とか、オーズのサブタイ風に書いてみる。
いや、今週のオーズやっと面白いな、盛り上がってきたな!と思ったら「次週最終回」‥‥えええー。
ディケイド2クールで放送時期がずれ、そろそろ終わりだってことは、頭の隅では解ってはいたのだが、ここに至るまでの盛り上がりの足りなさに思わず茫然としちゃったよ‥‥あと一回で尺足りるのか?
オーズは「出来が悪い」訳ではないと思う。毎回の枠内で話ははちゃんとまとまってるし、伏線も謎も地味に消化されてる。
しかし地味すぎて盛り上がらない。どうもその伏線消化と謎解きのタイミング・順番が良くない気がする。知りたいタイミングで答えが出てこなくて、「あれどうなったんだっけ‥‥タルいなあ。なんかもういいや」ってなった頃にポコッと説明されるから、何か引き気味に「‥‥ああ、そう」で終わっちゃうんだよなあ。逆にメダルの行き来だけはやたらとめぐるましいのがまた。
アンク(及びグリード)の「感情が、感覚が食いたい」という言い分(設定)自体はものすごくよく解るのだ(自分もそれで小説書いてる口だから)。しかしオーズの画面を見ている限り、その描写がいまいち足りない。シンケンの十臓の時にはあった「死んでもいいからそれが欲しい」という切迫感がどうも薄い。
アンクは今回なーんか満足しちゃったっぽいけど、見てるこっちはものすごく食い足りない。そこに至るまでの渇望がどんだけ描写されてたかというと、あんまり記憶にないしなあ。アイスと人間関係の積み重ね、だけでは地味すぎるというか‥‥
逆に映司の方が実は強欲だった、って展開を見せちゃったし、でもそれもなんか「ああなるほど!」ってほどの納得感はない。言われてみればそうだけど、うーん‥‥って感じだなあ。それまでの引きが長すぎたからか?
でもって、オーズってモチーフ的には、デビ好きな人にはものすごく美味しい話のはずなんだよね。
・かつての絶望とその巨大な虚ろのゆえに、目的と手段が本末転倒し、ヒトでないものに「否応なしになっていく」から「なることを選ぶ」映司とか、
・その根源が「(人を助けるために)どこまでも届く自分の手が、そのための力が欲しい」という善意ではあるものの、その渇望が逆に強欲/グリードのレベルであったとか、
・本来モノでしかない、五感さえも曖昧な存在であるグリードのアンクが、人間の身体を借りて生活することによって「ヒトの感覚」を味わい、本当に欲しいものは「(その感覚を当たり前に得られる)命だ」と思うくだりとか、
この辺が、ものすっごく自分の中でのデビと重なるんだよなあ。神無とかイオスとか影様とか。
(原作のデビキャラとオーズが似てるってより、俺二次における色んなモチーフがかぶってるのだな)
しかしオーズは何だかそれほど美味しくない。
どうにも感情移入出来ない、この人ごとくささは何故なんだろう‥‥
色々と気になるところはあるのだが、なーんか最終回でも私が求めるすっきり感は訪れないような気がするし。<私はどうも小林靖子脚本とは相性が良くないので。
主題歌も好きだし、映像も役者も題材もすっごくいいんだけどなあ。
最終回で一発逆転の盛り上がりがあるといいなあ‥‥