください。
・パターン1‥‥電波の受信状態が悪い場合。
 文章リズムが一定しなくなる。怒濤の密度で書き込みすぎたり、逆にあっさりしすぎたり、が極端に混在する。
・パターン2‥‥それで受信した電波と違うことを書こうとしてる場合。
 何故かピタリと手が止まってしまう。それでも無理矢理書こうとすると「これは違う」「これも違う」「何かどう違うのか解らんけど違う」という違和感で没が続出し、正しい筋書きに気付くまで一行も進まなくなる。
・パターン3‥‥身体的な不調にやられた場合。
 レアケースだけど、「脳の神経に直接働きかけて症状を抑えます」という薬を出された時、何故か感情面での描写が全く書けなくなった。「ああなった。こうなった。それでこうやった」みたいな箇条書き説明文しか書けなくてぶち切れ、薬を勝手にやめたらまた普通に書けるようになった、ということが二回ほどあった。謎。

●ご自分の作品世界の中、一連の流れの中で共通するテーマがあるとしたらそれはなんだと思いますか?
 前も別件で書いたけど、デビに関しては「欲しいものだけが決して手に入らない絶望」らしい。
 あと、自分と他人と身体と魂の境目とか、心の傷が及ぼす影響とか、恋愛より重くて強い絆とか、そういう感じのもの。

●ご自分の作品に対して客観的な感想をどうぞ。
 大昔は全盛期の栗本薫ばりの大層くどい文章を書いてたんだよね。で、ある時それに嫌気が差して、反動で色んなものをどんどん削ってシンプルにしていったんだけど、やりすぎてちょっと削りすぎたような気が‥‥それで最近またちょっとくどくなってる気がする。
 あと、情緒的に殺伐としすぎてるかも。多分ぽわぽわした萌えが足りない。色んな意味でさっぱりしすぎ。

●ご自分の作品、これから課題があるとしたらそれはなんだと思いますか?
 榊は人の心を持ってないらしいので、作品のためにはそれをどうにかした方がいいんだろうか、と悩んでます。マジで。

●ご自分の作品に愛はありますか?
 勿論。そもそも二次創作は原作への愛ゆえの行動だから、愛のない二次なんか何の価値もないよなあ。
 ましてやオフラインの場合、愛のないものに値段つけて他人様に売るなんて言語道断。

●あなたの作品が好きだ。と言う方に一言どうぞ。
 いて下さったらすごく嬉しいです。
 元から需要を考えず好き勝手やるサークルですが、反応があると嬉しさ百万倍です。

●今後どのような作品を書いていきたいですか?
 ジャンル違いで知り合った方が、原作を読みたくなるようなものを。
 そして原作をご存じの方には、「本編の裏でこの展開があってもおかしくない」と思われるような、原作と違和感のないものを。
(いや、ホモって時点で「それは原作と違うだろう」ってのは置いといて)
 さらに言うと、読んでる間はリアルにキャラに憑依され、キャラ=読者、くらいに感情的にシンクロするような文章を‥‥!

●二次に限り「これに出会って私はかわりました」という作品。
 勿論デビデビ。こんなに長い期間しつこく活動して、沢山本出したジャンルはなかった。
 それまでのジャンルではほぼ一作品一冊(多くて二冊)しか出したことなかったのに。

●今あなたが読みたいと思う作品があれば。
 予定に上がってる「真・魔王転生」。デビで読みたいものはもう自分で書くしかない状況なんで‥‥。
 あと、他ジャンルに行っちゃった某サークルさんのバロック本を未だに待ってる。

●創作中BGMは聴きますか?聴かれる方はどの様な音楽を聴いていますか?
 デビに関してはTHE YELLOW MONKEYと吉井和哉のソロ一部。
 波長が合うのか聞いてると電波が来やすくなるのと、雑音(周囲の生活音)を消すために。
 でも完璧に集中出来ると音が要らなくなるので、途中から無音で書いてることもある。

●原稿制作に準備~完成までどのくらいの時間をかけますか?
(重複解答)
 最短:ネタ受信から書き上がるまで一日。>「メリークリスマス」
 最長:受信してから9年経ってまだ着手してない。>「真・魔王転生」
 ネタ自体をキャッチしてからではなく、今回はこのネタを書こうと決めて「着手してから書き上がるまで」なら、夏冬コミケ原稿が大体一~二ヶ月くらい。長さ無関係で、ムラが結構ある。

●二次創作をやっている方へ。あなたは何のために二次創作をしていますか?
 原作愛。
 デビの場合、原作で書かれていない隙間を埋めまくりたいという欲求が異常に強いので、そのためもある。
 あとは受信した電波(キャラの感情)をずっと抱えてると、それに引きずられて辛いので。<書いてしまうと憑依が解けたように楽になる。

●自分だけが楽しむ為の妄想ネタを持ってますか?
 ネタはほとんど本にしてしまうので、自分だけの、ってのはないような。
 裏設定はいっぱいあるけど「楽しい妄想ネタ」じゃないしなあ。

●作画する上でのこだわりは?
(文章を書く、に置き換えて)「作者の私感がだだ洩れにならないように」ってのはいつもすごく気にしてる。
 人の作品読んでても気になるんだけど、A×Bの二次ホモとかで、Bを見つめる視点がAじゃなく「腐女子視点での作者の萌え」だってのが透けて見えると超萎えるんだよね‥‥
 例えると、Bに対する萌えとか愛情表現とかの描写が「それはAじゃなくお前(作者)だろう!Aはそんなこと言わねえ!考えねえ!そんなキャラじゃねえーーー!!!」みたいなの。あれは激烈に嫌なものがある。
 地の文自体も、カプ二人を見詰める腐女子/理解者オカン視点入ってるようなのは不可。厳重回避。

●次に回す十人。
 獣と人里の二次創作方面の方、及び現在は創作でも二次経験者の方は是非持ってって下さい(^_^)/