あまりにしょっちゅう特撮の感想ばかりで、さすがに少し控えようと思っていたのですが。
しかしここまで面白く盛り上がると、感想を書かずにはいられないイグアナハート‥‥!
最初(前回)から気になってたんだけど、響鬼編の海東ってちょっとキャラ違う?って感じだったよね。
今まではオレ様キャラ・士の対照として、ややヘラヘラしたチャラい系のキャラだったのが、今回は結構露骨に「目的のためには手段を選ばない」っていう露悪的な態度で。
普通ならこれ「キャラ壊れてる‥‥」と思うところなんだけど、一方で少年には地味に色々教えてるし、その積み重ねの上で出たラストの方のセリフ、
「言っておくけど、僕は君よりずっと前から、通りすがりの仮面ライダーだ! 覚えておけ」
ってのが‥‥!
もうこの一言だけで、今までの海東イメージがいきなり深みを増したというか、海東はむしろこっちが素か?と。
今までの軽めの言動が、逆に本当の目的をごまかすために作ってたキャラなんじゃないかという気さえしたんだよね。
ここ数回、なんか海東の存在意義が微妙な出番(と描写)だったんだけど、これはいい! 米村さんGJ! と思ったですよ。
そして少年ヒビキと牛鬼(元ヒビキさん)との対決シーン。
ヒビキさんから少年に手渡される音叉が‥‥!
受け継がれる力と魂!
これだよ!
原作ではあさっての方向に行っちゃった物語の帰結がここに‥‥!
これだけでも十分なのに、その後の化け蟹戦がこれまた最高だった。
ディケイドと、少年が変身した新ヒビキ・天鬼(アキラ)・轟鬼に、顔出しの斬鬼・威吹鬼、さらにディエンドまでが加わったセッションって!
「合体攻撃としての音撃」は原作響鬼でもあったけど、実際のところそれぞれの音撃を独自に繰り出してるだけで、音楽として成立してはいなかったんだよね。
それが今回は上記フルキャストによる「音楽としての調和」が‥‥!
紋所入りの障子を背景にした、新旧の音撃戦士&ディケイド陣揃い踏みの大見得!
そこにカットインされる、響鬼世界独自の書き文字!
(そんな爆燃えシーンで海東の文字が「盗」だったのにも噴いた)
いやー燃えた。
感動した。
イグアナハートが打ち震えた‥‥!
九つの世界を巡り終わり、次週からはいよいよディケイド世界の謎に踏み込んでいきそうな気配。
わくわくどきどき。
続きが楽しみ。
こういう気持ちを抱えていられるということが、何たる幸せであることか!
こんなに一話からずっと大絶賛してる番組って久しぶりだなあ。
でも自分の場合、こういう気持ちとそれに応えるカタルシスを求めて「物語」を見ているんだよね。
最近あまりに地味だったり陰惨だったり萌え萌えしすぎで「うーん‥‥」な感じの少年マンガにも、もっとこういう気持ちを喚起させる作品が出てきてほしいものです。うむ。
(デビデビにはそれがあったと思うんだよ‥‥!)