◇ 神双とイオソと+α、日々のドタバタ・その7。 ◇(↑new old↓)
◇ 魔石とグリコの類推編 ◇
(※2015冬コミ新刊「FINAL COUNTDOWN」の没シーンより)(※「魔石」は女神転生シリーズに出てくる、下から二番目くらいの効果のHP回復アイテムです)
スライム(らしきもの)を倒した後。
双魔は粘液の這い跡の上に、石とも曇ったガラスともつかぬ物体が落ちているのに気がついた。
「? これ何だろ」
「あ?‥‥魔石か。人間界じゃ珍しいな」
「魔石?」
「力の結晶みたいなもんだな。魔族を倒すとこういうのが残ることがあるんだ」
「え。何それもしかして回復アイテム?!」
魂ソードの説明に、双魔はカッと目を見開いた。
「お、おう。‥‥お前、なんか鉄高校の奴らみたいな顔になってるぞ」
「それはいいから使い方とか回復量とかそういうの! そういうのを教えてお願いソードさん!!」
「ヤメロ掴むな! 潰すなコラ!」
‥‥などという紆余曲折がありながらも、ソードは渋々解説した。
「まあ確かに回復アイテムってヤツだな。割ると中の力が取り込めるんだ」
「どのくらい回復出来るの?」
「あー‥‥人間界で言うとアメ玉一個食う分くらいか?」
「何その一粒300メートル‥‥」
そう例えると何だかショボいなあ‥‥と妙にガッカリする双魔であった。
(まあ、運動前/戦闘時における血糖値コントロールは結構大事ですよ、ということで)
(2015/12/09日記)07-10
◇ 距離感の謎編 ◇
(※アメリカの通販サイトでサプリを注文したところ「注文→空輸→関空到着」までは一日だが「関空→青森着」までは三日かかった、という実話から、「関空→青森間はアメリカ→日本間の
三倍くらい遠い」という結論が出た時のネタ)
「それ言ったらさ、アメリカまで行くよりは、六芒町から魔界に行く方が近いよね」
「アメリカって遠いのか?」
「西海岸なら飛行機で大体十時間くらいだな‥‥」
「それは遠いですね‥‥天界だってもう少し近いですよ」
という、イオソ神双のやりとりを聞いていたみずのが一言。
「‥‥皆さんどこまで本気なんですか?」
(勿論全員本気だと思われます)
(2015/10/27日記)07-09
◇ 食にまつわる種族の謎編 ◇
ゲームの攻略本を読んでいた双魔が、ふと思いついてソードに問うた。「ねえ、ソードさんてメガテン的分類で言うと何の種族に当たるの?」
「へ? 種族?」
「うーん‥‥少なくとも妖精とか地霊とか龍系とか鬼系ではなさそうだよねえ」
「なんかよく解らねーけど、とりあえず『それじゃねー』ってのは解るな‥‥」
「それっぽいのは夜魔・闘鬼・妖魔辺りかなあ」
「ヤマって何だ?」
「んー、ヴァンパイアとかサキュバスとかインキュバスとか。大雑把には血とか生命力を食べる系、っていうのかな」
「じゃあ違うな。オレ様は血とか魂は食わねーからな」
「じゃあ妖魔かなー。あれ、分類に迷った感じのを放り込むカテゴリっぽいし」
「そのテキトーな物言いは何だ! もっと真剣に考えろよ!」
「いや、僕にそれ怒られても‥‥(話を逸らしちゃえ)あ、ソドム・バースとかは何の種族なの? 頭の形状とかはなんかハリネズミ、っていうかヤマアラシっぽかったけど」
「そんなもんオレ様が知るか」
「えー」
「でもアイツ多分、甲殻類とかの何かじゃねえかって噂だったぜ」
「甲殻類?!」
「あのヤロー、あんなナリのくせに丸焼きの肉とか食えないんだってよ。宴でも果物とかなんかチマチマしたものばっか食ってたとか何とか」
「ええー、意外‥‥」
「あー、学校で進化の系統がどうとかいうヤツを習っただろ」
「? うん」
「あのヤロー、今にして思えばサイクロプスの血とか引いてるんじゃねえかって気がするぜ」
「あー‥‥そうかも!」
「胸の辺りとか、なんか蟹っぽいよな」
‥‥と、ひとしきり盛り上がった後、双魔がふと気付く。
「(‥‥はッ! もしかしてソドムが暗黒魔闘術を目の敵にしてたのって、修行の流れでサイクロプスを食べるからなんじゃ‥‥!)」
