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中の人日記・無念編

 この前見た夢の話。

 夢の中で、榊は地元に実在する温泉に行っていた。
 温泉と言っても、風光明媚な温泉旅館で謎が謎を呼ぶ殺人事件が、的なもんではなく、単にスーパー温泉が山の中に建ってるだけの気軽な感じのとこ。

 で、受付で「大人料金って今いくらだっけ、しばらく来てないから忘れたなー」などと思いつつ、500円玉を出したところ。
 受付にいた50代くらいのおばちゃんが、なんかすごく手際が悪くて、聞いてもいない貸し室の空き状況なんかをとくとくと説明し始めるではないか。
 状況はなんというか、マクドで「とりあえずアイス烏竜茶ひとつ」と注文したら、店員が柳原加奈子で「こちらもご一緒にいかがですかー」とあの甲高い声で延々と新メニューとかセットの説明をされてる感じに近かった。
 大概イラついた榊は、貸し室とか要らないから! 大人ひとり普通に風呂入るだけでいいから! とおばちゃんに言おうとして、

「夢の中のくせに要らねえ新要素付け加えるんじゃねえ!!」

 ‥‥と怒鳴ったところで目が覚めた。

 夢の中で夢だって解ってたのも初めてだし、そのことに不満を憶えて文句言ったのも初めてだ‥‥
 そんなに温泉に入りたかったのか、夢の中の俺。どんだけ疲れてたんだお前。

 でも夢の中でくらい温泉浸かりたかったなー‥‥あれ自分じゃなさそうだったけど。<なんか髪が長かったし金髪だったし(神無か?)男湯入ろうとしてたんで、多分俺視点が憑依してるだけの別人だったと思う。
(そういう「主人公が明らかに自分ではない」夢は割とよく見る)
 何だかなあ。やや無念。