11.ブライド
どのくらい時間が経ったのか、外の様子がどうなっているのか、僕にはさっぱりわからない。
ただひたすらレベルを上げ、モルモットルームに逃げ込んでは回復し、さらに経験を積み重ねる日々だ。
これまでのクローンたちによって授かってきた知識が、僕の戦闘を大いに有利に働かせた。
とりわけ、勝利のコツは精力値にあるということを知る。
辛うじてでも勝つことができれば、僕は戻って回復することができる。射精をこらえることさえできれば、戦闘は比較的スムーズに運ぶのである。
これによって、不慣れな中学生の体である僕でも、かなり下の階までたどり着いて射精せずに済むことができている。
この肉体は、やはり不利だ。多感な時期であり、女体の柔らかさと滑らかさに耐性がなく、いくら肌を重ねても少しも慣れることがない。精子の生産も盛んで、一番性欲に敏感になっている。
異性に対する興味もひときわ強く、その体のどこもかしこもが魅力的に思えてしまう。女の子と話をしたりまして手が触れ合うだけでも大変に興奮してしまう精神年齢なのだ。
その僕がよりによって、年上のお姉ちゃんや大人のお姉さんを相手に、セックス勝負をし続けなければならない。一日数回オナニーしても、また賢者モードになれない状態の14歳である。
普通に戦っていては、最上階の相手ともまともにはやりあえない。そのシコシコした太ももが僕の生足を滑り回るだけで、僕は感極まって精子を出してしまいそうになるのだ。どんなにレベルが上がってもそれは変わらない。
ペニスもやわらかく包茎だ。フル勃起しても大人の女性の小指くらいにしかならない。攻撃力は地に落ちたままだ。
このように防御力が非常に弱く、レベルが上がっても攻撃力は大して変わらない状態では、テクニックを頼りにするしかない。幸い、そのテクニックの知識だけはある。手や舌、腕を使って、また腰の振り方も覚えているので、それで敵にダメージを与えてイかせることができてきた。
あとはどれだけ射精を我慢できるかの勝負になる。そうためにものをいうのは、精力というわけである。
どんなに感じまくっても、精力が高ければ、射精に至る前に敵を倒すことができる。お姉ちゃんたちはすでにに性欲の虜になっており、ごく一部の例外を除けば、こちらのダメージをダイレクトに受けてくれる女性が多い。
彼女たちは明らかにセックスを楽しんでおり、快楽に忠実になっている。そのため、僕のような子供を相手にしても、素直に感じてくれるし、絶頂を我慢しようとする人も少ない。
彼女たちはイけば気を失うほどの快感に全身を包まれるようだ。その肉体はメインコンピューターに回収され、また元に戻されて、研究所内の男性の元に現れるように仕向けられている。そしてまた、快楽の虜になって、性的な営みを愉しもうとするのだ。
自分な絶頂しても次の女性が僕を気持ちよくしてくれることを知っているので、彼女たちは心置きなくセックスを楽しむことができるのである。
そんな淫乱な女たちを相手に、僕はなけなしのテクニックと、レベルごとに高まっていった精力を頼りに、2階まで降りることができてきた。このまま精力を高め続けて、地下1階まで攻略できればいいのだが……。
初めて出会う敵だ。
ウエディングドレスを身にまとい、お姉さんらしい微笑みを浮かべながらじっと僕を見つめている。結婚自体の適齢期である25歳くらいの大人の女性である。
そのドレスは性交用にしつらえてあり、全体が薄く透けている。その豊かな乳房や、男性好みの生足が.ドレスごしにもしっかりと見て取れる。
「あら……ボク、おいくつ?」かわいらし、それでいてしっとりした大人っぽい声で、お姉さんは話しかけてきた。「14歳です」正直に答える。「ふうん……じゃあ、まだ結婚はできないのね。私をお嫁さんにして欲しかったんだけど……。」
ドキリと心臓が高鳴る。
彼女の体から淫靡な瘴気が滲み出ている。それは男の情欲を誘い、ヴァージニティに対する興奮を高める効果があるようだった。清楚でありながら、貪欲な女の情念をビリビリと感じる。
堂々と受胎させることができる相手という、許された背徳行為が、いやがおうにも男性の精を拝領する苗床の魅力を十分に讃えることができるのだ。