‥‥さて、真実は如何に‥‥
(ちなみにシバは羊角だから、先祖にそれ系の魔獣がいるというマイ設定)
(2015/09/29日記)07-08
◇ 水着と慣れとセクハラと編 ◇
「水着探しに悩むグラマー女子の実情」というニュース記事を読んだイオソ神双による、以前の小ネタ「暑いと脳味噌が煮えている」の微妙な続き。
ポンと手を打ってソードが言った。
「お前が前に言ってた、上下別のサイズの水着ってコレか!」
「これだな‥‥最近はこういう店も増えてるのか」
「そんな話をよく覚えてましたね、ソード‥‥」
「テメエどんだけオレの頭悪いと思ってやがるんだ!」
「‥‥ていうか神無もソードさんも、よくこういう水着とか下着とかの写真を直視出来るよね‥‥(いたたまれない‥‥)」
「? お前いいかげん中身も見慣れてるじゃねーか」
「中身?!」
「コウモリネコ―――はまあアレだが、リルルも最初会った時は全裸だったじゃねえか」
「え、でもあの時は『悪魔→殺される!』って恐怖でそれどころじゃなかったよ!」
「あの、それは一体どういう状況だったんですか‥‥」
「‥‥‥‥(俺達の知らないところで一体何が‥‥)」
「まーいいか。この店、ガーベラとみずのに教えてやろうぜ」
「それは微妙にセクハラなのでは‥‥」
「まあ余計なお世話だろうな‥‥」
「ていうかみずのさんにその話したら十字架で焼かれると思うよ‥‥」
「‥‥何で揃って後ろ向きなんだお前ら!」
(デリカシーという概念のない悪魔の、割と純粋な親切心って対処に困るよね)
(2015/09/01日記)07-07
◇ (神双が)人間をやめた後のこと編 ◇
(そんな将来の話をしている神無と双魔&イオソ)(時系列は原作終了後のどこか。<まだ判然としていない)
「僕としては人間やめたくないんだけど‥‥」
「? 何でだよ。お前、前に魔導師になりたいとか言ってたじゃねーか」
「いや、魔導師も人間だから!」
「意外ですね‥‥ソードの憑依もむしろ喜んでいたくらいなのに、嬉しくないんですか?」
「だって心配で‥‥もし人間じゃなくなったら、本とかゲームとかを買いに行けるのかどうかが‥‥!」
「そんな理由かよ!」
「見た目がそのままなんだから、金さえあれば大丈夫だろう」
「え、それでいいんですか‥‥」
「それにお前、いつか悪魔の塔にあった書庫を掘り出しに行きたいと言ってただろうが‥‥」
「うん‥‥それは人間のままだとちょーっと難しいかなー、っていうのはあるんだけど‥‥でもゲームは人間界にしかないし、電源がないところだとプレイ出来ないし‥‥!」
「ん? 待って下さい、そもそも人間をやめた後って、ゲームや本を買うお金はどこから手に入れるんですか? その頃はもうお父さんにお小遣いをもらってる訳じゃないですよね」
「えっ」
「あー、そういやそうだな」
「えーと‥‥バイトとかー」
「その頃はもう身分証明がないだろう‥‥」
「ま、魔界で呪物とか珍しいアイテムを手に入れてきてオカルトショップに売るとか!」
「それも身分証明が必要じゃないですか? 以前、クリアしたゲームを売りに行った時にも、確か学生証と保護者の同意書が―――」
「ああああ、予期せぬところにそんな盲点と弊害が‥‥!」
そこで神無が腕組みして一言。
「‥‥本とゲームを諦めればいいだけの話だな」
「それしかないよなあ」
「仕方ないでしょうねえ‥‥」
「~~~~~~!! 僕やっぱり人間のままがいいよ! 百歩譲って人間はやめてもいいけど、人間社会でないと成立しないオタク生活をやめるのは耐えられないよ!!」
「(肩にポンと手を置いて)‥‥諦めろ」
「やだよ! どうにか両立する方法を考えてよ!!」
―――余談。
「その理屈で言ったら神無だって、人間やめたらバイクに乗るのにガソリン買えなくなるじゃん! 免許の更新も出来ないじゃん! それは平気なの?!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥飛んで移動出来るならバイクに乗れなくても困らねえよ」
