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デビ小ネタ・シェキルのいたたまれない日々編

 シェキルが天野家を訪問した場合の、最近のパターン。

 玄関でチャイムを鳴らして、イオスが出てきた場合。
「おや、いらっしゃい、シェキル。‥‥神無さんと変わりましょうか?」
「いえ、あの、本日はミカエル様からイオス様への届け物が‥‥」
「あ、そうですか‥‥」
「‥‥‥‥」
(妙な方面で気を遣われてしまっていたたまれない)
(しかも本来の存在意義をすっかり忘れられているようで、それもいたたまれない)

 神無が出てきた場合。
「‥‥へえ‥‥」
「何だその邪悪な笑みは?!」
「わざわざ俺に会いに、人間界までノコノコ出掛けてきた訳か」
「ば、馬鹿を言うな!」
「まあ上がれ。幸い双魔は出掛けてるからな」
 と、部屋どころかどんどんベッドにまで連れ込まれてしまい、
「ま、待て! ちょっと待て!」
 とジタバタ抵抗していると、
「‥‥冗談だ。イオスと代わってやるよ」
「え」
 そして入れ替わって出てきたイオスが、茫然としているシェキルの様子を見て、
「あの‥‥もしかして、今日は本当に神無さんに会いに来たんじゃ‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
(実はその通りです。‥‥と言う訳にもいかず、いたたまれない)
(そして神無が本気で「イオスに用がある」と思っていたのか、それともこの展開までもが嫌がらせなのか、判断がつかずにいたたまれない)

 双魔が出てきた場合。
「あー‥‥いらっしゃい。上がってってよ。アイス何が好き?」
「いや、あの‥‥」
「僕とソードさんに用がある訳はないよね。でもイオスさんは昨日から休眠中だし、神無はさっきファミマにファミチキ買いに行きました」
「ファミチキ‥‥(何だそれは)」
「僕が食べたいって言ったから。もうじき帰ってくると思うから、アイスでも食べて待っててよ。そしたらチキン半分こしよ(ニコリ)」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
(本妻に歓待されてしまう愛人の気分でいたたまれない)
(しかも、ねだって買い物に行かせたらしい、好物とおぼしき食べ物を半分こされてしまう、という心苦しさに一層いたたまれない)

 ソードが出てきた場合。
「てめえかよ。‥‥イオスに何か用か?」
「貴様には関係ない」
「何だ、やんのか!」
 牙を剥いてソードが構えた。手の甲の悪魔の卵の上で、バチバチと青白い魔力が弾ける。
「‥‥‥‥(不本意だが、この反応が一番落ち着くような気がする‥‥)」
 チャキリと剣を抜きながら、何だか微妙な気持ちになってしまうシェキルであった。


―――

※以下デンパ注意。

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 これ実は受信したのが四日くらい前の電波メモで、そんで今気付いたのだが。
 こんだけしばしば天野家に様子を見に来てて(そしてたまに天界からも様子を見たりしている)、そこに愛はないのか、シェキル。
 ‥‥と思ったが、どうもシェキルが「はっきりさせないで、そういうことにしておきたい」っぽいなあ。
 リアルタイム電波メモ見返したら、色々書いてあるじゃんかよ。まーたうっかり最終結論だけ上書きされて騙されるところだった‥‥危険危険。タイツ王が悪いと騙されやすいわ。しかも気付くまでの時差ありすぎ。
(つか何で毎回キャラに騙される、俺‥‥<受信してメモってあることと、脳内認識がずれていることがたまにある)

 どうも去年の三月の時空改変以降、自分如きのアンテナでは処理しきれない電波が訪れてるっぽくて右往左往。
 以前はコミケ前になると、自動的に「はいこれ」って感じで、前後も解らぬ単品電波だけがポロッと来ていた。‥‥のだが、近年脳内電波が地デジ化されてからは、あれもこれもと一挙にごちゃ混ぜに押し寄せるようになってしまい、中身の取捨選択とか、書く順番の吟味とかもやらなくてはならなくなってしまったのでさらに右往左往。
 しかも私は時々キャラに騙される&世界の隙間にはまって見通しが利かなくなるのでなお困る。
(書いた人なのに何で自分で解ってないんですか‥‥とたまに言われる)
 うう、電波りすぎて頭痛い&吐き気が止まらん。