「いいわ……お姉さんが、初夜を教えてあげる……」
プライドは瞬時に裸になると、ぎゅっと僕を抱き締めてくれた。その途端にとろけるような快楽の肌が.滑らかに僕を包み込んでくる。
背の高さに違いがあり、僕はどうしても彼女の乳房に顔をうずめる格好になってしまう。
思った以上に大きなおっぱいだ。僕の顔と同じくらいまで膨らんでいる。その肉の塊が二つ、僕の顔面に押し付けられている。吸いつくような若い肌が僕の胸部やお腹に張り付いている。
彼女はしっかりと僕の頭を抱き寄せイイコイイコと撫でながら.しっかりと大人の女性の乳房の感触を僕の顔に刻みつけてくる。
彼女の右足はしっかりと僕の内股をとらえ、スリスリと巧みにその太ももの感触を刻みつける。
プライドの瘴気は芳香を放ち、僕の性的興奮をじわじわと高め続ける。もっちりと滑る生足やおっぱいやお腹の感触が、僕をどんどん脱力させていく。
「どおかしら? 大人の女の味は……どこもかしこも心地いいでしょう? ボクにはちょっと早いけど、今からいっぱい気持ちよくしてあげるね?」
「うぅ……」ペニスの興奮は一気に最高潮に達しているのにもかかわらず、体はどんどん力が抜けていく。このままお姉さんに甘えて、何もかも吸い上げられてしまいたいとさえ思えてしまうのだ。このとろける感触もまた、プライドならではの魔力なのだろうか……
僕は彼女に寄りかかるようにして、全身をお姉さんに預ける格好になった。彼女の右足に内股を挟み込み、その吸いつく生足にペニスを預けたまま、その右足に重心をかけて、あとは彼女のおっぱいに顔をうずめて前倒しになるだけだ。それですべてをお姉さんにゆだねることができた。
プライドは優しく僕の頭を撫でながら.足を滑らせて僕の股間を生足で撫でさすり、さらに強くおっぱいの感触を刻みつけてくる。普通の中学生ならこの感覚だけで彼女の足めがけて精子を吐き出してしまっただろう。
しかしレベルが上がって精力値がかなり高くなっているので、それだけで出してしまうほど弱くはなかった。彼女の魔性の瘴気を吸い込んでも、もちもちと吸いつく大人の女の肌の感触を味わっても、股間が脈打つことはない。
プライドの方も少し驚いているようだった。自分の淫気に当てられて狂ってしまった男たちは、むさぼるように自分の体を求め、ほとんどが挿入前に射精を果たしてしまっている。
裸にして抱きついてフル勃起したペニスをお腹や生足に押し付け擦り上げただけで、大勢の男たちが感極まって射精してしまっていた。強い男相手でも射精寸前に追い込むことができて、そこへ手コキやフェラ、パイズリをお見舞いしてやれば、ものの数秒で快楽の淵にたたき落とすことができる自信があった。
しかも相手は14歳の子供だ。射精しやすい年頃の男の子なんて、近づいただけで絶頂に導くことさえできたはずだ。まして裸で抱きついて自分の肌味を少し教えれば、ひとたまりもないはずだった。
しかし僕は耐え切れている。
ごくまれに、こういう男がいるらしい。プライドは優しく微笑むと、お姉さんらしくリードし始めた。前戯前に果てる男は多いが、それに射精しない男は、とりわけプライドのお気に入りになる。そして、魔性のオンナの餌食にしようとしてくるのだ。
お姉さんは女性上位で包茎ペニスを飲み込むと、優しくリードしながら腰を振り始めた。
強すぎる快感が股間から全身に広がり、僕は力を入れることができなくなった。
人間業とはとても思えない魔性の膣が、14歳の小さなペニスに一斉に襲いかかる。つぶしてしまいそうなほどに強く、やわらかく、そして優しく揉みしだか感触が、根元から先端まですべての性感神経を一つも逃がさないように丹念に刺激してくる。
フルフルと小刻みに震えるお尻。ゆっくりと滑らかなようでいて、オンナはものすごいスピードで小刻みに上下しているのだ。それだけものすごい速さでペニスはしごかれていることになる。
大きな乳房がシュシュっと僕の胸板を滑る。上下に大きく揺れて、彼女の乳首が僕の胸を激しくこすりあげているのがわかる。その揺れる肉のいやらしい動きが、僕の興奮を極度に高める。
