こんなことがあったらしい、というだけの話。
(※実際の東京都に、雪かきが必要なほど雪が積もるのかどうかは知らぬ)
日曜の朝、外は一面の銀世界だった。
朝食の支度をしている父の代わりに、イオスが雪かきをすることに。
「暇なんだからあなたも手伝って下さい」
と寝ていたところを叩き起こされ、ソードは不機嫌全開だったが、それでものそのそと身支度を始め――窓の外を見て、ふと動きを止める。
その合間に、ミニサイズの双魔(の魂)が悪魔の卵から顔を出した。
「うわー積もってるなあ。スキーウェアのジャケ着てった方がいいよ、クローゼットの奥の方にあるから。‥‥って、どしたのソードさん」
「いや‥‥山じゃなくても雪降るんだなと思ってよ」
「あー、うん。この辺は滅多に降らないけどね。ちょっと北の方だと冬は毎日こうみたいだよ」
「へー‥‥(シバの城の辺りもそうだったな‥‥)」
「‥‥‥‥(何か過去の思い出に浸ってるっぽいなあ)」
あとでイオスさんにチクっちゃえ。などと双魔が思っていると、窓がガラリと開けられた。外から。
「あ」
と双魔が飛び退いた瞬間、何かがビシリと音を立て、ソードの額に命中した。
「うぉッ!」
あー、と双魔がパタパタと降下し、足元に落ちたものを拾い上げる。
ソードの額を打ったのは、パチンコ玉サイズの小さな雪玉――というか、雪をギチギチに握り固めた、実質氷の玉だった。
目を上げると、同じミニサイズの神無(の魂)が、窓の外に滞空しながら人の悪い笑みを浮かべている。
「もー、家の中に雪投げないでよ神無」
「お前らがいつまでもダラダラしてるからだ。早く来て手伝え」
「ていうか実質雪かきしてるのってイオスさんじゃん」
「チクショウ神無待ってろそこ動くなぁー!」
「ソードさん、窓から出ないで! あと服着てから! スキーウェアあるから! 今まだパンツだからー!」
‥‥なんてあれこれが終わる頃には、東京レベルの些細な雪など、イオス一人ですっかり片付いていたのだった。
「『悪魔は雪かきには使えない』‥‥と。全く困ったものですねえ」
「だから何でオレの観察日記つけてんだテメエは!」
(特にオチはないが終わる)
(ちなみにこのあと雪合戦に入るのはソードと神無。双魔は氷玉を集中砲火された嫌な思い出しかないのでパス。神無もそれ知ってるので誘わない。<子供ごっこはソードに担当させる模様)
御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
この期に及んでかなーりアレだよね、ゴセイジャー‥‥いやーブレドランとハイドだけはキャラ造形的に好きなんだけど、しかし全体像とか辻褄の合わなさっぷりがあまりにもあまりで。もうちょっと解りやすい夢と希望と因果応報のカタルシスがほしいよね、ゴセイ。