<君が香りに> 後書き

 

六年生、初書き……ではないんですが。前に一本長仙でSS書いてたから。でも、わたし的には、これは六年生を初めて書いたって感じがしてます。

この「君が香りに……」のキャラ、特に小平太のイメージは、ある方のイラストを見て湧いたものです。私はやはり文章書きなせいか(あ、でも字はへたくそ)、非常に魅力を感じたり、世界に引き込まれるのはやはり文章媒体のものが多いんですが、やはり、絵のインパクトはすごくて、すこーんと強烈に刷り込まれてしまうキャラのイメージというのが時々あります。わたしの書く利吉や半助はやっぱり相方・美月のイメージとシンクロしちゃってるし、同じく大木、野村、山田先生も、書くときに浮かぶ、イメージのベースは美月のイラストです。鉢屋三郎も、ある方が描かれた一枚のイラストのイメージが鮮烈に残っています。……今や申し訳ないほどどうしようもない鉢屋にしてしまい……その方にはお詫びの言葉もございませんが……。

前から六年生関係のものを、見させていただいたり読ませていただいたりはしていました。でも、その頃にはまだ、自分の中に「六年生」というのが個々の形になって存在してなかったんです。だからもっぱら読み専でした。小仙、というカップリングも……拝見してはいましたが、やはり、私の中に形がなく「なるほど」と思いながらも、やっぱり見ているだけでした。

それが、ある日。

勢いのあるイラストとにじみ出るお茶目さが好きでこっそり通わせていただいていたサイト様で、眠る仙蔵にかがみこんでドキドキしてる小平太のイラストを見て……なんだか、どきっと来たんですよ。それから、それまでも見てたのに、また何度も(今だから懺悔しますが、一日に何回もお邪魔してはうっとりと「…感じる……」とばかりにイラストを眺めさせていただいておりました……ええ、ダンナにストーカー呼ばわりされながら(笑))こへと仙蔵が出てくるイラストを見返して……夢を見たんです、小平太と仙蔵の。朝起きたら、すんごいはっきりくっきりと小平太と仙蔵がわたしの中に立ってた。

そしてやはりその方のイラストの中に、長次がらみのものがあって。それを見てたら、もうムクムクと……いえ、ムクムクというよりさらさらっと、流れ出したんですよ、3人の関係が。こうだよねえ、これしかないよねえって、イラストの前でブツブツ言っていたわたしは、その頃、ちょっとアブナイ人だったと思います(苦笑)

もうキャラが立って、しかもその関係性にドラマ感じちゃったら、書くしかないじゃないですか! もう書きたくて書きたくて、どうしようかと思いました。……やっぱりアブナイ人だったかもしれない……。でも、これ、ある意味、その方のキャラとイメージのぱくり、ですよね。いえ、ぱくり、と言うのは語弊がある。それにしても、その方にシンクロしちゃって産まれたものにはちがいないので……悩んだんです、悩んだんです、本当は。最初は別のイラストのことで書き込みに行ったりして(笑)。で、それから思いきって、「イラストをネタに、書かせてください」ってあつかましくお願いしたんです。……ほんと、あつかましいです、わたし。

でも、思いきった甲斐がありました! ご快諾いただけたんです! うれしいご許可をいただいて、こうして初の六年生話、書く事ができました。書いてる間中、とてもわくわくしてました。小平太と仙蔵と長次がどんどん膨らんで、楽しくて。皆様にも、お楽しみいただけたら、幸いです。

そして、suica‘R’のかごめ様、本当にありがとうございました。書かせて頂けて、むちゃくちゃ幸せです。そしてそして、この場を借りて、改めて心より御礼申し上げます。

そしてかごめ様から速攻でいただいた「ご褒美」♪ しみじみ、書き手冥利につきます……

 

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