甘い香りがあたりに漂う。清純な雰囲気の清らかな大人の女性が、僕を見下ろしながら全身を揺さぶって、止め似合いゆっくり優しく動いて降り、しかし実際には小刻みに激しい運動で、子供の僕を責め苛んでいるのだ。
彼女の全身の細かい動きだけではなく、オンナ内部も相当に悪魔的だった。勝手に蠕動し、振動しては、ペニスの奥の性感神経まで容赦なく刺激し続ける。心地よさがお尻の奥まで届き、魔力によって前立腺が刺激されている。
彼女の瘴気に打ち勝ち、暴走したり射精したりすることがない男には、魔性のオンナにハメ込まれることになる。イク直前までになっているのであれば、手や胸や脚、フェラチオでとどめを刺すことはできるが、悪魔の花嫁は大抵、すぐにでもペニスを膣内に飲み込んでそのまま射精させようとするようだ。
その方が効率よく精を絞ることができるのを知っているからだ。
それまで耐え切れた男たちも、魔族のオンナには耐えられないことが多い。一方的な腰振りで高められ、その激しくもやさしい動きで翻弄されて、快感に割れを忘れてしまい、止めどなく精液を吐き出してしまうことになるのだ。
「どお? ボク、気持ちいい?」
お姉さんは優しく見下ろしながら全身の動きをさらに早めた! 「大人の花嫁の味はとてもイイでしょう? さあ、たまっているものをお姉さんの中にいっぱい頂戴……初夜で子作りしているんだから、しっかり楽しみましょう……」
きゅんきゅん揉みしだくように膣が蠢く。それに合わせてお姉さんの腰の振り方も変わり、玉袋から精液を絞り出す動きに変わっていった。亀頭先端を包む無数のヒダがブルブル震えていて、根元からお尻の奥まで強い圧迫で締め上げて振動し、すぐにでも脈打たせようと蠢いてくる!
勝手に動く乳房が僕の上半身をあちこち滑り回って、女の肉のやわらかさをこれでもかと刻みつけてくる。それでいてじっと僕を見つめるお姉さんの瞳は魔界の花嫁らしく妖しい魅力に満ち溢れていた。
彼女の吐く息も、強い淫気が含まれている。猛毒を吸い込み続けた僕は、すでに何ヶ月もオナニーしていないのと同じような状況になり、女による性的快感に極端に敏感になっていった。プライドとの戦いは長期戦は禁物である。
快感が強くなっていく一方なのに、肉体が射精に向かっていく弱体化はますます高まってしまう。
これではいかに精力を高めた僕でも、どんどんと多幸感に包まれてしまうではないか。
反撃しなければいけないのに、脱力しきった僕は抵抗ができない。彼女の魔力に犯されて、その魅力の虜になってしまったようだ。このお姉さんへの強い好意が脳内を駆けめぐって止まらない!
「あははっ……出しそうなの? いいよ、いっぱい出してね……」
パンパンと小刻みながら強く上下し、仕上げに入ってくるブライド。そのお尻が悩ましく上下し続ける!
「かわいい子……さあ、おねえさんの激しい腰で、いっぱい射精しなさい……ほらっ、ほらほらっ!」
さらに腰のスピードが跳ね上がり、もはや人間の腰使いではなくなった。手コキをしているようなスピードでオンナがペニスを強く激しく優しくしごき上げる!
「うああ! いやだっ……」僕は抵抗したが、射精直前のあのくすぐったい感触に包み込まれ、そこへ怒濤のように押し寄せる女の情念の腰使いが、激しく僕の腰に猛スピードでたたきつけられ続ける!
びゅくうっ!! どばどばっ! びくびくびく……!!
「んあああっ!」「あはっ! でたね! きもちいいでしょ! もっと出してっ!!!」
射精が止まらない! 激しく脈打ち続けるペニスから、精子がいつまでも吐き出され続ける。
気持ちいいっ!
イク快感が一瞬で終わることなく、何分も何分も律動し続けている。その間中ずっと多幸感が肉体と脳を支配している。
「あふう!」お姉さんが僕にしなだれかかり、やわらかな上半身まで押し付けてくる。僕は全身を脈打たせながら、射精の絶頂感に我を忘れ続けた。
このまま射精直前の感触が消えない気がする。その間に洗脳の電波が押し寄せ、体も改造されてしまうのだろう。
あとは快感一辺倒の世界だ。僕はその心地よさに酔いしれていた。
###こうしてまた一人、クローンが犠牲になった###
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