「今、発言にものすごーーーく迷いがあったけど?!」
(オチない)
(「‥‥ていうか、人間やめるんならバイク乗るのに免許とか関係なくなるんじゃねーのか?」というソードの秘かなツッコミ)
(「‥‥ていうか、人間やめるんならバイク乗るのに免許とか関係なくなるんじゃねーのか?」というソードの秘かなツッコミ)
(2015/05/13日記)07-06
◇ 双魔の完全犯罪編 ◇
裏暗黒魔闘術をマスターしたからと言って、積極的に戦いたくはない双魔と、 悪魔の卵は取り込んだ魂の出し入れが可能(例:コウモリネコの魂を借りた件)ということを思い出したソード(+それを見ていた神無とイオス)の、ある日の会話。「お前そんなに戦うのが嫌だってんなら、悪魔の卵使って相手の魂を引っこ抜いちまえばいいんじゃねーか?」
「えっ?!」
「そこらの下級悪魔じゃ魔力の元としては受け付けねーだろうが、魂抜き取って相手を行動不能にするくらいなら出来るだろ、多分」
「なるほど、それで無血の不戦勝を狙う訳ですか‥‥」
「だ、駄目だよ! イオスさんもさらっと納得しないでよ!」
「え?」
「相手が悪魔ならいいかも知れないけど、僕に絡んでくるのは大体人間だから駄目だよ! それ殺人だよ!」
「そ、そういえばそうですね‥‥!」
「だが証拠が残らない以上、立件は不可能だろうしな‥‥完全犯罪なら大丈夫だろう」
「神無までそんなことを! 全然大丈夫じゃないよ!」
「じゃあ何だ、悪魔なら殺して平気なのか」
「メガテンみたいなこと言わないでよー!」
「ああ、でも相手が悪魔なら平気なんじゃないですか?」
「けッ、これだから天使は!」
「いえ、そういう方面ではなくて‥‥魔族は人間界の立法の枠組みに含まれていませんから、人間の双魔くんが悪魔を殺しても殺人には当たらないのではないかと―――」
「そっちか‥‥じゃあやっぱり大丈夫だな」
「あああ何かもう大丈夫の基準が解らないよ‥‥!!」
(なんかもう悪魔の卵の使い方の話ではなくなっている)
(2015/03/22日記)07-05
◇ 顔にも文字を書いてみよう編 ◇
※ひとつ下の「持ち物に自分の名前を書く」ネタの続きです。「そういえば『仮面ライダー響鬼』のOPで、出演者の顔にその人のイメージっぽい漢字一文字を書く、って演出があったんだよね」
と、思い出した双魔が言い出したので、皆の分を考えることにした。
・イオスの顔に「天」
「そのまんまじゃーん」
「つっても他には思いつかねーしなあ」
・ソードの顔に「魔」
「これもそのまんまだな‥‥」
「しかし私も他の文字が思いつきませんね‥‥」
・神無の顔に「兄」
「オレ達以上にそのまんまじゃねーか」
「ていうかこれはひどい‥‥あ、『強』とかはいいんじゃない?」
・双魔の顔に「弟」
「俺が『強』ならお前は『弱』だろう」
「いや、それは『兄・弟』よりひどいですよ神無さん‥‥」
・コウモリネコの顔に「猫」
「そのまんまだけどこれはいいんじゃない?」
「もう少し捻ったらどうなんだ‥‥」
「めんどくせえなあ。じゃあ『七』でいいだろ」
「おまいらみんなテキトーすぎるニャー!!」
「‥‥ところで、文字を書くのは変身後の顔ですよね‥‥猫の状態じゃないですよね?」
「‥‥‥‥」「‥‥‥‥」「‥‥‥‥」
「‥‥え?」
「な、ナゼ黙るニャーー!?」
・ガーベラの顔に「艶」
「あ、これはいいね」
「まあ妥当だな‥‥」
「画数多くて面倒じゃねーか? もう『乳』とかでいいだろ」
「ソード‥‥殺されますよ‥‥」
「(きっと顔をチェック模様に刻まれるニャ~)」
‥‥以下、そのまんまシリーズ。
・天野父:父
・みずの:祓
・正&影サタン様's:王
・乱封:封
・シェキル:‥‥‥‥
「‥‥‥‥あれ?」
「‥‥あいつの文字か‥‥浮かばないな‥‥」
「うーん‥‥『智』とか『謀』ではどうでしょう?」
「そんな頭良さそうじゃねーだろ、あのヤローは」
