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イグアナの集いにて

 結婚して以来、婚家の南米に住んでいたイグ叔母が、従姉妹を連れて久々にガラパゴスに帰ってきました。
(中の人・訳‥‥横浜の叔母が、実家のある青森に遊びに来ました)

 その叔母&従姉妹をもてなすべく、こっちのイグアナ一族が集まって宴席を設けたのですが、気の早いイグアナ達は相当早くに集まってしまい、店の予約時間までしばし暇を持て余すことに。
 それで一族のうち7匹ほどのイグアナ達は、近くの喫茶店で時間を潰すことにしました。

 そこはチーズケーキの有名な店だったのですが、これからメシを食う爬虫類たちに、さすがに甘いものを頼む余裕はなく。
「アイスティー」「アイスティー」「アイスティー」「ホットティーのダージリン」「アイスティー」「アイスティー」「コーヒー」
 なんて注文状況で、ウエイトレスのお嬢さんに「あの‥‥お飲み物だけでよろしいでしょうか?‥‥」とドン引きされた。ゴメン。これから食事でさえなければ、すごく食べたかったよチーズケーキ‥‥
(関係ないけど、「ウエイトレス。直訳すると『待ったなし』」って俳句をどっかで見たなあ‥‥)

 でもって、ダージリン紅茶を頼んだイグ母は、カップ一杯で出てくるのを想像していたらしいが、しかしここはケーキがメインの店。紅茶はポットでなみなみとやってきた。その量、おおよそカップ三杯分ほどはあったかと思われる。
 案の定、イグ母は「しまった多い!」と見るなり後悔。カップ一杯分で持て余し、イグ叔母(母の弟の嫁)に「R子さん、あげるわ」とポットを丸渡しすることに。
 コーヒー(カップが小さい)をさくっと飲み干していたイグ叔母が、そのカップに紅茶を注いで飲み始めた時。
「あ、R子さん、レモン入れる?」
 と、イグ母が自分のティーカップの中で絞ったレモンを指し示したので、
「いや、自分のカップの中で搾ったレモンを人にあげようって発想はどうよ!」
 とイグが突っ込んだところ、親戚イグアナ一同爆笑。
 そりゃそうね!とイグ母も笑う中、

 R子叔母が噴いた。

 辛うじて下を向いてはいたが、笑いを堪えきれずにカップに紅茶を噴いていた。
「コーヒー噴いた」という慣用句的レスを、ネットではたまに見掛けますが、リアルで人が茶を噴くのは初めて見たよ‥‥!
 ‥‥でもそれほど受けるネタだったか?

 ぶっちゃけその日の食事会の場所は、あんまり美味しくないのが解っている店だったので、いまいち行くのが鬱だったのですが、イグ叔母が噴いた楽しき思い出で全て帳消しになりました(笑)
(いや、何か勝った気がしたんだよね‥‥この叔母さん、親戚内でもちょっとうるさ型の世話焼きで色々あるもんで)

 そんな訳で、料理の味は良く覚えていませんが、ちょっと楽しかったです(笑)


御礼‥‥パチパチありがとうございます(^_^)/
 意外なものが実在ネタは、デビの裏暗黒魔闘術関連でよく起こります‥‥アレって魔力を気とか勁とかに置き換えるとまんま通じるじゃん?と思いつつ、受信した電波のままに「まーリアルではねーだろうけどな‥‥」という要素を混ぜ込んだりしたのに、のちに判明した「実在するんだ?!」が数回ありました‥‥面白すぎます、デビ世界。