「うわ、ソードさんひどい! せめて『犬』とか‥‥(イオスさんの密偵的な意味で)」
「いや、お前の発想が一番ひどいぞ‥‥」
「ええー」
(ちなみに七海は二文字でいいから「邪魔」と書きたい)
(2014/11/20日記)07-04
◇ 持ち物には名前を書きましょう編 ◇
※マイ設定の天野兄弟は、子供の頃のしつけの延長で、自分の分のお菓子やアイス(のパッケージ) にマジックで名前(イニシャルもしくは「俺」「僕」)を書く風習があります。相変わらず、コウモリネコに人外ネコミミ萌えを注いでいるっぽい双魔を見て、ある日突然神無がキレた。
「ちょ、何?! そのマジック何?!」
「さっき買ってきたアイスの蓋に名前書いたからな‥‥」
「それで僕の顔に何を書こうとしてるのさ!?」
「ついでだ」
と、易々と取り押さえた双魔の頬に、マジックででかでかと「神無」と書き込み、
「‥‥よし」
「『よし』じゃないよ!!」
どうにか神無を振り払った双魔は、あわあわと居間をまろび出た。そしてすぐ脇の玄関にある姿見をのぞき込み、思わず奇声。
「うわあー! ひどい! 神無ひどいよ!! せめて見えないところにしてよ!!」
「見えないところならいいのか」
「よくないけど!!」
「だったらネコにエロ目線向けてるんじゃねえ!‥‥この際だ、ネコにも『シバ』とか書いておくか‥‥」
「ちょっと待てぇー! コウモリネコはオレ様の使い魔だぞ!!」
事態を聞きつけたソード(の魂)が、悪魔の卵から慌てて飛び出るも、神無はそれをぺしと迎撃―――したのだが、しかし。
「えい!」
その一瞬の隙を突き、双魔がマジックを奪取した。
「じゃあ神無にも僕の名前書くよ! いいよね僕のなんだし!」
「まあ‥‥それはそうだが‥‥」
意外と抵抗なく、というか、そう言われるとまんざらでもないのか、神無の頬にもマジック書きで「双魔」の文字があっさり完成。
「‥‥(バカップル‥‥)」
と、ひっそり成り行きを見守っていたイオスが内側でげんなりと呟く中、ソードが一言。
「‥‥なんかお前ら、中身が入れ替わってその目印に名前書いてるみたいだな」
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
‥‥そして沈黙が広がってしまった。
―――
余談。
「あ、普段ソードさんが身体使ってる時は『ソード』、僕の時は『双魔』って書いておくのはアリかも?」
「待て、普段誰にそれを知らせる必要があるんだ‥‥(しかも顔に書いてまで)」
(ひとつ上の「顔にも名前を書いてみよう編」に続きます)
(2014/11/09日記)07-03
◇ 誰もが思いつくハロウィン一発ネタ ◇
お菓子をねだろうとわくわく顔で寄ってきたネコに、ソードが一言。「よし、菓子をやるからイタズラさせろ!」
「ヴニャーーーーー!」
そのドタバタを呆れ顔で眺める、神無とイオス(魂)と双魔(魂)の会話。
「‥‥ソードさんのイタズラって、普通のジョークとマジ犯罪系、一体どっちの意味なのかなあ」
「後者に決まってるだろう」
「ソードなら両方やるかも知れませんよ?」
「‥‥(神無はともかく、イオスさんにまで信用されてないってどういうことなのソードさん‥‥)」
(2014/10/29日記)07-02
◇ デビキャラにおける壁ドンとは編 ◇
テレビのCMかなんかで壁ドンネタを見た神双イオソの会話。「まず相手の顎に掌底食らわせて、体勢を崩したところで急所に膝蹴りだな」
「魔闘術のゼロ距離パンチで腹ぶち抜いた方が早くねーか?」
「いやあの、壁ドンってそういうシチュじゃないから‥‥」
「? 女性の護身術の話じゃないんですか?」
「‥‥‥‥‥‥(←そもそも普通の女の子は掌底とか魔闘術とか無理だから!と思いつつも、既に説明する気力もない)」
(何の疑問もなく「如何にして劣勢ポジションから反撃するか」という話になだれ込む、乙女思考の欠片もないデビキャラこそが大好きです)
(2014/10/15日記)07-01